『サバイバー: 宿命の大統領』検閲でエピソード削除!あの大統領が胸の内を明かす

米ABCからNetflixへプラットフォームが移った政治サスペンスドラマ『サバイバー: 宿命の大統領』の某エピソードが検閲により削除され、"あの大統領"が胸の内を明かしていることがわかった。米The Hollywood Reporterが報じている。

『サバイバー』は、テロにより議会と内閣が一瞬にして全滅し、図らずも大統領の重責を担うことになった下位閣僚のトーマス・カークマン(キーファー・サザーランド)が、テロ計画や陰謀に果敢に挑んでいく姿が描かれる政治サスペンスドラマだ。

そのシーズン2第7話「家族の絆」について、先週トルコのアンカラ当局からNetflixがクレームを受け、Netflixは作品が配信される現地の法律と検閲を遵守するとして、配信サービスから同エピソードを削除したという。

問題のエピソードでは、アメリカでNATO首脳会議が開かれ、独裁政治を進める架空のトルコのトゥラン大統領に市民から批判が集中。そんななか、トゥランはトルコにある米軍基地の在留賃料の値上げを要求し、カークマン米国大統領が両国との良好な関係を維持しようとするも、トゥランが暴走する展開となっている。

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トゥラン大統領を演じたトルコ系アメリカ人のトロイ・ケイラクは、自身が出演したエピソードがトルコで削除された件についてThe Hollywood Reporterに次のように語った。

「私は米国生まれの市民であり、ハリウッドで俳優・脚本家として仕事ができることを非常に感謝しています。豊かなトルコの文化と伝統を誇りに思っていますが、ヒット作におけるTV番組のエピソードで架空のトルコ大統領を演じたのは、政治的な意見を主張したいという要求に動機付けられたものではありません」と説明。トロイは、架空のトルコ大統領を演じたことは俳優としてキャリアアップの機会となり、政治的な見解に関係なく、自分と家族、トルコのコミュニティにとって誇りに思える瞬間だったともコメントしている。

なお、『サバイバー: 宿命の大統領』はNetflixで復活の機会をつかんだ後にシーズン3が製作されたが、残念ながらシーズン4へは更新されなかった。Netflixにて全3シーズンを配信中。(海外ドラマNAVI)

Photo:『サバイバー: 宿命の大統領』© ABC/Sven Frenzel