Netflix『涙の女王』で話題!キム・ジウォンの演技力が光る韓国ドラマ【5選】

Netflixで2024年3月から配信となった韓国ドラマ『涙の女王』で主演を務め、話題沸騰中のキム・ジウォン。この記事では、彼女の演技力が光るおすすめの韓国ドラマを5つご紹介。(一部ネタバレを含む)

キム・ジウォンの魅力満載!おすすめ韓国ドラマ一挙紹介

『涙の女王』

『涙の女王』でキム・ジウォンが演じているのは、財閥3世として生まれ、百貨店の社長として働くホン・へイン。歯に衣着せぬ物言いで“女王”のような彼女は、平凡な田舎の家庭に生まれたヒョヌ(キム・スヨン)と結婚するが、今は関係が冷え切ってしまい、ホン家からの重圧にも耐えかねたヒョヌはへインとの離婚を決意。しかし、同じタイミングで、へインの余命がわずかであることが判明する。さらに、M&A専門家・ウンソン(パク・ソンフン)も現れ、ホン家が窮地に陥っていく……。

美しい外見と社長としての見事なリーダーシップから一目置かれているが、ニコリともせず感情が全く表に出ない姿は、キム・ジウォンが今まで演じたどんな役柄よりも冷血に見える。彼女はヒョヌにも冷たい態度をとるが、実はヒョヌのことを心から想っており、温かく優しい一面も。へインの病気や経営危機など、様々なドラマがヒョヌとへインの絆を強めていき、予測できない展開が今視聴者たちを魅了している。

『涙の女王』はNetflixで独占配信中。

『太陽の末裔 Love Under The Sun』

キム・ジウォンの出世作とも言える2016年放送の『太陽の末裔Love Under The Sun』は、職業軍人と医者の恋愛を中心に、命を救う仕事に焦点を当てた傑作ドラマ。

医師のモヨン(ソン・ヘギョ)は、韓国で特殊戦司令部大尉シジン(ソン・ジュンギ)と出会い、一気に距離を縮めるが、シジンがデート中に仕事に行ってしまったことで疎遠に。しかしその後、医療奉仕団の派遣先である紛争地域ウルクで再会する。思わぬ再会に最初は戸惑いながらも、ウルクで起きる様々な事件・事故をきっかけに心を通わせていく2人。海外のシーンが非常に多く、特別感が味わうことができる人気作品だ。

同作でキム・ジウォンは、特殊戦司令部司令官の父親を持つ軍医ミョンジュを演じている。ショートヘアで軍人らしいサバサバした姿を見せつつ、ソ・デヨン上士(チン・グ)に恋をしている純粋な姿も映し出される。

父親に反対され一度は別れた2人だったが、お互いに想う気持ちは強く、再び愛を誓いあうようになる。しかしその道のりは決して簡単なものではなく、サブカップルとしての2人の存在感もメインカップルに負けていない。実はミョンジュの父親はシジンとの結婚を望んでいたのだが、シジンとミョンジュはお互いを全く恋愛対象と見ていない点も潔く、モヨンの恋のライバルにならないところは安心感がある。

またモヨンとミョンジュは大学の同期であり、恋愛で問題が生じて犬猿の仲だったが、シジンとデヨンが遠くに派遣されている時にはお互いに励まし合い、時には一緒に男2人を責める同士のような関係になっていくところも微笑ましい。

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『サム、マイウェイ~恋の一発逆転!~』

打って変わって、アラサー4人の逆転ラブコメディ『サム、マイウェイ~恋の一発逆転!~』では、自他共に認める“イカれ女”エラを演じている。

幼い頃からアナウンサーを目指していたエラは、就職試験に合格できずデパートの受付として働く日々。ダニ駆除会社で働いている元テコンドー選手のドンマン(パク・ソジュン)と、ドンマンとエラの幼馴染ソリ(ソン・ハユン)、ドンマンの高校の同級生ジュマン(アン・ジェホン)と同じ建物に住んでいた。すっかり夢をあきらめたエラだったが、デパートの館内放送を担当したことでトキメキを思い出し、再び夢を追うことを決意。年齢や経歴で落とされ続けるも、自身が持つ正直な“イカれ”具合を発揮して夢へと近づいていく。

