台湾ドラマはよく知らない…どんな作品があるのか分からない…という方のために、おすすめ台湾ドラマを一挙にご紹介! Netflix やAmazon Prime Video(アマゾンプライムビデオ)、U-NEXTなど、配信されているストリーミングサービスも合わせてお伝えするのでぜひ参考にしてほしい。(随時更新)
目次
台湾ドラマのおすすめ人気作をご紹介!
恋愛、ヒューマンドラマ、サスペンス、ホラーなどジャンル別にピックアップ。日本で放送されたドラマのリメイク作品もあるので、新鮮なだけでなく、同時に懐かしさも感じるかも?
台湾ドラマを見るのにおすすめの動画配信サービスは?
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【恋愛・男女編】王道ラブコメから時代劇まで!
まずは恋愛ドラマからご紹介。男女間の恋愛模様を描いたタイプの異なる5作品を選んだので、あなたが気になる作品が見つかるはず。
男女の友情と繊細な恋心にキュン! 『イタズラな恋愛白書 ~In Time With You~』
靴メーカー勤務のキャリアウーマン・チェン・ヨウチン(程又青)と航空会社の地上職員・リー・ダーレン(李大仁)が「35歳までにどちらかが結婚したら10万元(2023年1月時点の為替レートで約190万円!)のご祝儀を贈る」という賭けをしたことから始まるラブストーリー。二人は高校の同級生で唯一本音を言い合える仲。大親友から恋人へと移り変わってゆく関係性に、社会人や学生の共感を呼んだ。
日本でも放送されたドラマ『イタズラなKiss』の台湾版『イタズラなKiss 〜惡作劇之吻〜』の監督・チュウ・ヨウニンと、そこでヒロインを演じたアリエル・リンが再タッグを組んだことでも注目され、2012年の台湾エミー賞で最多8部門にノミネート。チェン・ボーリン演じるダーレンは理想の彼氏像として大人気に。同時間帯のドラマを抑え視聴率1位を獲得した。
男装学園ラブコメディ『花ざかりの君たちへ~花様少年少女~』
中条比紗也原作の漫画「花ざかりの君たちへ」を原作とするドラマ化作品。日本でも2007年に『花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~』というタイトルでドラマ化されたことを覚えている人も多いだろう。実は、台湾版は2006年制作。日本版よりも一足先に公開されていたのだ!
台湾の人気アイドルグループ・飛輪海(フェイルンハイ)に所属していたウーズン (呉尊)とジロー (汪東城)がそれぞれ佐野・中津役を務めたことでも話題となり、たちまち人気に火が付いた。また、瑞稀役には台湾を代表する女性アイドル・S.H.E(エスエイチイー)のエラ・チェンが担当。その容姿は本当に男性のようにも見え、ドラマに対する説得力を後押しした。
タイムスリップラブミステリー『時をかける愛』
2年前の飛行機事故で行方不明になっている恋人・ワン・チュエンション(王詮勝)に会いたいと願い続けるホァン・ユーシュエン(雨萱)。ある日、自分と恋人にそっくりな二人が写った写真を見つけ、彼らのことを調べ始めようとしたユーシュエンは不思議な夢を見る。そこは2019年の台北ではなく、1998年の台南だった──。
『時をかける愛』は、愛が織りなすタイムスリップラブミステリー。2つの時代と都市が交差する中で明かされていく謎にドキドキが止まらない。
本作は2020年の台湾版エミー賞「金鐘奨」にて「主演女優賞」「連続ドラマ脚本賞」「連続ドラマ賞」「プログラムイノベーション賞」の四冠を獲得。また、豆瓣(Douban)という中国のソーシャル・カルチャー・サイトにて、2020年の華流ドラマ年間レビューランキング1位にも選ばれている。
年下萌えならコレ!『年下のオトコ ~My Dear Boy~』
ある日、レストランで片思い中の後輩を待っていた美術学生アン・チンフイに酔っ払いのルオ・シャオフェイが絡んでくる。泥酔しているシャオフェイの介抱をしながら、現われない意中の彼女を思い、散々なデートにがっかりするチンフイ。それからほどなくして、チンフイに知らない番号から電話が。それはあの日の泥酔女性シャオフェイからのものだった…!
