元ジョナス・ブラザーズのニック・ジョナス、兄弟について語る

イケメン三兄弟バンドとして若い女性を中心に絶大な人気を誇ったジョナス・ブラザーズの三男ニック・ジョナスが、出演映画『Goat(原題)』のプロモーションで米Peopleの取材に応え、同作のテーマの一つでもある"兄弟"について語った。

『Goat』は、大学の男子学生が所属する社交クラブを舞台に、新入生の入会儀式で繰り広げられる過激ないじめを描く作品。ニックは主人公ブラッドの兄ブレット役として、自分と同じクラブに入るために過酷な仕打ちに必死に耐えて苦悩する弟を見守ることしかできない、という難しい役柄に挑戦している。

ニックにとっては、この役を演じたことが実の兄であるケヴィン、ジョーのことをあらためて考えるきっかけになったそうで、「僕にも兄がいる。いつも彼らと一緒で、それは複雑なことだけど素晴らしいことでもあったんだ」と、自分自身を知ることができたと発言。

この映画の中でニック演じるブレットは、過激ないじめが始まる前までは、社交クラブ、フラターニティ(兄弟愛の意)に弟が入って自分が近くで見守ってやることが弟にとって一番良いことだと確信していた。しかし、兄弟愛を確かめるという名目のもとで突如始まるあまりにも酷いしごきに、"兄弟愛"とは何なのか、なぜ自分は所属しているのかを考えるようになる。

この難しい問題に直面したニックは、もし自分が大学に行ったらフラターニティに入会しようとするかを考えたという。「僕はいつも、"自分はやりきることができるだろうか。何かを成し遂げられるのだろうか"と考えるようにしているんだ。僕は、もちろん限度はあるけれど、基本的にはどんなことでも可能だと信じている。そして社交クラブにおいても、トラウマを受けることなく健全に過ごす方法はあると思うんだ」

そんな映画同様、ニックの実の弟フランキーがまもなく大学に入学するそうで、「弟が来月から大学に通い始めるんだ。この映画を撮った後で真剣に話をして、"社交クラブに入ることを考える前にこの映画を見て"と伝えたよ」と、兄心を垣間見せた。もしフランキーが社交クラブに入ると決めても反対はしないが、同作は青年がこのような組織に入る決断をする時に役立つはずだと語るニックは、「この映画で人々に世界の最もダークな部分を知ってもらいたい。僕らは、社交クラブの内情について描く映画がこれまで製作されなかったという事実について話し合ったりもした。この映画にはそれほど大きいものがあると思うよ」と、社会に大きなテーマを投げかける作品になると語っている。

ベン・シュネッツァー(『パレードへようこそ』)が主人公のブラッドを演じるほか、ジェームズ・フランコ(『スパイダーマン』)やダニー・フラハティ(『ジ・アメリカンズ』)も出演している。(海外ドラマNAVI)

Photo:ニック・ジョナス
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