エミー賞受賞の傑作スパイサスペンス『ナイト・マネジャー』。そのシーズン2を記念した対談イベント「Deadline Studio @ Prime Experience」に、主演のトム・ヒドルストンをはじめ、共演のディエゴ・カルバ、監督・製作総指揮のジョージ・バンクス=デイヴィス、製作総指揮のスティーヴン・ギャレット、クリエイター・製作総指揮のデヴィッド・ファーが登壇。完璧な結末を迎えたはずの本作が、いかにして“不可能”と思われた続編へと漕ぎ着けたのか、その舞台裏を語った。
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完璧な幕引きがもたらした「続編への高いハードル」
シーズン1が圧倒的なクオリティで完結したからこそ、続編へのハードルは極めて高かった。多くのドラマが次シーズンへの伏線を残して視聴者にフラストレーションを与えるなか、本作は物語を完全に終わらせていたからだ。
ギャレットは「物語的に自らを完全に窮地に追い込んでしまっていた」と当時を振り返る。それゆえにシーズン2の構想は困難を極めたが、「第2シーズンをお膳立てする意図はまったくなかった。シーズン2がこのような形に仕上がったのは、デヴィッドや他のすべての関係者のおかげだ」と、奇跡的な復活を遂げたクリエイター陣の功績を称えた。
今年1月にPrime Videoで配信が開始されたシーズン2において、成功の大きな原動力となったのが、映画『バビロン』やドラマ『ミッドナイト・ファミリー~真夜中の救急隊~』などで知られるディエゴ・カルバという新鮮なキャラクターの存在だ。デヴィッドは「テディについて、非常に奇妙で、孤独で、セクシュアル・フルイド(性の境界が流動的)な、もう一人の息子というイメージを持っていた。それを引き受けられる俳優を見つけた瞬間、番組は独自の色彩と雰囲気を持つようになった」と、彼の起用がシリーズに新たな風を吹き込んだと語る。

官能的なダンスに隠された権力と精神的絆
全6話からなるシーズン2のなかでも、特に刺激的な瞬間として挙げられるのが、パインとテディがカミラ・モローネ(『なにかが、起きる』)演じるロクサナと官能的なダンスを披露するシーンだ。ジョージはこのシーンについて「性をパワーとして利用することについての描写だ。ロクサナは最初、それをパインに対して使い、さらにその瞬間を武器にするためにテディを引き入れる。そうして警戒の盾が外れ、結びつきが始まり出す。その一部は性的なケミストリーであり、一部は単なる友情や仲間意識、そして危険だ。一つのシンプルなダンスにしては、かなり複雑なのだ」と解説した。
トムも「本当に危険なシーンだ」と同意し、ディエゴと共に築き上げたキャラクターの絆について次のように明かした。「彼らが全く異なる人生を歩んできたにもかかわらず、多くの共通の経験を通じて結びついた、精神的な絆についてのものだった。二人はお互いの中に自分と同じものを見ている。彼らは孤児であり、世界の中で孤独。個人的な痛みの深い泉と、複雑な内面の深い泉を持っている。彼らは外的なものと内的なものの間の緊張感を理解しており、非常に早くお互いを認識するのだ」。
二人はこの関係性を同類は相知るを意味するスペイン語「Como el que sabe sabe(知る者は知る)」というフレーズで表現した。トムが「彼らの間には、ほとんど兄弟愛のようなものがある」と続けると、ディエゴも「そして、共通の敵もね」と応じた。
すでにシーズン3への継続も決定している『ナイト・マネジャー』シーズン1~2はAmazon Prime Videoで独占配信中。(海外ドラマNAVI)