台湾だけでなくアジアで高い支持を得ているデレック・チャン主演のハートフル・ラブストーリー。ヒロインを演じるルビー・リンのチャーミングな姿も非常に魅力的で、切なくも暖かい年の差愛を盛り上げている。また、この作品ではメインカップルの二人だけでなく、夫婦の愛や親子の愛の形にも触れることができ、語られる台詞の多くが視聴者の心に残っていく。
美しくも切ない愛の時代劇『蘭陵王』
『蘭陵王』は、史実をベースに壮大な世界観で描かれる美しき時代劇。
557年、戦乱続く魏晋南北朝時代の末期。深い霧の先にある白山村の老巫女・楊林は、天女の血を継ぐと言われる孫・楊雪舞と、その美貌ゆえ戦に赴く際には仮面をつけていたという北斉の文襄帝の四男・蘭陵王の不吉な運命を予見する。その予見から10数年。蘭陵王と楊雪舞は運命の出会いを果たし惹かれあっていく。しかしそこには多くの困難が…。
本作はキービジュアルのディレクションを蜷川実花が務めており、赤と金の華やかなビジュアルが印象的。「蘭陵王」の名に相応しい美麗なショットに注目だ。また、主題歌を台湾のトップバンド・MayDayが担当したことでも話題となった。
主演のウィリアム・フォンは数々のヒット作に出演する人気俳優で、人望が厚く一途な蘭陵王を見事に演じきっている。アリエル・リン演じる楊雪舞はチャーミングかつ突飛な発想を持っており、思わずクスリと笑顔になってしまう可愛らしさがある。
【恋愛・BL編】胸キュン必至のラブストーリー!
BL(ボーイズ・ラブ)モノといえばタイドラマのイメージが強いかもしれないが、実は台湾ドラマにも良作が揃っている。今回は、甘く切ないロマンスをピックアップ!
成績1位の天才×万年2位の秀才『We Best Love』シリーズ
小・中・高と同じ学校に通うシューイーとシードー。シューイーは何においても天才・シードーに勝つことができず「万年2位」の地位に甘んじていた。しかし、大学ではようやく離れることができ、シューイーは2位から脱却できると喜んだ。
ところが大学2年生の時、シードーが同じ大学に転入して来ることに。シューイーはそれが我慢できずシードーに嫌がらせを始めるが、自分の失恋した姿を彼に撮られてしまう。この映像で脅されたシューイーは、卒業まで雑用係をすることに…という最悪な印象からスタートする恋愛ドラマ。
そんな大学生編のシーズン1『We Best Love 永遠の1位』と、それから5年後を描いた社会人編のシーズン2『We Best Love 2位の反撃』が現在展開されている。シーズン3も期待されている。
オムニバス形式の大人気台湾BL『HIStory』シリーズ
台湾発のBLドラマシリーズ『HIStory』。短編ドラマがオムニバス形式で構成され、現在全5シリーズ/9エピソードが制作されている。
同級生や同僚といった安定のカップルから、義理の兄弟や先生と生徒という禁断の関係まで揃えられており、中にはヤクザや転生モノなど奇抜な設定で展開されるお話も。コメディ要素が強めなのかと思いきや、恋愛の切なさが丁寧に描かれており、思わず泣いてしまうような場面に胸が詰まる。
2017年に台湾で配信されたシリーズ第1弾は3エピソード合計で400万を超える再生回数を記録。その人気は非常に高く、日本に初上陸した際には劇場で上映されるなど異色を放つ作品。シリーズ最新作は『HIStory5 未来のきみと出逢って~Love in the Future』。
血のつながらない兄弟モノ『僕らの知らない僕ら-UNKOWN-』
幼い頃に両親を亡くしたウェイ・チエンは偶然出会った男の子ジーユエンの面倒を妹リーリーと共にみる事になり、彼を自身の弟とすることに。ある時、ウェイ・チエンはジーユエンから好きだと告白されたことに戸惑いを隠せなかった。そして、自分の心に何かが欠けているのではと思うようになり…。
原作は中国ドラマ『山河令』の原作小説「天涯客」で知られる人気作家Priestの「大哥」。イケメン”メガネ男子”の兄とつぶらな瞳の”子犬系男子”の弟がおくる切ないラブストーリー。
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>>『僕らの知らない僕ら-UNKOWN-』あらすじ・キャスト情報
【恋愛・GL編】甘く切ないロマンスをどうぞ!
