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『21世紀の大君夫人』IUとピョン・ウソクが表現する「光と影」【レビュー】

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韓国ドラマ『21世紀の大君夫人』場面写真

© 2026. MBC. All Rights reserved.

IUとピョン・ウソクの豪華共演が実現し、配信前から大きな話題を呼んだ王室ラブコメディ『21世紀の大君夫人』。今回は、物語が後半戦に突入してますます目が離せない本作の魅力を詳しく紹介する。

財閥令嬢(IU)と孤高の王子(ピョン・ウソク)の恋を描く『21世紀の大君夫人』

21世紀の大君夫人_グループポスター

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Disney+(ディズニープラス)で独占配信されている『21世紀の大君夫人』が第6話まで配信された。

Netflix(ネットフリックス)シリーズドラマ『おつかれさま』で一人二役を演じて話題となったIUと、U-NEXT(ユーネクスト)で独占配信中の『ソンジェ背負って走れ』でブレイクしたピョン・ウソクの共演で、配信前から話題となった。

『麗<レイ>~花萌ゆる8人の王子たち~』で、IUが演じたコ・ハジンの最悪な元カレ役として登場したピョン・ウソク。彼の登場シーンはほんの一瞬だったため、本格的な共演は今作が初といっていいだろう。

現代に韓国の王室が残っていたら…という設定で繰り広げられるラブコメディ。IUが演じるのは、韓国一の財閥・キャッスルグループの令嬢でありながら、平民・婚外子であることでさまざまな辛酸をなめてきたソン・ヒジュ。そしてピョン・ウソクが演じるのは、甥である幼い王を支える摂政として、国民から絶大な人気を誇っているイアン大君だ。

韓国時代劇を観ている人なら、一度は聞いたことがある言葉が現代を設定に飛び交う面白さが味わえる本作。IUとピョン・ウソクを中心に見どころについて紹介しよう。

(以下、物語の内容にふれるネタバレがあります)
 

IUが巧みに演じる「光と影」

朝鮮時代を描く物語を見ている方はよく分かると思うが、当時は徹底した身分社会だった。両班(ヤンバン)が絶大な権力を持ち、身分が下の者はそれに従うしかない。「もし韓国の王室が残っていたら…」という設定である以上、こうした身分社会も避けては通れない。

IUが演じるソン・ヒジュは、財閥令嬢でグループ会社の一つ、キャッスルビューティーを率いる経営者だ。類まれな美貌と知性、財力はあるものの、ヒジュに唯一欠けているのが高貴な身分。

平民かつ婚外子ということで、子どもの頃からいじめられたり、実の父親からぞんざいな扱いを受けたりしてきた。これがいわゆるヒジュの「影」の部分で、永遠のコンプレックスになっている。

21世紀の大君夫人

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ところがヒジュは、鋼のメンタルの持ち主で、さまざまな逆境を跳ねのけて力強く生きてきた。どんな困難に直面しても抜群の勘と根性で乗り越える強さを持っている。これがヒジュの「光」の部分だ。

IUは、こうした光と影を巧みに演じ分けている。上品に振舞いながらも自分を格下に見ている人物に対してとる辛辣な態度は強烈で、それを表情豊かに演じるIUが素晴らしい。

「光」の部分を大輪の花のごとく表現することで、ふとした瞬間に見せる寂しげな「影」の表情がより一層際立つ。

前作の『おつかれさま』で、IUの演技力の高さに感服したが、今作でも一切裏切らない見事な役作りをみせている。

『21世紀の大君夫人』場面写真

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王子役がハマりすぎ!ピョン・ウソクの華麗な姿にため息

ピョン・ウソクが演じるイアン大君は、王室の一員として、最高の地位にいる人物だ。長身を生かし、スタイリッシュなスーツを着こなす華麗なピョン・ウソクにため息が出る。現代の韓国に王室があり、王子がいたらこんな雰囲気の人だったかも…と想像するだけで楽しくなる。

