『ミッシング2~彼らがいた~』コ・ス&ホ・ジュノのバディに胸アツ【ネタバレレビュー】
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コ・ス&ホ・ジュノ豪華共演の韓国ドラマ『ミッシング2~彼らがいた~』について、見どころをまとめたレビューをお届け。

韓国ドラマ『ミッシング~彼らがいた~』とは

遺体が見つからず成仏できない死者が暮らす村に迷い込んだウク(コ・ス)が、そこで知り合ったパンソク(ホ・ジュノ)とともに死者たちが成仏できるよう、現世で死体探しに奔走する物語。『ミッシング~彼らがいた~』では、生きているウクとパンソクに死者たちが見えるファンタジーな部分となぜ二人に死者が見えるのか、その理由について描かれた。

それから2年後を舞台とする『ミッシング2~彼らがいた~』では、新たな死者の町を見つけたウクとパンソクが再びバディとして死者たちのために奔走する。ウクとパンソクの仲間でホワイトハッカーとして類まれな才能を持つジョンア役にアン・ソヒ、敏腕刑事としてウクとパンソクに協力するジュノ役のハジュンが前回に引き続いて出演。新たに、なぜか死者の町から外の世界に出られるイルヨン役にキム・ドンフィ、町でスーパーマーケットを営むウンシル役にイ・ジョンウンが加わる。

本記事では『ミッシング~彼らがいた~』(以下、シーズン1)に触れつつ、『ミッシング2~彼らがいた~』(以下、シーズン2)の見どころについて述べたい。

(以下、物語の内容に触れるネタバレあり)

コ・スとホ・ジュノの笑いあり涙ありのバディに注目

ミッシング2~彼らがいた~
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7歳の頃に母親に捨てられ養護施設で育ったウクは、悪人を騙す「正義感の強い」詐欺師だ。ジュノの婚約者・ヨナ(ソ・ウンス)が拉致されるところを目撃したことで事件に巻き込まれ、崖から転落してしまうが、15年前に失踪した娘のヒョンジを探し続けているパンソクに助けられる。

辺鄙な場所で一人暮らしをしているパンソクと共同生活を送ることになったウク。二人は生きているにも関わらず死者の魂が集うドウォン村に入ることができ、死者たちと会話ができる不思議な能力を持っていた。シーズン1では、ドウォン村にいる死者たちが成仏できるようにウクとパンソクが協力し合っていくうちに、二人はかけがえのない相棒になっていく。

ミッシング2~彼らがいた~
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昨今では悪役を演じることが多いホ・ジュノだが、本作では娘を想い、死者に寄り添う心優しい人物を演じている。ウクを演じるコ・スとのちょっとした言い争いや、ジョンアを演じるアン・ソヒとのやり取りがウィットに富んでいて面白い。特に事件を解決するために芝居をするとき、ジョンアに「アジョシ(おじさん)、きちんと演技できる?」と突っ込まれ「演技はプロ級なんだぞ」と応えるところは、名優、ホ・ジュノにぴったりのせりふだ。

ウクとパンソクに死者が見えるのは、それぞれ心の傷となっていた母親と娘に出会うためだったとシーズン1で分かる。二人にとっては悲劇的な結末ではあったが、長年苦しんできたことから解き放たれることができた。そしてその瞬間、二人はドウォン村も死者たちも見えなくなる。

2年後、ウク、パンソク、ジョンアの三人は共同生活を送り平穏に過ごしていたが、再びウクとパンソクは死者が見えるようになり、シーズン2が始まる。ドウォン村に代わる場所として第3工業団地が登場し、現世と行き来できるイルヨンとそこで30年暮らすウンシルと出会う。

ミッシング2~彼らがいた~
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シーズン1と違ってウクとパンソクの間には信頼関係が出来上がり、そこに死者が見えることを信じるジョンアが加わることで最強のトリオとなった。母親の死を受け入れたウクは大人になり、まわりを思いやる余裕が出てきたところも見どころの一つだ。そしてウクを演じるコ・スがシーズン1とは打って変わって長髪で登場するところも注目だ。

