3月半ばより、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大による影響でハリウッドの映画やドラマの撮影・製作が中断されていた。しかし、場所によっては徐々に撮影が再開されつつあり、ついに米ニューヨーク州でもGOサインが出たことが明らかとなった。米Deadlineが報じている。
累計2万5000人超と全米最多の死者を出しているが、ここ最近は新規感染者・死者数の数が一時期に比べると減ってきたニューヨーク。7月17日(金)、のアンドリュー・クオモ州知事が経済活動を再開するフェーズ4(第4段階)に入ることを発表し、20日(月)より映画・TV番組の製作も再開されることになった。
とはいえ、制限は多い。ニューヨーク市が発行した映画・TV番組の製作ガイドによると、製作は公共施設における屋外での撮影に限られ、現場で関われる人数は最大で50人までとなっている。また、病院や新型コロナウイルスの検査センターでの撮影は不可で、道路を通行止めにすることも禁じられているとのこと。加えて、飲食店の許可なしにテラス席があるレストランに近づくことも許可されていない。
さらに、撮影を行う側は許可証を申請する前に、設けられた基準をクリアしているという誓約書を提出する義務があるほか、周囲に誤解を招く可能性がある警官のユニフォームや銃器の使用(本物か偽物かに関わらず)、危険なスタントなども禁止されているという。トレーラーのトイレの数も3つまでに制限され、車を予約した場所に駐車することも原則許可されていない。
市の緊急事態管理局によると、7月27日(月)より有効となるこれらの規制は、3ヵ月間もしくは10月31日(土)まで継続予定。しかし、状況に応じては新しいガイドラインが発行される場合もあるようだ。
ニューヨークでは『LAW & ORDER:性犯罪特捜班』『ブルーブラッド』『MANIFEST/マニフェスト』といったドラマの撮影が行われてきた。ようやく撮影・製作が再開されることになったとはいえ、このように規制は厳しく、最近数多く発表されているリモートで撮影される作品が今後も増えそうだ。(海外ドラマNAVI)
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『LAW & ORDER:性犯罪特捜班』
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