1973年、石油により巨万の富を築き、世界一の富豪となったポール・ゲティ1世の孫ポール3世が誘拐された。当初犯人は1700万ドルの身代金を要求。しかし、ポール・ゲティ1世は14人いる他の孫に身の危険が及ぶ可能性を示唆し、その支払いを拒否。実はこの事件、当初は孫ポール3世自身と仲間がお金欲しさに企てた偽装誘拐事件だったのだ。しかし仲間の裏切りにより、イタリアンマフィアを巻き込んだ誘拐事件に発展。ポール・ゲティ1世の50億ドルともいわれる巨額の資産をめぐる親族一同による相続争いを背景に、息子の命を何とか救おうと奔走する母と無駄なお金は一銭も払いたくないポール・ゲティ1世、仲間に裏切られ絶望の淵に追い込まれる孫を中心にドラマティックなストーリーが展開する。