2025年10月30日、アジアを代表するマルチコンテンツマーケット「TIFFCOM2025」(会場:東京都立産業貿易センター浜松町館)の台湾パビリオンにて、「【TAIWAN DAY】」記者会見が行われた。この会見では、台湾の最新ドラマ3作がいち早く紹介されるとともに、3作に出演する俳優たち総勢9名が来場し、会見に華を添えた。
最新の台湾BLが3作品紹介!「TIFFCOM2025」レポート
まずは、台湾テレビドラマ制作産業連合総会(台湾電視劇製作産業聯合総会)の林錫輝会長の司会のもと、台北駐日経済文化代表処の李逸洋駐日代表、「TIFFCOM2025」の椎名保代表の両名が挨拶した。
李逸洋駐日代表は「台湾をパビリオンでは、日本をはじめ各国との作品交流や共同制作が活発に行われ、台湾の映像作品がより広く海外に発信されています。このような交流を通じて、台湾と日本の映像産業の結びつきがさらに深まれば」と期待を寄せ、椎名保代表は「今年のTIFFCOMは昨年に比べ、出展者数が332社と14%伸びているなかで、台湾からの出展者は大変大きなものとなっている」と感謝を述べた。
このあと、司会は各作品の関係者へと代わり、最新ドラマの紹介コーナーへ。
アイドルが多数出演『𨍭過頭,替你擦眼淚(原題)』
最初に紹介されたのは、フレッシュなアイドルたちが共演、人生において避けられない喪失と後悔が学園を舞台に描かれるファンタジックな青春ラブストーリー『𨍭過頭,替你擦眼淚(原題)』。

この作品は、台湾の人気オーディション番組を多数制作し、数々のアイドルを輩出してきた、TPOP ENTERTAINMENT(踢帕娛樂)が初めて手がけるドラマ作品となっており、監督いわく「劇中に流れる音楽もすべてTPOP ENTERTAINMENTが作っている」そうだ。
本作のメインキャスト、ホー・イエンカイ(禾雁凱/ARKis)、チャン・ジュンジア(張鈞嘉/F.F.O)、チェン・ディヤオチェン(鄭彫秦/ARKis)の3人と、台湾BLドラマの人気作を多数手がけるジアン・ビンチェン(姜秉辰)監督が登場し、一緒に出来立てのダイジェスト映像を鑑賞した。
映像が終わると、自分の役柄について、ホー・イエンカイは「僕が演じる役は、外見は硬いけれど、内面はすごい柔らかいキャラクター。病気で限られた時間しかないなかで、残りの時間をどう過ごしていくか、という役どころです」と紹介。
続いて、チャン・ジュンジアは「今回演じる役は、すごく明るくて音楽が大好き。でもちょっと、お金はない…という役です」。
チェン・ディヤオチンは「僕の役はどんな手段を使っても、チャン・ジュンジアの笑顔を見るためならなんでもする役です。よろしくお願いします!」とそれぞれに紹介した。
 
最後にホー・イエンカイが締めくくりとして、「このドラマは、僕たちにとって初めてのドラマです。まだ撮影が終わっていないので、これからもみんなと一緒に楽しんでいきたいと思います。今日このような機会をいただきありがとうございます。来年またみなさまにお会いできることを楽しみにしています。よろしくお願いします!」と意気込みを語った。

日本人俳優も出演『流星に誓う僕たち(原題:向流星許願的我們)』
続く紹介2作目は、『流星に誓う僕たち(原題:向流星許願的我們)』から、チョン・ユエシュエン(鍾岳軒)&チュー・モンシュエン(初孟軒)、ユー・ジェエン(余杰恩)&各務孝太(かがみこうた)の、劇中の2カップルと、パン・シンホイ(潘心慧)プロデューサー、ジャン・ルイジー(姜瑞智)監督が登場。
5分間のダイジェスト映像が流れると、キャスト4人は目を潤ませたりキスシーンを恥じらったりして盛り上がり、感激の様子を見せた。
まずパン・シンホイプロデューサーから、「このドラマのテーマは“願い”、“癒し”、“愛”。もし流れ星にかけた願いが本当に叶ったとしたら…その思いから生まれた物語。このドラマが、流れ星のように台湾を飛び出し世界中で輝くことを願っています」と紹介された。
キャストたちの日本語を交えた自己紹介と印象に残っているシーンの紹介に続き、「流れ星にどんなことを願うか?」という司会の質問に、各務孝太は「透明人間になりたい。なぜかというと、透明人間になれたら(相手役の)ユー・ジェエンがどこに行こうとバレずに一緒にいられるから」。
そのユー・ジェエンの答えは、「瞬間移動、ほしい(と日本語で)!日本に行きたいときに行けるから。そのときは透明人間も一緒に来ると思います(笑)」。
チュー・モンシュエンは「時間のコントロール。過去に戻って、もう一度選択したいから」と答えると、彼の相手役のチョン・ユエシュエンは「チュー・モンシュエンの願いごとは絶対代償があるはずだから、自分がその代償になりたい」とそれぞれに個性あふれるコメントが注目を集めた。このドラマは2026年春に配信予定とのこと。
台湾の朝食店と美容院を舞台にした『サンフランシスコビューティーサロン(原題:舊金山美容院)』
最後の1作は、台湾のテレビ局・TVBSが手がけるオリジナルドラマ『サンフランシスコビューティーサロン(原題:舊金山美容院)』。台湾の朝食店と美容院を舞台にし、日常のなかにある感情や家族のつながりを、俳優たちの繊細な演技と監督の丁寧な演出で描くという。
メインキャストの実力派俳優ヤン・ミンウェイ(揚銘威)とヤン・チン(揚晴)を迎え、「このドラマの特別な魅力は、一見完璧に見えても、実はひび割れている家族のリアルな姿を描いているところ。どの家族にも、絆も不完全なところもありますよね」(ヤン・ミンウェイ)、「このドラマは朝食という要素から始まり、異なる世代の家族関係、兄弟の絆が描かれ、愛や責任までが絡み合っています。私が演じる役を通じて、他者を理解することを学ぶ姿を感じていただければ幸いです」(ヤン・チン)とドラマをPRした。
 
               		           		  

 
		
	