超能力を持つ主人公が魅力の韓国ドラマ5選
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Netflixで2024年5月から配信された韓国ドラマ『ヒーローではないけれど』や“韓国のゴールデングローブ賞”とも称される百想芸術大賞で栄えある大賞を受賞した『ムービング』など、いま注目を集めている超能力者を主人公とした作品。

この記事では、そんな超能力を持つ主人公が魅力の韓国ドラマを5つご紹介。

個性豊かな超能力者たちが登場!おすすめ韓国ドラマ【5選】

『ヒーローではないけれど』(Netflix)

幸せだった過去に戻ることができる力。誰もが羨むだろうその能力を持つポク・ギジュ(チャン・ギヨン)が主人公の本作。母マヌム(コ・ドゥシム)は予知夢、姉ドンヒ(キム・スヒョン)は空を飛ぶ力を持ち、中学生になる娘イナ(パク・ソイ)はまだ能力を開花できていない。それぞれが鬱、不眠、肥満、スマホ依存という現代病のために能力を発揮することができなくなっていた。

そんな時に現れるのが、マッサージ師のト・ダヘ(チョン・ウヒ)だ。予知夢に現れ一家の指輪をはめていたこと、そして眠らせてくれることからマヌムが気に入り、妻を失って心を閉ざしたギジュの嫁に迎え入れようとする。しかし、実はダヘは結婚詐欺を働くために一家に近づいたのだった……。

超能力を持ちながら、ギジュは消防士として、ドンヒはモデルとして働いていたことがあり、普通の人間の生活に溶け込んでいる。そんな彼らと、演技力で相手に取り入る詐欺師が対峙するというスリルもこの作品の魅力。

また、最初はお互いに距離があったギジュとダヘだが、共通の忘れがたい過去を抱えていることが分かり、次第に距離を縮めていく。予知夢にもあった通り、ダヘが一家に大きな影響を与えることは間違いないのだ。二人のロマンスを中心に、現代に馴染む超能力一家の生活を覗き見ることができる。

『ヒーローではないけれど』はNetflixで独占配信中。

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『ムービング』(Disney+)

“超能力”をテーマにしたドラマと聞いて、真っ先に思い浮かぶのは『ムービング』ではないだろうか。韓国国内の様々な賞を受賞したほか、Disney+の加入者増加に貢献するなど、世界的にも人気を集めた作品だ。

このドラマには、空を飛ぶ能力、怪我を回復する能力、電気を放つ能力、透視できる能力など、ありとあらゆる超能力が登場。その力は遺伝性であり、それぞれの力を活かしたスパイ組織も存在する。

物語は、「現在」と「過去」、そしてまた「現在」に戻るという三部作となっている。かつて工作員として活躍していた親の元に生まれた高校三年生の子どもたちを捉えた前半では、自分の力と向き合いつつ葛藤していく様子や各自が抱える孤独など、普通の思春期ならではの悩みも交えて描かれる。それぞれの両親の出会いや組織での具体的な活動を描く中盤では、激しい本格アクションもありながら、大人の恋愛が映し出される。

そして再び現在を描いた終盤では、超能力者たちを利用しようとする韓国、そして北朝鮮と親子が入り混じり、激しい戦いを見せる。彼らの人生の歴史を覗いてきた視聴者にとって、親子の絆が試されるクライマックスに最も熱くなれるだろう。

『ムービング』はDisney+で独占配信中。

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『ザ・ゲーム ~午前0時:愛の鎮魂歌(レクイエム)~』(U-NEXT)

「超能力があるなんて羨ましい……」と思うことがあるが、『ザ・ゲーム ~午前0時:愛の鎮魂歌~』の主人公テピョン(オク・テギョン)が持つ、目を見るとその人の“死ぬ直前の光景が見えてしまう”能力はかつてないほど恐ろしい。死の瞬間を知ってもその運命を変えることができないため、もし自分が持っていたら平穏に生きることができるだろうかと思わず考えてしまう。

