ラブロマンス×タイムトリップのコミカルな新感覚ドラマ『知ってるワイフ』は、日本でもリメイクされた話題のファンタジック・ラブストーリー。
本稿では、チソン×ハン・ジミンの韓国版の『知ってるワイフ』について、あらすじやキャスト情報、配信サービスのほか、大倉忠義×広瀬アリスの日本リメイク版との違いなど、気になる情報をまとめた。
韓国ドラマ『知ってるワイフ』配信情報
韓国ドラマ『知ってるワイフ』は現在どの動画配信サービスでも視聴できない。
韓国ドラマ『知ってるワイフ』作品情報
| 原題 | 아는 와이프（英題：Familiar Wife） |
|---|---|
| 制作年 | 2018年 |
| チャンネル | tvN |
| 放送期間 | 2018年8月1日～9月20日 |
| 話数 | 全16話 |
| 演出 | イ・サンヨプ（『ユミの細胞たち』『ショッピング王ルイ』） |
| 脚本 | ヤン・ヒスン（『イルタ・スキャンダル 恋は特訓コースで』『恋のゴールドメダル ～僕が恋したキム・ボクジュ～』） |
| キャスト | チソン、ハン・ジミン、チャン・スンジョ、カン・ハンナ ほか |
韓国ドラマ『知ってるワイフ』あらすじ
KCU銀行の融資担当として働くチャ・ジュヒョクは二児のパパ。勤め先では上司にどやされ、家に帰れば妻ウジンが口うるさく、冴えない日々を送っていた。
ある日ジュヒョクはウジンと大喧嘩。意気消沈していたところ、大学時代にマドンナ的存在だった後輩へウォンと偶然再会する。妻とは違って昔のままの優しいへウォンに「好きだった」と言われ、彼女を選ばなかったことを後悔する。
その後ジュヒョクはとあるホームレスを助け、そのホームレスからもらった不思議なコインの力でなんと過去に戻ってしまう。それがウジンと出会う直前の日だということに気付いたジュヒョクは、人生をやり直すことにする。
韓国ドラマ『知ってるワイフ』予告編
韓国ドラマ『知ってるワイフ』キャスト
出演作品が高視聴率を叩き出すことから“視聴率保証俳優”と評判のチソンが演じる情けない夫、清純派として知られるハン・ジミンが演じるブチギレ鬼嫁。そんなギャップが面白い本作のキャスティングを、日本版と併せて紹介する。
チャ・ジュヒョク（キャスト：チソン）
【ジュヒョクが過去を変える前】
KCU銀行の融資担当として働く平凡なサラリーマン。ソ・ウジンの夫で二児の父。会社では成績もパッとせず上司に叱られ、家庭では可愛かった結婚前の姿はいずこ、鬼嫁と化した妻ウジンに罵倒され、ストレスの多い日々を過ごしている。ある日、偶然再会した大学時代の後輩イ・へウォンに「好きだった」と打ち明けられる。高嶺の花だったへウォンの告白に舞い上がったジュヒョクはウジンとの結婚を後悔している。
【ジュヒョクが過去を変えた後】
妻はウジンではなく、大学時代の後輩で財閥JKグループ会長令嬢のイ・へウォン。さらには職場のKCU銀行でも、財閥JKグループ会長の義理の息子として一目置かれている。財閥令嬢のへウォンとの暮らしは、価値観の違いなど多少大変なことはあるものの夢のような生活。ところがある日、職場にウジンが異動してくる。好きだった頃のように生き生きしたウジンの姿に思わず目を奪われてしまい、へウォンとの生活にも不満が出てくる。
ジュヒョクを演じたチソンは、プライベートでも二児の父。ドラマの内容とは異なり、妻イ・ボヨンと二人の子どもたちに囲まれて仲睦まじく暮らしている様子だ。容姿端麗な上に、声良し・演技良しのチソンの情けない夫役は、ギャップがあって見ごたえ抜群。
日本版『知ってるワイフ』のジュヒョクに当たるキャラクター剣崎元春役は、大倉忠義（SUPER EIGHT）が演じている。
ソ・ウジン（キャスト：ハン・ジミン）
【ジュヒョクが過去を変える前】