LGBTQ+への理解推進を進める台湾では、BLドラマに続きGLドラマも制作中。時代の最先端を彩る美の共演をお楽しみに。
反響続々!『最初の花の香り』
高校時代にバレー部のキャプテンとして活躍した怡敏は、友人の結婚式で久しぶりに高校の後輩・亭亭と再会する。彼女とは青春時代を過ごした大切な友人だったが、ある出来事がきっかけで疎遠になっていた。大人になった亭亭は変わらず美しく、怡敏はティンティンと会う時間が増えて行く…。
ヨーロッパ最大のドラマシリーズイベントであるフランスの「SERIES MANIA」に台湾初出品を果たし、東京国際映画祭TIFFシリーズの中でも上映され、各国で好評価を得た傑作GLドラマ。台湾内でも、第57回金鐘奨で最優秀主演女優賞、最優秀助演女優賞をW受賞している注目作。
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【恋愛・リメイク編】日本でも大ヒットしたあの作品が!
日本・韓国・台湾のドラマは、お互いの作品をリメイクし合うことも多い。ここでは、社会現象を巻き起こすほど大ヒットしたあの韓国ドラマの台湾リメイクドラマをピックアップ。
大人気韓ドラのリメイク!『美男<イケメン>ですね Fabulous★Boys』
歌手デビューが決まった双子の兄に成り代わり、シスターを目指し修道院で修行していた双子の妹が大人気バンド「A.N.JELL」の新メンバーとして加入することに。自身が女であることは隠しているが、メンバーたちと共同生活を迫られハラハラドキドキ! という韓国ドラマ『美男<イケメン>ですね』をリメイクした台湾版。
リメイクに当たり、台湾の観光名所で撮影をするなどオリジナル要素を追加している。「A.N.JELL」のリーダー・ファン・テギョンを演じたのは、当時台湾の人気アイドルグループ・飛輪海(フェイルンハイ)に所属していたジロー(汪東城)。コミカルなキャラクターを得意としていたが、この作品でクールなギャップを見せつけた。
【ヒューマンドラマ】人々の温かな心の交流を描く!