ある日、事件に巻き込まれたテピョンは刑事ジュニョン(イ・ヨニ)と出会うが、ジュニョンの死だけ見ることができないことに違和感を覚える。一方ジュニョンはテピョンの能力の噂を聞き彼のことを怪しむように。そんな矢先、20年前に起きた連続殺人事件に似た事件が発生し、二人は共に事件を追うようになる。

テピョンとジュニョンの関係は、『ヒーローではないけれど』のギジュとダヘのように、超能力の新たな一面を明らかにしていく。そこに怪しげな解剖医のドギョン(イム・ジュファン)も立ちはだかり、想像もつかないスリル満載の展開が待ち受ける……。

ジュニョンの死を見ることができないのはなぜなのか、テピョンは本当に死にゆく人の運命を変えることができないのか。サスペンス要素が中心となったハラハラする展開が病みつきになること間違いない。

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『ヒップタッチの女王』(Netflix)

人は超能力に強い憧れを抱き、それらは幾度となく様々な作品で描かれているが、お尻を触るとその人(もしくは動物)の過去が見えるという力を想像した人はかつていただろうか。

『ヒップタッチの女王』では、田舎で動物病院を営む獣医のイェブン(ハン・ジミン)が、ある日をきっかけに、その能力が使えるようになる。そして、ソウルから左遷されてきたが、元のチームに戻るために成果を挙げたい刑事ジャンヨル(イ・ミンギ)とともに、超能力を使って、動物虐待や窃盗など町で起こる様々な事件を解決していく。

最初は自分の能力が確信できず、いろんなお尻を触りまくっていたイェブン。それを見たジャンヨルに変態呼ばわりされてしまう。すごい能力ではあるが、なかなか人のお尻を触ることは難しいはず……。イェブンの親友オッキ(チュ・ミンギョン)の協力があったり、無理矢理触ってみたり、試行錯誤をする姿も面白い。

登場人物たちが『私の解放日誌』『二十五、二十一』など他のドラマをパロディしているシーンなどのコメディ要素もある。次から次へとテンポ良く事件が起こり、その中で段々とミステリー要素が色濃くなっていくため、最後までしっかり楽しめる作品だ。

『ヒップタッチの女王』はNetflixで独占配信中。

『キス・シックス・センス』(Disney+)

最後に紹介するのは、相手の体にキスをするとその人の未来が見えてしまう能力を持つ女性が主人公の『キス・シックス・センス』だ。

広告会社に勤めるイェスル(ソ・ジヘ)は何事にも厳しい上司ミヌ(ユン・ゲサン)のもと、激務に追われていた。ある日、つまずいた弾みでミヌとキスをしてしまったイェスルは、自分がミヌとベッドに横たわる未来を見てしまう。一方ミヌは、イェスルとキスをしたことで体調を壊してしまうのだった。

イェスルはミヌをうるさい上司だと思っており、自分が彼とキスをするなんて信じられないと呆然。しかし、その未来をきっかけにミヌが自分にとってどれほど大きな存在か気が付くように。またイェスルだけでなく、ミヌも優れた五感の持ち主で、それゆえに“広告の神”という異名まで持っていた。

そして二人がお互いを意識し始めた頃、イェスルの元カレで、幸せな未来が見えずに別れたピリョ(キム・ジソク)が登場。恋の三角関係に発展する……。

時折イェスルの妄想に登場するユン・ゲサンの振り切った演技や、イェスルの同期を演じるファン・ボラの明るさがコメディ要素を生み出す一方で、キスをしたときに発動するという超能力の特徴からか、全体的にとても大人っぽい恋愛の雰囲気を纏っている。

他の超能力作品を見ても分かるのは、未来が見えるのは良いことばかりではないということ。これを機に自分はどんな能力があったら幸せになれるか、考えてみるのも面白いかもしれない。

『キス・シックス・センス』はDisney+で独占配信中。

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