ワンス・アポン・ア・タイム

ワンス・アポン・ア・タイム

©ABC Studios

放送情報

ワンス・アポン・ア・タイム

【放送】
NHK BSプレミアムにて9月19日スタート!

すべてはハッピーエンドを取り戻すため。おとぎの世界と現代がクロスオーバーする『LOST』式ファンタジー

「昔々あるところに…(ワンス・アポン・ア・タイム)」で始まり、「永遠に幸せに暮らしました」で終わるのが、おとぎ話の決まり事。しかし、この『ワンス・アポン・ア・タイム』に出てくるおとぎ話のキャラクターは、強大な呪いによって記憶を無くし、現代のアメリカの田舎町で永遠にハッピーエンドが訪れない生活を送っている。

おとぎ話のキャラクターが現代にやって来たり、おとぎ話を題材にした物語は珍しくはない。にも関わらず、2011年から放送中の今作にワクワクしてしまうのは、大人気ドラマ『LOST』の脚本チームだったアダム・ホロウィッツとエドワード・キッツィスが手掛けるフラッシュバック&クロスオーバー劇だからだ。交差するのは、おとぎの国とキャラクター達が飛ばされたメイン州の田舎町、『ストーリーブルック』(“ル”を取ると『おとぎ話本』の意)での物語。この双方を、白雪姫とチャーミング王子が魔女の呪いを解くべく現代へ逃し、今や28歳になった娘エマ・スワン(ジェニファー・モリソン)と彼女が10年前に養子に出した息子、ヘンリー(ジャレッド・ギルモア)を中心としたキャラクターが行き来し、従来のおとぎ話にはないエピソードを見せながら、呪いの解除のために奔走する姿が描かれている。白雪姫も眠り姫もご近所さんで、異なるおとぎ話で悪事を働いてきた悪者達も親子や知り合いだったりと、様々なおとぎ話のキャラクター達が横軸でつながっているのもおもしろい。優れた想像力を用いて張り巡らされた複線が文句なしに素晴らしく、物語に引き込まれてしまうのだ。

『LOST』のハーリー役、ホルヘ・ガルシアの出演があったりと、海外ドラマファンをニヤリとさせるキャスティングも憎いが、注目すべきは英国の演技派俳優、ロバート・カーライルが出演していること。不気味な魔法使いと陰ある街の名士、この2役で見せるキャリア最高とも思える名演は必見だ。