恋愛ドラマが目立つ台湾ドラマ。だが実は、心が温まる成長物語や現代社会の問題を提起するものなど、多種多様なヒューマンドラマも多数製作されている。ここでは、人生に悩む人々へ贈る大人の成長応援ドラマから、答えのない社会派ドラマまで多数の作品をご紹介する。
日本×台湾共同制作『路(ルウ)~台湾エクスプレス~』
大学時代に台湾を訪れた際に台湾人の青年エリックと出会った多田春香。彼に1日だけ台北を案内してもらったが、その後連絡が取れず探していた。しかし彼に会うことはできず、思いを閉じ込めてから6年。台湾高速鉄道の車両システムの優先交渉権を日本の新幹線が大逆転で獲得し、東京の大井物産に勤めていた春香はプロジェクトの一員として再び台湾に出向することになる…。
日本と台湾を繋ぐ心の交流が魅力的な『路(ルウ)~台湾エクスプレス~』。市場での食事や鮮やかな寺社や、海が雄大に広がる港、たくさんの人でにぎわう駅など、台湾の観光スポットが盛りだくさん! 台湾の異国情緒あふれる美しい風景が多数登場し、旅行気分を味わえる。
キャストには多田春香役に日本の俳優の波瑠、エリック役に飛輪海(フェイルンハイ)のメンバー、アーロン(炎亞綸)が参加したことでも注目を集めた。
笑って泣ける温かなエッセイドラマ『おんなの幸せマニュアル~俗女養成記~』
台北で社長秘書として働く39歳独身女性・チェン・ジアリン(陳嘉玲)には付き合って4年になる彼氏・ジャン・シエンロン(江顕栄)がいた。彼と同棲をしてはいるものの、パッとしない毎日に退屈。ある時、元カレの結婚式に参列し「負け」気分を味わったジアリンは、お酒の勢いで花嫁のブーケを見事ゲット。そのままシエンロンへ逆プロポーズをし、結婚に向けて踏み出した。しかし姑問題や新たな恋の予感が訪れてしまい…。迷える女性の人間味溢れる人生応援ドラマ。
本作は台湾版エミー賞と称される「金鐘奨」の短編ドラマ部門において「ドラマ賞」「助演女優賞」「編集賞」の三冠を獲得。その人気の高さからシーズン2まで製作されている。アラフォー女性の悩みをリアルかつコミカルに描いた本作は多くの女性たちの共感を呼び、ジアリンの一生懸命な姿、家族の愛情、幼少期の懐かしさなどに自身の記憶を重ねること間違いなし。
田舎が舞台のハートウォーミングドラマ『いつでも君を待っている』
建設会社に勤めるジュンロン(俊龍)は30歳の最年少部長に昇進する予定だった。しかし、家族や友人との時間を顧みず、仕事にすべてを費やす上司の姿を目の当たりにし「本当にこの選択でよいのだろうか?」と悩み始める。そんな時、故郷でよろず屋を営む祖父が病気で倒れてしまう。久々に地元に帰ったジュンロンは、人の温かさが集まるよろず屋の存在意義に気づかされ、他の商業施設とは異なる個性を持ったお店にすることを決意。田舎の柔らかく優しい雰囲気にほろりと涙する人情ドラマ。
都会で忘れかけた「他人」との交流やノスタルジックな美しい風景、ゆったりと流れる穏やかな時間や懐かしさを感じる雑然とした商店。田舎の良さを詰め込んだ、味のある映像が魅力的な作品。反対に、田舎ならではの「よそ者」問題なども取り上げられ、登場人物の描写を丁寧に描いている。本作は台湾版エミー賞「金鐘奨」の連続ドラマ賞で「監督賞」「特別貢献賞」の二冠を獲得。原作となった台湾漫画「用九商店」は日本語版が全5巻で発売されているので、こちらもおすすめだ。
”恋”か”仕事”か究極の二択『恋の始まり 夢の終わり』
順風満帆な日々を送っていた恋人同士のジェン・ルーウェイとタン・ヨウイェンにある時転機が訪れる。それはルーウェイの念願であった上海でのキャリアアップの話であった。しかしそんな時、ヨウイェンの父が事故に遭い、その看病をするため彼はルーウェイと共に上海へ行くことができなくなってしまう。上海へ行きチャンスを掴むプランAか、恋人と台北に残りキャリアを諦めるプランBか。悩んだ末にルーウェイはプランBを選択するものの、流れる月日の中で自身の決心に後悔が生まれてゆく。プランAを選んでいたら果たしてどうなっていたのだろうか…。
選ばれなかった”もしも”のルート・プランAと、現在進行中のプランBを行き来するようなパラレル展開が新鮮な本作。「結果が分かってから選択できればいいのに」という誰もが悩む人生の岐路に立つルーウェイに共感の声が多数! 仕事か恋か、自分だったらどんな答えを出すのかぜひ考えながら見て欲しい。
”すべてが美しい”時代ロマンス『茶金 ゴールドリーフ』
1949年、「茶金時代」の台湾では戒厳令が敷かれ、貨幣価値が暴落する一方、台湾茶は値千金とされるほど高騰していた。日光有限会社を営む張福吉(チャン・フージー)は台湾最大規模の製茶量を商うその手腕から「茶虎」と称されていたが、デノミネーションにより経営危機に直面。福吉の一人娘・張薏心(チャン・イーシン)は、会社の存続をかけて貿易商戦の世界に飛び込んでいく…。
台湾エミー賞史上最多16ノミネートを果たした渾身の一作。 激動の時代と茶商戦に翻弄されながらも懸命に生きた人々を描く。さらに東方美人茶にまつわるエピソードのほか、実在の史実に基づきこだわり抜かれた衣装や小道具まで!
