国王の息子として生まれたポロスは、インド懐柔を目論むペルシャ人の邪悪な策略により、赤ん坊の時に祖国を追われてしまう。その後、出自を知らずに盗賊の一員として育ったポロス彼は、略奪の方法を教えられながらも、親を尊び命を重んじる誇り高い人物となり、盗賊の中でも異色な存在となっていた。そんなあるとき、偶然の出来事がきっかけで再び祖国の地を踏むことになる。一方、ポロスが生まれた同じ日、はるか遠くマケドニアの地では、後に世界最強の征服者となるアレクサンドロス大王が生まれていた。成長したアレクサンドロスは、軍を率いて数々の戦士を倒しながら勢力を広げ、インドにも目を向けるようになる。世界征服のためインド侵略を狙うアレクサンドロスと、祖国に戻ったポロス。二人はやがて、歴史に名を残すジェーラム川での”ヒュダスペス河畔の戦い”に導かれていく。