トニー賞受賞の『夜中に犬に起こった奇妙な事件』がナショナル・シアター・ライヴに登場! 2016年上映作品決定

演劇界最高峰の英国ロイヤル・ナショナル・シアターが厳選した世界の名舞台を、映画館ならではの趣向を凝らして楽しめる企画「ナショナル・シアター・ライヴ」(以下、NTL)。2014年にスタートし、今や多くのファンに熱いサポートを受ける大人気の企画となった本企画の2016年上演作品が、早くも決定した。2015年よりもさらにパワーアップしたラインナップを紹介しよう。

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■第1弾『ハムレット』
アカデミー賞ノミネート俳優ベネディクト・カンバーバッチが、シェイクスピア原作の悲劇に挑んだ作品。舞台チケットは即完売と歴史的な注目を浴びた。
作:ウィリアム・シェイクスピア
演出:リンゼイ・ターナー
主演:ベネディクト・カンバーバッチ

■第2弾『夜中に犬に起こった奇妙な事件』
2013年オリヴィエ賞で作品賞含む主要7部門を独占し、第69回トニー賞プレイで部門最優秀作品賞、最優秀演出賞を受賞した作品。今回はアレックス・シャープが主演を務めたブロードウェイ公演ではなく、ルーク・トレッダウェイが主演を務めたイギリス上演版を上映する。
並外れた頭脳を持つ15歳のクリストファーは、その才能を活かして隣人シアーズさんの犬を殺害した犯人を探そうとする...。
作:マーク・ハッドン
演出:マリアンヌ・エリオット
主演:ルーク・トレッダウェイ

■第3弾『橋からの眺め』
上演後、絶賛レビューが各紙から出たとたん、チケットが瞬く間に売れたヒット舞台。映画『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』や『裏切りのサーカス』で印象に残るマーク・ストロングの演技力が輝く作品だ。
シシリア敬の違法移民である従兄弟家族を受け入れた主人公だが、溺愛する姪がその違法移民の一人と恋に落ちたことから悲劇が起こる...。
作:アーサー・ミラー
演出:イヴォ・ヴァン・ホーヴェ
主演:マーク・ストロング

■第4弾『人と超人』
映画『イングリッシュ・ペイシェント』でアカデミー賞ノミネート俳優となったレイフ・ファインズが熱演するロマンティック・コメディ舞台。
革新的な思考力の持ち主・ジャックは「結婚なんかしない」と公言するタイプの独身貴族だったが、予想を反して幼馴染のアンが結婚をほのめかしたことから、気が動転してスペインへ逃避行。そこでギャンググループに誘拐され...。
作:ジョージ・バナード・ショー
演出:サイモン・ゴドウィン
主演:レイフ・ファインズ

■第5弾『THE HARD PROBLEM』
心理学者の主人公が脳科学者たちに囲まれながら、神や人の善意を信じ続けるというストーリー。こじんまりした舞台ながらも、演出を担当したニコラス・ハイトナーにとっては、ナショナル・シアター芸術監督として最後の演出作品という、舞台ファン必見の作品。デザイナーはトニー賞受賞デザイナーのボブ・クロウリー。
作:トム・ストッパード
演出:ニコラス・ハイトナー
主演:オリヴィア・ヴァイナル

■第6弾『戦火の馬』
映画版も大ヒットし、2014年には来日公演も行った説明不要の有名プロダクション。生で舞台を見た人も、観ていない人も、NTLでの上演に対する期待度は高い作品だろう。

2016年上映作品のスケジュールは、後日発表とのこと。

そして現在、2015年作品は、エンターテインメント要素たっぷりの舞台『宝島』や、ニコラス・ハイトナー演出の舞台『オセロ』など、人気度が高い作品の上演が控えているほか、『フランケンシュタイン』や、第69回トニー賞最優秀リバイバル賞を受賞した『スカイライト』のアンコール上映が決定している。

今後のスケジュールは以下の通り。

『宝島』2015年9月11日(金)~9月16日(水)TOHOシネマズ日本橋 ほか
『オセロ』10月16日(金)~10月21日(水)TOHOシネマズ日本橋 ほか
『リア王』11月13日(金)~11月18日(水)TOHOシネマズ日本橋 ほか

アンコール上映
『フランケンシュタイン』絶賛上映中~9月18日(金)シネ・リーブル池袋
『スカイライト』10月10日(土)~10月23日(金)吉祥寺オデヲン
『コリオレイナス』10月24日(土)~10月30日(金)吉祥寺オデヲン
『宝島』10月31日(土)~11月5日(木)吉祥寺オデヲン※6日間限定上映

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Photo:ナショナル・シアター・ライヴ『ハムレット』