台湾ドラマの新境地を切り開く! 『悪との距離』
2年前に起こった映画館での無差別殺人事件で小学六年生の息子を失った報道局の副局長・ソン・チャオアン(宋喬安)。その悲しみから仕事やお酒に溺れるようになり、大手報道テレビ局SBC Newsの副社長に登りつめるものの、夫・リウ・ジャオグオ (劉昭國)との関係は悪化する一方だった。
そんなある日、SBC Newsに新人アルバイト・リー・ダージー(李大芝)が入ってくる。しかし彼女は無差別殺人犯・リー・シャオミン(李暁明)の妹だった…。被害者、加害者、メディアなど様々な視点で事件に向き合わされてゆく社会派ドラマ。
「善」とは何か。「悪」とは何か。この作品を見た者に問いただされる真意の答えを探すため、葛藤を重ねる時間までもが味わい深い一作。一つの事件を基軸とし「悪との距離」を描く繊細で難解な脚本にはリアリティが詰め込まれ、現実の中でも我々が向き合っていく必要のある社会的テーマを反映している。
消防士の人生と社会問題を描く『火神の涙』
舞台は大員市同安支部消防署。消防士チームのリーダー・チウ(邱)は仕事に対する熱意は強いものの、出産間近の妻と5歳の娘の相手をすることができず、仕事と家族の間にジレンマを感じていた。チーム唯一の女性隊員・シュー・ズーリン(徐子伶)は、男性に劣らないことを証明しようと自身の能力を見せるため仕事に励むが、家族の理解を得ることができず葛藤する日々。音楽一家で育った隊員・チャン・ジーユエン(張志遠)は振る舞いこそ明るいものの、PTSDを発症しており、次第に症状が悪化していく。正義感に満ちた隊員・リン・イーヤン(林義陽)は真面目な反面、他人との衝突が多くトラブルを起こしがちだった。そんな彼らは消防救助の仕事を通して様々な台湾の社会問題に直面していく…。
消防士の姿を描くとあってその映像は圧巻。火災現場や人命救助の緊迫感に思わず息をのんでしまう。俳優たちはこのドラマのために本格的な消火訓練や救護訓練を受けており、リアルな現場を丁寧に再現。
本作のポイントは、リアリティだけではない。人間や社会の内に隠された悪性が隊員たちに降りかかるストーリーにはショックを受けるかもしれない。視聴率1%を超えれば大ヒットと言われる台湾において、本作は最終話の平均視聴率3.9%、瞬間最高視聴率4.4%を獲得。2021年上半期の台湾ドラマ視聴率No.1に輝いた。
【サスペンス・ホラー】歓楽街や学校で巻き起こる謎に迫れ!
