一つの殺人事件が解決するまでの20日間に及ぶ捜査過程を、1捜査日1話として描いていった本作 。デンマークの警察署殺人課のトップ、サラ・ルンド刑事が署での最後の日を迎えていた。彼女は婚約者とともにスウェーデンに移住するため、コペンハーゲンを離れるのだ。後任のイエン・マイヤとの挨拶もすませ、サラは署を後にしようとした矢先、ある知らせが入る。サラはイエンを連れ、現場へ向かう。近くの運河に沈められた車を発見。その車の中から出てきたのは、ナナ・ビルク・ラールセンの遺体だった。その車はまもなく開かれる市長選の最有力候補、トロールス・ハートマンハートマンの事務所が所有するものであることが判明する。 彼女を殺したのは一体誰か。彼女はなぜ殺されたのか。サラ・ルンド最後の事件捜査は、一見無関係に見える人々の関与と、彼らの真の姿、そして街の秘密をも暴いていく…。