エラが再出発する姿に勇気がもらえる作品だが、格闘家として復帰することを決めたドンマンと恋人同士になるロマンスも必見。20年来の親友だった2人が徐々に距離を縮めていく展開にドキドキしてしまうこと間違いなしだ。また、家族のように仲が良い親友4人の関係は清々しくコメディも満載。エラのぶりっ子台詞は、芸能人でも真似する人が続出したほど有名になった。何事にも正直な姿には、先に紹介した2作品と通ずる点がありつつ、キム・ジウォンの本格的なコメディ演技が見れる数少ない作品でもある。

なお『涙の女王』でヒョヌの父を演じているチョン・ベスや弟スチョル役のクァク・ドンヨン、『私の夫と結婚して』のソン・ハユン、『タッカンジョン』のアン・ジェホンなど、今大活躍している人たちも出演している。

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『都会の男女の恋愛法』

『都会の男女の恋愛法』は、6人の男女がカメラに向かって自身の恋愛観を話していくインタビュー形式のドラマ。ソウルで建築士として働くパク・ジェウォン(チ・チャンウク)の休暇先で出会ったユン・ソナとの恋の話を中心に、それぞれの恋愛物語が回想される。

キム・ジウォン演じるユン・ソナは、誰とでも仲良く、明るくて活発な人物だ。しかし話が進むにつれて、“ユン・ソナ”の本名はイ・ウノであることが明らかになる。恋人に浮気をされ、就職活動も上手くいかず自分に嫌気がさしたウノは、自分のことを誰も知らない場所で別人として生きることを決めたのだった。ジェウォンとは本気で恋に落ちるが、ジェウォンが好きなのは“ソナ”であることに気が付き、ジェウォンがソウルに戻ったことをきっかけに疎遠に。その後ソウルで再会した二人はお互いの本音をぶつけ合い、本当の姿で再出発することになる。

活発なソナに対して、どこか本来の気持ちを隠しているようなウノを演じ切ったキム・ジウォン。正反対な性格だが、たまにソナの中にもウノの要素が、反対にウノの中にもソナの要素が見え隠れする、そんな繊細な表現にも注目して欲しい。また、ウノが自分自身の性格や境遇に悩む等身大の姿は、次に紹介する『私の解放日誌』と通じるところもあり、現実を生きる視聴者としても共感できる点が多い。ウノの幼馴染やその元恋人など様々な繋がりも徐々に明らかになっていくため、どんどんと次のエピソードを見たくなってしまうだろう。

『都会の男女の恋愛法』はNetflixで配信中。

『私の解放日誌』

迫りくる日々から自分を解放しようともがく大人たちを描いたヒューマンドラマ『私の解放日誌』で、キム・ジウォンは三人兄妹の末っ子ミジョンを演じた。

物語の中心となる長男ヨム・チャンヒ(イ・ミンギ)、長女ギジョン(イエル)、次女ミジョンの三兄妹は、ソウルで働きながらも約1〜2時間ほど離れた田舎に暮らしている。彼らは企業に勤めて安定した暮らしをしているが、人生にどこか息苦しさを感じていた。そんな中、実家の仕事を手伝いにク(ソン・ソック)という男がやってくることで、ミジョンの平凡だった人生が変化していく。

『涙の女王』のへインはあまり気持ちを表に出さないが、『私の解放日誌』のミジョンも自分の思いを表現しない。ただへインのような強さはなく、末っ子として兄と姉の不足をカバーする役割を担う控えめな性格だ。窮屈で退屈な日常を送り、言葉にできない無気力さを体現しているキム・ジウォンの演技には、自然と共感してしまうパワーがあることがよく分かる。

また、クとの間で交わされる「私をあがめて」というインパクトの強い言葉から、ミジョンがいかに他人と深い関係を持たずに生きてきたかが読み取れる。自尊心が低いというよりも、自分の人生を客観視しているミジョンは、誰か一人にでも自分自身を見つめてほしかったのだ。“恋愛”と定義づけるのは簡単すぎるミジョンとクの独特な関係や、生きることに対する漠然とした無気力感など、一言で表すことが難しい内容が詰まった心髄に迫る作品だ。

『私の解放日誌』はNetflixで配信中。

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新作情報

Photo:Netflixシリーズ「涙の女王」3月9日(土)より独占配信