サスペンス好きやホラーファンの中では、台湾作品がじわじわと人気を集めている昨今。映画の活躍が目覚ましくはあるが、ドラマ作品にも良作が増えてきている。珠玉の厳選作を紹介しよう。
感情渦巻く愛憎ヒューマンサスペンス『華燈初上 -夜を生きる女たち-』
1980年代のある時、山から身元不明の女性の遺体が発見される。遺留品から彼女は台北の歓楽街にある日系ナイトクラブ「光」のホステスではないかと考えられた。果たして遺体は誰なのか。犯人はどこにいるのか。ローズとスー、二人のママを筆頭に、様々な過去を持つホステスたちの嫉妬や疑心、友情や恋を通して描かれる愛憎渦巻く女の世界。
本作は全3シーズンにかけて制作され、シーズン1では遺体の身元が誰であるのかという謎を、ホステスや客たちの人間関係を見せながら解いていく。シーズン2では殺人の動機になるような場面がホステスたちの過去を通して描かれていき、殺人の容疑者を立てていく。シーズン3になると、これまでの伏線が収束し真実が明かされる。女性の嫌な部分が色濃く表れ、ドロドロとした関係性はまるで昼ドラ。当時ならではの懐かしさを感じるレトロなセットも美しく、歓楽街の雰囲気にピッタリだ。ルビー・リン(林心如)、シェリル・ヤン(楊謹華)ら経験・実力ともにトップクラスの女優陣が演じる煌びやかで冷たい夜の蝶に目が離せない。
Netflix(ネットフリックス)で独占見放題配信中。
犯罪都市に渦巻く事件をタッグで捜査『追撃者~逆局~』
連続殺人や死体発見が相次ぐ東林市。捜査が行き詰まる中、東林監獄から一本の電話が。それは囚人・梁炎東(リャン・イェンドン)が捜査の誤りを指摘するものだった。彼は新人警察官・任非(レン・フェイ)に”ある条件”を持ち掛け捜査に協力することに。果たして二人は事件の真相に辿り着けるのか──。
推理作家・千羽之城の小説「追凶者」を原作とする、スリル満点のアクション・サスペンス。台湾の人気アイドルグループ“F4”のメンバーとしてデビューした大人気俳優ヴィック・チョウが9年ぶりに台湾ドラマで主演を務めたことでも話題となった。W主演には、”台湾版エミー賞”と呼ばれる「金鐘獎」にて最優秀主演男優賞の受賞経験を持つ期待の新人俳優ベラント・チュウが選出された。次々と起こる事件やマスコミの圧力、背後に潜む謎の勢力まで! スピーディーな展開から目が離せない!
台湾の暗い歴史が背景にある社会派ホラー『返校』
1969年。言論統制が行われていた台湾の翠華高校で教師や生徒らが禁書の読書会を開いたことで罪を問われ、教師は死罪、一部の生徒は禁固刑を受けるという事件が起こった。その数日後、一人の女生徒が高校の分舎・涵翠樓から飛び降りて自殺してしまう…。
それから30年後。転校生として翠華高校に入学してきたユンシアンは、立ち入り禁止となっていた涵翠樓に入ってしまう。屋上に行くとある女生徒が現れ、彼女はそのまま飛び降りてしまう…。過去にはいったい何があったのか。学校で起こった悲劇の真相が少しずつ明かされていく本格ホラー。
本作は赤燭遊戲によって制作された同名PCゲームを原作としてドラマ化した作品。台湾史に残る「白色テロ」を題材としたことで大きな話題となった。1947年に起こった「二・二八事件」から1987年に「戒厳令」が解かれるまでの40年間に渡り続いた「白色テロ」。為政者や権力者が行った、反政府勢力や思想・革命運動への言論統制、不当逮捕などの弾圧行為を指す。
映画版『返校 言葉が消えた日』が公開されると、第56回「金馬奨」で主要12部門にノミネートされ「最優秀新人監督賞」を含む最多5部門を受賞。台湾総統選挙にも影響を及ぼしたと言われるほどの社会現象を巻き起こした。
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編集部おすすめの台湾ドラマを見てみよう!
台湾を代表する人気ドラマを紹介したが、気になる作品は見つかっただろうか? 日本国内でも多くの配信サービスを通じて視聴できるので、気になる作品があればぜひチェックしてみてほしい。
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