イ・ジュンギ主演『アゲイン・マイ・ライフ』インタビュー「最初は出演を辞退した…」

イ・ジュンギ(『悪の花』『無法弁護士~最高のパートナー』)が無念の死を遂げた熱血検事を演じる復讐劇『アゲイン・マイ・ライフ ~巨悪に挑む検事~』が、ついに12月6日(火)よりHuluにて一挙独占配信される。配信に先立ち、イ・ジュンギから日本のファンへメッセージが到着した。

熱血検事キム・ヒウ役イ・ジュンギのインタビュー

――日本の視聴者のみなさんへ一言挨拶をお願いします。

日本のファンのみなさん、こんにちは。みなさんの俳優、イ・ジュンギです。『アゲイン・マイ・ライフ』でお会いできて、ドキドキしながらも、とてもうれしいです。

イ・ジュンギ インタビュー

――本作についての紹介と、演じた役柄について詳しく教えてください。

『アゲイン・マイ・ライフ』は主人公が2度目の人生を送るという物語です。ひたすら正義を追い求めて情熱的に生きた検事が陰謀に巻き込まれ、無念の死を遂げます。そして2度目の人生を与えられ、前の人生でやり残したことや失敗した原因を探り、試行錯誤しながらも、悪を裁いて正義を追求するキム・ヒウ検事を描いたドラマです。

コロナの影響で大変なご時世ですが、この作品がみなさんに元気や爽快感をお届けできるよう願っています。

――ウェブ小説が原作だと伺いました。その後、ウェブ漫画としても展開するほど人気の高い作品のようですが、このドラマのどんな点に魅力を感じて出演を決めましたか?

ご存じかもしれませんが、最初は出演を辞退したんです。原作のファンも多いし、ウェブ漫画や小説の膨大なストーリーを演じきれるか不安だったからです。一方では、この作品が視覚化されてドラマになった時、視聴者のみなさんにどこまで原作の面白さや痛快感を伝えられるかと期待する気持ちも入り交じっていました。

2度目のオファーをもらった時に、初めに僕が抱いていた期待と、監督の表現したいことが一致していて、僕にしか演じられない役だと言ってもらえて運命を感じました。この作品でキム・ヒウという運命的な役柄に出会い、みなさんにすばらしい作品をお届けできると思って引き受けることにしました。

結果的には最初に感じていた幅広い年齢を演じることに対するプレッシャーも、監督をはじめ、多くのスタッフのみなさんと共演者の協力のおかげでパズルのように一つひとつ丁寧に作り上げていくことで乗り越えられました。

『アゲイン・マイ・ライフ~巨悪に挑む検事~』

――原作への理解度が必要な作品ですよね。原作のまま表現した部分と、イ・ジュンギさんが俳優として自分のカラーに変えた部分があれば教えてください。

キム・ヒウと僕には似ている部分が多いと思いました。2度目の人生を送ることについても若い頃の僕が何をどう感じていたかを、ヒウと比較して考えてみました。

いろいろな姿を表現するために精神的にも肉体的にも浄化するつもりで徹底的に僕自身とキム・ヒウという役柄の接点を見つけることに力を入れました。監督とも話し合いを重ねて20代の僕がヒウのように一つの目標に向かって純粋に正義だけを追い求め、社会を建て直すために生きる人物だと仮定しました。

すると、より純粋で、より情熱的なキャラクターが浮かんだんです。それを自分に置き換えて20代の僕ならきっとヒウと同じ気持ちだろう、そういう期待感を持って演じてみました。

イ・ジュンギ インタビュー

――キム・ヒウという役柄の魅力を3つ挙げるなら?

照れますが、頭が良くて、性格も良くて、容姿は自分の口からは…(笑) ハンミやヒア、そしてギュリなどの女性キャラが好きになるほどなので、悪くはないと思います。最強ですよね(笑) 僕もそうなりたいと思うほど太刀打ちできない理想のモテ男です。羨ましいですよね。

――キム・ヒウ役を演じる中で最も共感したのはどんなシーンでしたか?

