『フリークス学園』をミュージカルに!? クリエイターが改めて発言

1999年から2000年にかけて米NBCで放送され、カルト的人気を誇ったコメディシリーズ『フリークス学園』。1シーズンで終了したにもかかわらず、現在でも熱狂的なファンに愛されている本作だが、そのクリエイターがミュージカル版を考えていることが明らかになった。米Entertainment Weeklyが報じている。

美男美女が登場する青春ドラマが多いなか、『フリークス学園』の主人公はフリークス(不良や問題児)とギーク(真面目でオタクなイケてない)な高校生たち。メジャーになれない落ちこぼれティーンズの悲哀をコメディ・タッチで描き、多くの若者の共感を得た学園コメディ。

クリエイターは、『サムワン・グレート 〜輝く人に〜』『クレイジー・バカンス ツイてない女たちの南国旅行」など数々の作品で知られるポール・フェイグ。米People"s TVに出演したフェイグは、「この作品ではもっと楽しいことができると思います。今わかっていることは、ドッジボールダンスのあの曲が、ミュージカルになったら、もうそれ以上望むことはありません」と本作がミュージカルになる希望を語った。

また同作の最終話で監督を務めたことに関して、「ずっと製作側にまわりたいと思っていました。そもそもこの作品を生み出した時、監督をしたいと思っていたんです。しかし(製作側に)監督経験がないだろうと言われたんです。自腹で製作した非常に低予算の作品ですがメガホンを取ったことがあったんですけどね。結局本作は打ち切りが決まったので、最終的に私に脚本と監督を任せたのです。そこから、私の現在の監督としてのキャリアがスタートしました」と過去の逸話も語った。

フェイグはその後、『ザ・オフィス(『The Office』)』『Weeds ~ママの秘密』『MAD MENマッドメン』『ナース・ジャッキー』などのドラマや、映画『SPY/スパイ』『ラスト・クリスマス』、2016年版『ゴーストバスターズ』で監督として活躍している。

そんなフェイグは2018年にもインタビューで「15年間ずっと言い続けていますが、『フリークス学園』のミュージカルをやりたいのです。脚本を書くだけでできますから。いつかきっと実現すると思いますよ。あのドッジボールゲームがミュージカルになるんですから」と話している。

『フリークス学園』には、優等生リンジー役のリンダ・カーデリーニ(『ブラッドライン』)をはじめ、ダニエル役のジェームズ・フランコ(『エイリアン:コヴェナント』)、サム役のジョン・フランシス・デイリー(『BONES』)、ケン役のセス・ローゲン(『スティーブ・ジョブズ』)などが出演。今では誰もが知る俳優たちが、揃ってリブート版に出演するのはスケジュール的にも難しいと思われるが、新たなキャストでのミュージカル版であれば可能性は高いかもしれない。(海外ドラマNAVI)

Photo:『フリークス学園』© NBC Universal, Inc