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『ドクター・フー』の製作総指揮者が、「映画版は決してリブートにはならない」と重ねて強調

2012年12月21日 ※本ページにはアフィリエイト広告が含まれます

過去・現在・未来を自由に行き来する謎のドクターの大冒険を描く英国の人気番組『ドクター・フー』。その製作総指揮・ショーランナーを務めるスティーヴン・モファットは、将来作られるであろう映画版は、TVシリーズとは独立する、いわゆる”リブート”には決してならないと断言した。

映画『ハリー・ポッター』シリーズで4作品を手がけたデビッド・イェーツ監督が、英BBCと組んで『ドクター・フー』の映画化に着手することが伝えられたのは、ちょうど一年前のこと。そのときイェーツは、映画化にあたっては白紙の状態からやり直し、思い切った変身を遂げさせなくてはならないとの考えを表明していた。

ところがモファットは、リブートの考えには真っ向から反対。映画はBBCのチームにより作られるべきであり、TVシリーズとは独立した作品にはならないとの発言を繰り返している。

そして先日も、モファットはアメリカのエンタメサイト”Vulture”に掲載されたインタビューで次のように語っている――「(映画を作る可能性について)そもそもいつ撮るんだい? 僕らは一年中TVシリーズを作っている。TVシリーズのほうが大事なんだから、それを差し置いて映画を作ることになったら我慢できないだろうな」と。

「デヴィッド・イェーツが言っていたように、リブートするとか、別のつながりをもたせるなんてアイデアは、『ドクター・フー』のショーランナーであれば、将来誰がなるにせよ許容できないと思うよ。とにかくナンセンスでいかれた考えだし、視聴者をバカにしている。そんなことは絶対にやらない。問題は、TVシリーズの製作を遅らせずに、そしてクオリティを落とすことなく、どうやって映画を作るかということに尽きるんだ」

それでもモファットは、映画化というアイデア自体は歓迎している。「ターディス(ドクターが用いる時空移動機)が大スクリーンで飛んだらすごくエキサイティングだろうね。あとはどのように準備をするかだ。アメリカの資本が入ったら、あれこれと指図されるだろうからうれしくないし。でも映画化はいつかは実現するだろうと確信をもっているよ」

いずれにせよ、映画プロジェクトの行く末は今のところはっきりしないまま。ドクターは当分の間、TVを活躍の舞台とし続けるようだ。(海外ドラマNAVI)

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海外ドラマNAVI編集部

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