共感するシーンはたくさんありますが、第1話で人生を振り返りながら冥土の使いと話すシーンです。ドラマの導入部でしたが目頭が熱くなりました。もし自分が死んで人生を振り返ったら、いろいろな思いが交錯するでしょう。

ヒウの人生や生き方を振り返りながら“一生懸命生きたんだな”“なんて崇高な人生なんだ”と思うほど共感して目頭が熱くなるシーンでした。もし僕が死んだ時に、最後に人生を振り返る時間があって生き返れるとしたら、今度はうまく生きられると思うでしょう。

ドラマの導入部では視聴者の心をつかむ必要があるんです。そこで期待外れだと思われてしまったら、ドラマに没頭できなくなります。いろいろな思いが交錯するシーンであり、物語の始まりでもあるので印象に残っています。

――撮影中に特に面白かったシーンや、印象に残っているシーンがあれば教えてください。

すべてのシーンが楽しかったです。特定のシーンを挙げるより、みんなで作り上げる瞬間が楽しかったです。撮影期間中は演技ではなく、笑ったり騒いだりして声がかれてしまい心配されました。僕はもともと笑い上戸なんです。

この作品ならではの思い出は、若い頃を演じたことです。出演者の年齢層もまちまちで楽しい現場でした。20代を演じることに気恥ずかしさもありましたが、僕は年齢の割に子どもっぽいせいか、20代の共演者たちとも和気あいあいと過ごすことができました。

学生時代をもっと演じたかったくらい、とてもにぎやかで楽しい現場でした。学生時代を演じたことで若返った気分になり、ささいなことにも笑っていましたね。もっと学生時代を撮りたいと監督に頼むほどでした。

撮影前は短くしてほしいとお願いしていました。学生時代のシーンが長いと、ドラマに没頭する妨げになると思ったからです。でも実際に演じてみたら意外といい感じで、もっとやりたいと思うほどいい経験になりました。

――毎回視聴率が更新されるというすばらしい結果につながったんですね(本当におめでとうございます!)。本作の人気の理由は何だと思いますか?

視聴者の期待と合致したからだと思います。設定が複雑で難しく重みのある作品よりも、人々が望むことや言いたいことを代弁し、正義を追い求めて悪を裁くという筋書きが、この時代に合っていて人気が出たのでしょう。

『アゲイン・マイ・ライフ~巨悪に挑む検事~』

――ドラマの中でキム・ヒウは15年前に戻って2度目の人生を送りましたが、もしイ・ジュンギさんが15年前に戻れるとしたら、どんな風に生きたいですか?

僕は俳優なので、俳優以外の人生を送ることは想像すらできません。今の記憶を持ったまま15年前に戻れるとしたら、あえて戻るなら、過去に演じた作品の役柄を演じ直したいです。

俳優は、過去の作品に未練が残るものです。人気のあった役柄は特に、もっとうまく演じられたのにと思います。俳優としても思い入れがあり、みなさんに愛された役柄を、より高い完成度で演じ直したいです。

自ら望んで人生をやり直すことはありませんが、こういう質問をされる度にそう思います。

――ファンタジーやロマンス、復讐など要素が盛りだくさんの作品ですね。これからドラマを見る視聴者に向けて、鑑賞のポイントについてアドバイスをお願いします。

このドラマの内容は決して難しくありません。哲学的な解釈が必要だとか、あれこれ考えさせる作品ではないので、一日の締めくくりに、疲れやストレスを感じた時、胸がスカッとする炭酸飲料のような、サイダーやビールのような、娯楽のための作品として気軽に楽しんでください。

それから、登場人物一人ひとりを自分の周りの人と比べてみるのも面白いと思います。とにかく楽しんでください。

――最後に日本のファンにメッセージをお願いします。

日本のファンのみなさん、なかなかお会いできなくて残念に思っています。この状況が好転したら、すばらしい日々が待っているはずです。みなさんも明るい気持ちで再会の日を待っていてください。遠くからの応援ありがとうございました。

みなさんのおかげで『アゲイン・マイ・ライフ』が話題作となりました。みなさんに次の作品を早くお届けできるよう一生懸命頑張りますのでご期待ください。

パンデミックが終息したら、みなさんに会いに行くことをお約束します。その日まで健康で楽しい毎日を過ごして待っていてください。また会えるその日まで、良いことがたくさんありますように。ありがとうございました。大好きです。

イ・ジュンギ インタビュー

『アゲイン・マイ・ライフ』配信情報

『アゲイン・マイ・ライフ~巨悪に挑む検事~』

Huluプレミア『アゲイン・マイ・ライフ~巨悪に挑む検事~』は、12月6日(火)より全16話一挙独占配信スタート。(海外ドラマNAVI)

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Photo:『アゲイン・マイ・ライフ~巨悪に挑む検事~』©Licensed by SAMHWA NETWORKS CO., LTD..
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