第3工業団地は、かつてパンソルの亡くなった娘・ヒョンジがいた場所で、ウクとパンソルが再び死者が見えるようになったのは、そのあたりにも理由があると思われる。母親へのわだかまりがなくなったウク、ヒョンジを失った悲しみを乗り越えたパンソクが、新たな使命を胸に死者たちの無念を晴らしていく。

死体が見つかった死者たちは、共に第3工業団地で過ごした仲間に感謝しながら消えていくのだが、シーズン1に引き続いて、そうした姿に熱いものが込み上げるのは間違いないだろう。

悲劇を乗り越えたハジュンが成長した刑事に

本作を語る上でもう一人重要な人物は、シーズン1で婚約者のヨナを殺されてしまった刑事・ジュノだ。ドウォン村にいるヨナとやり取りができるウクとパンソクを通じて、ヨナの死を知り、号泣するジュノの姿に涙した人も多かっただろう。おまけにジュノの出生の秘密がヨナを含めて多くの人の命が奪われるきっかけとなり、ジュノのあまりにも過酷な運命に心が痛んだ。

シーズン2で、再び死者とやり取りができるようになったウクとパンソクの良き協力者となり再登場してくれて、うれしい気持ちになった人は少なくないだろう。悲劇を乗り越え刑事として成長したジュノを演じるハジュンは、シーズン1では仏頂面が多かったが、シーズン2では笑顔をはじめとして、さまざまな表情を見せてくれるのが魅力的だ。

『この恋は不可抗力』で、ポーカーフェイスのエリート公務員を演じていたハジュンだが、本作では、同じ公務員でも銃を構えてアクティブな動きをする刑事役だ。悲劇を乗り越えてウクとパンソクとともに行方不明者の無念を晴らそうとする姿を引き続き応援したい。

イ・ジョンウン、キム・ドンフィら脇を固める役者たち

ミッシング2~彼らがいた~
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『Missナイト & Missデイ』で、昼と夜で20代と50代を行ったり来たりするヒロインを面白おかしく演じているイ・ジョンウンが、30年にわたり第3工業団地でスーパーマーケットを営み、子どもたちの面倒をみているウンシル役を演じる。面倒見が良く、子どもたちから親しまれているウンシル役はイ・ジョンウンにぴったりで、まさにはまり役と言っていいだろう。

シーズン2でキーマンとなるイルヨンを演じるキム・ドンフィは『秘密の森2』で存在感のある演技を披露した若手のホープ。今回のイルヨン役はウクやパンソクにとって味方なのか敵なのか途中まで微妙な雰囲気があったが、イルヨンの数奇な運命がシーズン2の物語の展開を引っ張っていくポイントとなる。イルヨンが、死者の世界と現世を行ったり来たりできるのは、生死の境目にあったことが判明。無事に生還した時、ウクたちに新たな仲間ができたとうれしくなった。

ミッシング2~彼らがいた~
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そしてジョンアを「面白い人」といって一方的に見つめていたイルヨンが、生還後にジョンアと照れ臭そうに握手する姿にもキュンとする。

不穏な動きで終わったシーズン2…解明されていない謎はどうなる?

さまざまな事件を引き起こし、数多くの人の命を奪った黒幕は、麻薬組織のボス、ノ・ユング(キム・テウ)と分かり、ウクたちの活躍で逮捕に至った。ところがノ・ユングは護送車から逃走し、行方をくらましてしまう。

こうした不穏な動きだけでなく、死体が見つかったにもかかわらずウンシルの姿がなぜ第3工業団地から消えないのか、イルヨンだけに見えていた第3の死者が集う町は何なのか、解明されていない謎も多い。さらにシーズン2のラストでは、これまで死者が見えていなかったジョンアに死者が見えるようになったことも描かれており、シーズン3への期待が高まる。

ウクとパンソクはノ・ユングを倒すことができるのか。そしてイルヨンとウクの関係は…? すべての謎を解明するため、シーズン3に期待したい。

(文/咲田真菜)

『ミッシング2~彼らがいた~』配信情報

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