
『長相思』で相柳(そうりゅう)と防風邶(ぼうふうはい)を演じたタン・ジェンツーのインタビューが到着。演じた役柄やヤン・ズーとの撮影エピソードも明かした。
『長相思』タン・ジェンツー インタビュー
――本作の脚本を読んで役に魅力を感じた点は?
個性的で、緊張感があって難しい役だからこそ惹かれました。
――演じた相柳と防風邶というキャラクターについて紹介してください。
二人は全く異なる2つの役柄ですが、実は同一人物です。1人2役のようで、そうではありません。僕が演じる相柳が防風邶を演じているんです。
相柳は冷淡な九頭の蛇妖で防風邶は勝手気ままな良家の放蕩息子です。防風邶は相柳の化身とも言えます。かつて防風家の子息を救い、その身分を借りて防風邶として生きている。そして防風邶の遺言もかなえてやりました。相柳は人情の機微を味わったことがない妖怪で、残忍な性格ですが、防風邶の立場を得たことで母親の愛情を体験するのです。
――相柳は美しく強く壮絶な役ですよね。演じながら胸を痛めたことは?
相柳の人生は悲しいものだと思います。大人になる過程もだし、辰栄(しんえい)残党軍の軍師となってからもです。勝つ希望のない残党軍を支えながら意志を貫き続けている相柳という人物は、情熱的で単純で純粋だと思います。
――あなたと役の共通点、また異なる点は?
外見と内面の温度差は共通しています。それに相柳が防風邶でもあるように、僕の中にも防風邶がいます。世間への対応はもう1人の自分にやらせるようなね。私的な時間は相柳のように落ち着いていると思います。人から相柳そのものだと言われたこともあります。あんなに冷酷だとは思わないけどね。でも防風邶のようだとも言われるし、両方の要素があるんでしょうね。
――過去に演じた役柄と違う点はありますか?
あります、というか全く違います。外見からして違います。白髪の役も初めてだし、黒髪の防風邶を同時に演じて2役を演じることも、刺激的で面白い経験でした。冷たい顔のままで内面の動きを表すなど、表に出さない表現を要求される点もです。新鮮で難しい役でした。
――ヤン・ズーさんが演じた小夭(しょうよう)に対する相柳の愛情とは?
想いを口には出せずに耐え忍んでいるんです。相柳が妖怪なのは興味深いと思いますね。子供の頃から愛されたことがないし、愛したこともなく、憎悪や暴力しか知らずに育ったから感情に乏しいんです。でも小夭に出会ったことで愛を知る。恩人の洪江に命を懸けて報いるように、小夭にも一途なんです。受けた恩は僅かでも一生を懸けて返す。それが相柳の魅力ですね。
――小夭への愛はいつから目覚めたと思いますか?
その解釈は視聴者の皆さんに委ねます。僕の持論を語るより、自由に想像してほしいので…。相柳がいつ小夭に愛を覚えたのか、相柳の冷たい心が小夭によっていかに温められたのか…。感動的ですよね。冷淡な蛇妖の心が小夭によって感化され、愛を知る過程を思うと、小夭は偉大だし相柳も大したものです。
――冷たく残酷な外見と傷つきやすい内面の落差を演じるうえでどうつかみましたか?
僕にとってはそこが大きな課題でした。原作のイメージを表現しないといけないですから。冷淡で人情を解さない男だから顔の表情は豊かではないでしょう。美しいが厳格で近寄り難く、ある意味浮世離れした、取り付く島もない冷酷な将軍。でも役作りの中では僕のイメージする相柳を表現したいと思いました。僕が思う、内に熱を秘めた相柳を見てほしいですから。冷酷な仮面を通して相柳の内面を透視させたい。そのことは撮影中、常に監督と話し合っていました。
氷の塊のような、無表情なだけの人物ではつまらないし、僕が演じることの意味がないと思ったんです。冷ややかさだけではなく、彼の内面的なエネルギーを感じてほしい。冷たいけれど芯まで冷えきってはいない心の動きを感じさせたい。相柳は常に気持ちを表現しています。ただどうすれば想いが伝わるのか、伝え方を知らないだけで半人前なんです。
――ヤン・ズーさんとの共演はどうでしたか?
2人とも冗談が好きだから撮影中はお笑いコンビみたいでした。ヤン・ズーさんはヒロインだから僕たちよりも当然仕事量は多いと思います。出番も多いし重要な場面が多いから。でもいつも明るくて彼女がいると場が楽しい雰囲気になるのが本当にすごいと思いました。
――アクションシーンについてはいかがでしたか?
撮影前には武術の経験がなかったので、武術指導の先生と話し合いました。撮影中も立ち回りについてよく相談していました。ダンサーとしての意見は言えますから。平凡な立ち回りにはしたくなくて、常に意見を述べていました。舞うようなイメージがいいなと。
相柳の立ち回りは賭けでもありましたが、ドラマを観ると優雅で変化に富んだ場面に仕上がっていました。ダンスのようで、動きに無駄がなく、海底を泳ぐかのように髪の毛の一本いっぽんまでが演技をしていました。詩を詠むように、絵を描くようにね。立ち回りを通しても相柳を表現したかった。イメージを実現するため表情にも気を配りました。
――撮影が終わった時の気持ちは?
放送に1歩近づいたと思いました。撮影期間が長かったから、本当にうれしかったです。寂しさもあるけど観てもらいたかったし、自分も観たかったので。
――撮影現場でのエピソードを教えてください。
相柳が牙の義歯を着ける時は少し息が漏れるんです。牙が邪魔で話しにくくて。だから小六(ヤン・ズー扮する男性医師)から血をもうらため、、首に噛みつく場面ではヤン・ズーさんは笑いをこらえてました。息がかかるとくすぐったくて噴き出してしまうんです。セリフを言う時はいつも避けられました(笑)。
『長相思』関連情報
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