殺人課の女刑事リンデンは新天地サンフランシスコに異動が決まっていた。だが、シアトルでの勤務最終日に血だらけのセーターとATMカードを発見したことから、17歳の美少女ロージーの失踪事件を担当することになってしまう。後任のホールダーと共に、一見ありふれた殺人事件のように思えたこの事件を追う。その頃、ロージーが通っていた高校では、市長選に立候補していた市会議員のリッチモンドと現職市長との討論会が行われようとしていた。事態を重く見たリッチモンドは討論会の中止を決断する。捜査が進むに連れ政治家や警察関係者、被害者遺族や友人たちをも巻き込み、複雑な人間模様が浮かび上がってくる。