Netflixの人気ドラマ『ザ・クラウン』で英国のエリザベス女王の若き日を演じ、2017年1月に発表された第74回ゴールデン・グローブ賞で女優賞を獲得したクレア・フォイ。そんな彼女の夫で俳優のスティーヴン・キャンベル・ムーア(『バンク・ジョブ』)が、脳腫瘍との闘いについて話している。
【関連記事】『ザ・クラウン』直撃インタビュー:クレア・フォイ&マット・スミス編
クレアが2016年11月より配信された『ザ・クラウン』で一躍人気女優の仲間入りを果たしていた頃、その家庭ではスティーヴンが深刻な病と闘っていた。英Sun紙のインタビューに答えた彼は、2016年の終わりに脳腫瘍が見つかった時のことを回想。その数年前に一度、脳腫瘍を摘出していたが再発したのだった。幸いにも腫瘍は良性だったが、スティーヴンは2017年夏に再度の摘出手術に踏み切ることを決意。
クレアとの間に2015年に娘が誕生していたスティーヴンは、もしもの時のために愛する二人に手紙を残していたという。「病気になった過程で、僕自身よりも、自分のことを大切に思っている人たちの方が辛い思いをしていたことに気づいた。まだ幼い娘は何が起きたか全く分かっていなかっただろう。でも家族はしっかり理解していたし、その姿を僕は見ていた。もし手術がうまくいかなかった時、その後では何も伝えることができなくなってしまうからね」と語ったスティーヴンは、目を覚まして手術がうまくいったと聞いた時は「本当にホッとした」という。
実はクレアも17歳の時に目に良性の腫瘍ができたそうで、「とても怖くて精神的に大きな打撃を受けたけど、自分の望む人生を掴まなければいけないのだと気づけたわ」と話す通り、腫瘍がきっかけで演技を学びたいと気づくことができたのだという。その後、クレアは手術を受けて無事に成功。術後も長期にわたって治療が続いたが、見事回復して女優になる夢を叶えたのだった。
ともに重い病と闘い、支え合ってきたスティーヴンとクレア。『ザ・クラウン』のエリザベスとフィリップのように今後も助け合っていくのだろう。(海外ドラマNAVI)
Photo:
スティーヴン・キャンベル・ムーア (C) JMVM/FAMOUS
クレア・フォイ (C) JHMH/FAMOUS