チャ・ジュヒョクの妻で、二児の母。幼い子どもたちの育児に奮闘しながらエステティシャンとしても働いている。高校時代、助けてくれたジュヒョクに一目惚れして猛アタック、家庭教師になってもらう。なかなか彼との距離を縮められないで悩んで過ごしていると、父親が急逝する。悲しみの中で優しく寄り添ってくれるジュヒョクに頼っている間に夫婦として結ばれた。大好きだったジュヒョクはみるみるダメ夫に成り下がり、仕事を言い訳に子どもの保育園のお迎えを忘れる始末。認知症の母についての相談も聞いてくれない。苛立ちを募らせた末、鬼嫁と化してしまう。
【ジュヒョクが過去を変えた後】
KCU銀行入行三年目の預金窓口担当。母と二人暮らしをしている。ジュヒョクの勤める支店に異動してきた新人で、持ち前の明るい性格を発揮し社員とすぐに打ち解ける。初対面のはずのジュヒョクに何故かどこかで会ったような感覚を抱いている。そんな中、社内で人気のある独身の先輩、ユン・ジョンフからのアプローチを受ける。
演じたハン・ジミンはハイティーン雑誌のモデル出身。愛らしいジミン本人のイメージからは想像もつかない鬼嫁演技が話題となった。
日本版『知ってるワイフ』ウジンに当たるキャラクター剣崎澪（建石澪）役は、広瀬アリスが演じている。
イ・ヘウォン（キャスト：カン・ハンナ）
【ジュヒョクが過去を変える前】
大学のマドンナ的存在。チェロ専攻のお淑やかなお嬢様。素朴なチャ・ジュヒョクのことを気に入りコンサートに誘うが、ジュヒョクはトラブルに遭っていたソ・ウジンを助けていて約束に遅れてしまう。その事を知らず約束をすっぽかされたと思い込んだへウォンは失望しそのまま海外留学へ。帰国後、偶然に再会したジュヒョクに昔抱いていた思いを告げる。
【ジュヒョクが過去を変えた後】
ジュヒョクと夫婦に。財閥の会長令嬢で、母校で趣味程度にチェロの講師をしつつ、お金には何不自由なく暮らしている。ラブラブの生活だが、庶民出身のジュヒョクとは金銭感覚が合わないのが悩みどころ。
高嶺の花で世間知らずのお嬢様をカン・ハンナが演じた。ジュヒョクが過去を変える前と後の変化の表現も見事だ。
日本版『知ってるワイフ』のへウォンに当たる江川沙也佳（剣崎沙也佳）は、瀧本美織が演じている。
ユン・ジョンフ（キャスト：チャン・スンジョ）
【ジュヒョクが過去を変える前】
KCU銀行ではジュヒョクの同期。ジュヒョクの親友であるオ・サンシクを含む3人組で毎日のように集まるほどの仲の良さ。以前はプレイボーイの遊び人だったが、今は身を固めて双子の父だ。
【ジュヒョクが過去を変えた後】
結婚願望はなく、自由気ままにシングルライフを謳歌中。恋愛も適度に楽しむスタイルだ。ところが異動してきたソ・ウジンに一目惚れ。気楽な今の生活を捨ててもウジンと真剣交際したいと願うようになり、積極的にアタックする。仲の良いジュヒョクの応援を望むも、何故か激しく反対されてしまう。
演じたチャン・スンジョは、ミュージカル出身の実力派。お調子者なのに思わず応援したくなるようなジョンフのキャラクターを茶目っ気たっぷりに演じた。
日本版『知ってるワイフ』のジョンフに当たる津山千春は、松下洸平が演じている。
『知ってるワイフ』韓国版と日本版の違い
夫婦生活に不満のあるダメ夫が過去にタイムスリップし、あの時結ばれるかもしれなかった女性とのルートを選んで人生をやり直す…という大まかなストーリーはほとんど原作と同じである。
日本版は全11話なのに対し、韓国版はCMなしで全16話（1話あたり60～75分程度）のボリュームだ。
その分描写が丁寧で、日本版では惜しくもカットせざるを得なかったであろう胸キュンシーンも豊富に散りばめられている。
最終回も全く同じではなかったり、似たシーンでも文化の違いなどから、取り扱う物が違ったりする。両方を見比べてみるのも面白いかもしれない。
