BTOBユク・ソンジェ×宇宙少女ボナ主演『鬼宮（ききゅう）』がLemino独占配信中！ 龍になり損ねた大蛇と巫女の孫が織りなす禁ラブストーリーに全韓ドラファン胸キュン。続きが気になること必至のドラマをネタバレなしで徹底レビュー！
鬼神が見える女と龍になり損ねた大蛇の運命的な出会い
©SBS
BTOBのユク・ソンジェと宇宙少女のボナ（本名キム・ジヨン）が共演したドラマ『鬼宮』が現在Leminoにて配信中。朝鮮時代を舞台に、邪悪な鬼神に立ち向かう人間と悪神を描いた物語だ。
巫女の孫として、鬼神が見える力を持っていたヨリ（ボナ）は、祈祷中の事故で祖母を失ってからは一人で生き抜き、現在は眼鏡職人として腕を磨いていた。そんな彼女の近くにいるのは、人間に姿を見られてしまい、龍になり損ねた大蛇カンチョリ。彼は再び龍になるために、力のある彼女に乗り移る機会を伺っていた。
ある日、ヨリは初恋の相手ユン・ガプ（ユク・ソンジェ）と再会し、一緒に王宮に来て欲しいと頼まれる。自分が頼られていることに対して心躍らせたヨリだったが、その道中ユン・ガプは何者かに襲われて、命を失ってしまう。それを見ていたカンチョリは、ユン・ガプの身体に乗り移り、抜け出すことができなくなる。その後、ヨリとカンチョリは言い争いの末に崖から転落し、王宮で目を覚ますとそこには凄まじい気を放つ鬼神がいることを知るのだった……。
八尺鬼と王宮の闇
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物語の中心となるのは、ヨリとユン・ガプ姿のカンチョリ、そして王宮に大きな恨みを持つ八尺鬼の存在だ。八尺鬼を操る祈祷師の盲人と、時代劇には欠かせない王宮の継承争いとの関係性も根深い。ヨリは“悪い鬼神はいない”という祖母の考えを信じ、どんな鬼神に対しても彼らの心残りを手助けして成仏させようと試みるが、八尺鬼を改心させることは簡単ではない。それでもヨリは、祖母とユン・ガプのために八尺鬼と対峙する。一体、王宮に対する恨みとは何なのか。徐々に明らかになっていくその謎がこの物語の大きなテーマとなる。
複雑に絡み合うヨリとカンチョリのロマンス
もう一つ見どころは、やはりヨリとカンチョリの恋愛模様だ。今までの13年間ヨリは、体を差し出さなかった自分を恨んで、カンチョリが祖母を殺したと思い込み、彼に強い憎しみを抱いていた。一方のカンチョリは、ヨリが持つ石のせいで彼女に乗り移ることができず、ずっと見守りながらタイミングを伺ってきた。二人は長年妙な関係性を維持してきたのだが、やむを得ず八尺鬼に立ち向かうことになるカンチョリは、ヨリと一緒に暮らし、確執の原因となった誤解を解いていくその過程で、いつしかヨリへの思いを自覚するように。ヨリもカンチョリとずっと一緒にいることでその存在の大きさに気付くようになる。
とはいえ、二人の関係は非常に難しいもの。一筋縄ではいかない関係性にやきもきしながら、危機を乗り越えていく姿を見守るのもまた面白いところだ。一人で生きてきたからこそ、強くたくましく何事にも挑もうとするヨリと、文句を言いながらも実は彼女をそっと支えていたカンチョリとのバランスが、祖母も打ち勝つことができなかった恐るべき鬼神を成仏させる力になるはず。ソンジェとボナがアイドル練習生時代からの友人であるからこそ、より大きな化学反応が生み出されていることも納得できる。
コミカルな掛け合いと深まる絆
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王家を苦しめてきた問題を解決しようとする王や彼に仕える人々と、カンチョリとのコミカルなやりとりも必見。勇ましく悪に挑もうとする場面だけではなく、世間知らずなカンチョリとの掛け合いや、王との信頼を築いていくシーンがあることで一息つくことができ、時にはグッと胸が熱くなることもある。一話ごとの緩急のバランスが丁度良いのだ。
朝鮮時代の話であり、かつ普通の人には見えない鬼神の話となると、ファンタジー要素が強くストーリーに入りにくいと感じる人もいるかもしれないが、鬼神たちの存在は決して違和感のあるものではなく、どこか信じてしまう現実味がある。なぜ、鬼神たちが人間を怖がらせようとするのかわかった時、「優しい心で全ての人に向き合うようにしよう」と思うはずだ。一体この二人の果てしない戦いはどこまで続くのか。『鬼宮』は、二人の恋愛だけでなく、二人だからこそ放つことができるパワーをしっかりと自分の目で最後まで見守りたくなる、そんな作品だ。
（文／伊藤万弥乃）
韓国ドラマ『鬼宮（ききゅう）』配信情報
『鬼宮（ききゅう）』はLeminoで独占配信中。毎週金曜日・土曜日23：20に最新話が更新。
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