イアン大君はヒジュが欲しくてたまらない「高い身分」を持ち、その特権を享受しているわけだが、王の次男として生まれただけで「兄より目立つな」「何もするな」と抑圧された人生を送ってきた。ヒジェと同じように「光」と「影」の両方を持つ人物といえる。

韓国ドラマ『21世紀の大君夫人』場面写真

© 2026 Disney and its related entities

ただ、ヒジェと違って明るく元気な姿はあまりみせない。王族は、常に感情を押し殺すものだと教えられているのだろう。自分の運命に半ば諦めているような寂しい表情をすることが多いイアン大君。ところがヒジェに出会うことで、彼の生活は大きく変化する。

クールな表情を見せることが多いイアン大君が、ヒジェを思い、ふと笑顔になるところに胸がキュンとなる。どうやら学生時代から、ヒジェに対しては特別な想いを抱いていたようだ。

ヒジェから提案された政略結婚にのってみるものの、イアン大君の中ではヒジェへの想いが日々大きくなっているようにみえ、今後の二人の恋の行方が気になる。

『21世紀の大君夫人』場面写真

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ノ・サンヒョン、コン・スンヨンら、脇を固める俳優陣の存在感

IUとピョン・ウソクだけでなく、脇を固める俳優陣も魅力的だ。まずは総理大臣のミン・ジョンウを演じているのが、ノ・サンヒョンだ。

ノ・サンヒョンといえば、筆者の中では『カーテンコール』で演じた北朝鮮出身の麻薬密売人の役が印象深い。笑顔を見せない暗い役だったが、今回はうって変わって名門の家に生まれたエリートを爽やかに演じている。

イアン大君との間には厚い信頼関係があるものの、学生時代からヒジェに心を寄せていたことで、二人は微妙な関係になっていく。イアン大君に対して政略結婚を提案するヒジェに「俺と結婚しよう」というものの「あなたは(総理として)任期があるからダメ」と一蹴される。その瞬間、どうにも切ない表情を見せるのだが、ノ・サンヒョンは、こういう表情が本当に上手い。

韓国ドラマ『21世紀の大君夫人』場面写真

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イアン大君を目の敵にしている大妃役のコン・スンヨンも存在感を放っている。「王族はかくあるべき」という考えにとらわれ、温かさに欠ける女性で、息子である王に対してさえも愛情深く接しているとはいいがたい。

なぜイアン大君を目の敵にしているのか、二人の間に何かがあったのだろうが、まだそれは明らかになっていない。IUとは違う冷たい雰囲気の美しさにハマる人もいるのではないだろうか。

韓国ドラマ『21世紀の大君夫人』場面写真

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その他、ヒジェを支えるト秘書を演じるイ・ヨン、イアン大君の補佐官を演じるユ・スビンが「お笑い担当」として、物語の良いスパイスになっている。特にイ・ヨンは、シリアスな役を演じることが多いイメージがあるが、こんなに明るい表情を見せるのか…と意外な発見があった。

物語は後半戦に突入する。ヒジェとイアン大君が結婚することで二人は何を得るのか、そして目的を達成したら本当に離婚してしまうのか。彼らの運命から目が離せない。

韓国ドラマ『21世紀の大君夫人』場面写真

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(文/咲田真菜)

韓国ドラマ『21世紀の大君夫人』配信情報

『21世紀の大君夫人』はディズニープラスの「スター」にて字幕・吹替版で独占配信。(全12話/毎週金曜日・土曜日1話ずつ配信)

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  • この記事を書いた人

咲田真菜

国家公務員、一般企業勤務を経てフリーライターとなる。韓国ドラマ、ミュージカルや演劇などの舞台関連を中心に執筆している。韓国ドラマは『冬のソナタ』以来、長きにわたり親しんでおり、毎晩寝る前に見て至福の時間を味わっている。好きなジャンルはリーガルドラマ、コメディー、サスペンス。韓国ドラマ好きが高じて、1日15分、韓国語の勉強をするのが日課となっている。

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