『窓際のスパイ』で主人公リバー・カートライトを演じるジャック・ロウデンが、最新シーズンにおけるキャラクターの精神状態や自身の役作りについて語った。前シーズンで明らかになった衝撃の出自によるトラウマ、彼の行動を制限する自尊心の正体、そして7年間という歳月をともに歩んできたキャラクターへの思いや自身の成長まで、魅力あふれるリバーの人物像を深く紐解いていく。
-

次期ジェームズ・ボンド役の最有力に『窓際のスパイ』ジャック・ロウデンが浮上!
ダニエル・クレイグの退任以降、世界中の映画ファンが熱視線を送 …
トラウマと祖父への思いに押し潰されそうな日々
『窓際のスパイ』シーズン5の冒頭で観客が目にするリバーは、お世辞にも良い精神状態にあるとは言えない。前シーズンでは、リバーの父親であるフランク・ハークネス(ヒューゴ・ウィーヴィング)がソシオパスであり、暗殺者ネットワークのリーダーであることが発覚。さらに、自らの息子たちを暗殺者に仕立て上げていたという衝撃の事実も明かされた。
「誰にとっても、それは相当なトラウマになるはず」
ジャックは、シーズン5へ引き継がれたリバーの負った深手についてそう振り返る。ジャクソン・ラムが率いるMI5の出来損ない集団での活動は、現在の彼にとって過酷すぎる場所となっている。
「シーズン5とシーズン6の撮影中、自分は常にリバーの祖父のことを考えていた。彼は祖父に自分を誇りに思ってもらいたいと願っていて、その思いが彼自身の野心をも上回り始めていると感じる。彼の精神状態は限界に近く、身体的にもやつれている。神経もすり減っており、満たされた健康な状態とは到底言えないんだ」
長年演じてきたキャラクターの複雑なレイヤーを剥ぎ取っていく過程で、ジャックは彼が最終的に希望に満ちた場所へと辿り着く理由を明かした。
「自分がリバーについて常に興味深いと感じてきたのは、彼のプライドだ。人間のプライドなど信じられないほどちっぽけなものだけど、他人からどう見られるかという体裁のために、人は愚かな行動へと駆り立てられてしまう。彼はただ、無様に見えないよう必死なんだ。私生活が崩壊しつつあるにもかかわらず、職場では絶対にバカにされたくない。その泥臭い人間性が大好きなんだ」
「自分はそうした重い瞬間から、できる限り距離を置くようにしている。実際の人生と同じように、できるだけ陽気で遊び心のある状態から臨みたい。悲しみや悲劇に直面したとき、人は悲惨さに屈しないよう必死で抗おうとするものだからね。あらかじめ自分を落ち込ませるのではなく、その瞬間に身を置いて想像力を働かせる。それこそが演技の楽しさだと思うよ」
最悪のボスとの関係性と、少年から大人への脱皮
物語が展開するにつれ、リバーはスラウハウスからの脱出切符を手に入れたかに見えた。しかし、ボスであるラムは彼を確実に手元にとどまらせる。
「リバーの認識では、彼は数々の目覚ましい偉業を成し遂げた。本来なら本部に復帰し、階級を取り戻してラムの元を去るはずだった。彼は昇進のチャンスを手にし、それを歴史上最悪のボスの前に突きつける。リバーとラムは本質的に強く結びついているが、普段は離れているからこそ、二人の掛け合いは特別なものになる。今やラムへの敬意は増しているし、初期よりも希望に満ちた状態で彼を見送ることができるはずだ」
29歳でリバー役に抜擢されたジャックも、今や36歳。作品とともに歩んだ年月は、俳優としての彼自身にも大きな変化をもたらした。
「これほど長期間同じ役を演じるのは初めての経験。作品を観ると、自分自身とリバーを区別するのが難しいほどだからね。一人の人間が成長していく姿を観察するのは実に興味深い。俳優としてもっと上手くなりたいという一心で毎日現場に向かっているよ。シーズン1とシーズン5での感覚の違いも鮮明に覚えているし、少年が徐々に大人の男へと成長していく姿を感じてもらえたら嬉しいね」
Apple TV『窓際のスパイ』シーズン1~4は独占配信中。シーズン5は9月16日(水)より配信スタート。(海外ドラマNAVI)






