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SPECIAL 特集

目指せ、追い越せ、ハリウッド★スター LAに行った日本人俳優たちの現在(いま)!

演技と自分自身のはざまに、一時は迷いも-俳優 竹内ゆたか

『グレイズ・アナトミー』に出演、そしてこれからの夢は

軌道修正された竹内は、『硫黄島からの手紙』に出演したのち、『グレイズ・アナトミー』にゲスト出演。 「『グレイズ・アナトミー』にキャストされるまでそのドラマは見たことなかったですよ(笑)。

オーディションを受けたときは、ホットドック・コンペティターの役でオーディションを受けたんですけど、コールバックで『もう1回午後に戻ってきて』と。そのときはコーチの役。オレは嘘つき(の役)」。

手術が必要となったホットドック早食い競争の人気選手を、無理に大会に出場させようとするコーチの役。確かに“イヤな奴”の役だった。

「インプロ(即興)で、セリフと違うことを言っちゃったりして、キャストのスターの人、1人結構怒ってましたよ。3回勝手に自分で付け加えて、間違えちゃって。『ハアッ~』って言われました」。

竹内のシーンでは、ナチ、イジー、アレックスの3人が共演。果たして怒ったのは??? ここは竹内、口が固かった。

ナチ役のチャンドラ・ウィルソンについて印象が深かったという竹内。忘れられない共演者はもうひとりいる。アレキサンドラ・ホールデン。『フレンズ』『アリーmyラブ』にも数回に渡りゲスト出演している、主にテレビを中心に活躍する女優。

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「一緒にやった作品で、僕は彼女の日本人の彼氏役っていう映画があって、それが『All the days before tomorrow』。そのときに彼女がすごかったんです。彼女の部屋に飾っている写真を撮るために、海に近いところに行って、キスをしたんです。本当に(彼女が)自分に恋に落ちていると思いましたからね。本当にそう思わされたって、初心者が言うことだと思うんですけど(笑)。でも今はそれがわかります、演技だったと。最近はクラスなんかでそういう経験をしてるんで。たとえば(演技中に)相手が『私、この人のことが好きだ』と僕のことを思ってくれてる、そういうことあります」。

人並み外れて感性が豊かなんだ、今さらながらそう感じる。その敏感さは、常に何かに陥りやすい危険性もあるだろう、しかしそれが、俳優・竹内ゆたかの魅力となっている。

最後にこれからの夢を聞いてみた。

「『I wanna be a better lover.』ですね(照れ笑い)。以前、毎日の生活でベター・アクターになりたいと言ったんです、それがいずれベター・ヒューマンになるための道だと。それ(ベター・ヒューマン)がどういう人かなと考えて、ふと、ベター・ラバーかなと思ったんです。大きな意味で、たとえば親が子への愛もそうですけど、同じステージ上で命がけでアクティングしてくる人に対してもそうです。人生かけてる人もいっぱいいますから。愛を受け止めて返せる、愛の大きなエネルギーのエクスチェンジができるようになりたい。もっともっといろんなアクターと。あんまりすごい人とやってしまうと、僕は殺されてしまいそうですけど。僕は待っているの性に合わないんで、自分で書いたりとか、プロデュースを手伝ったり、そういったビハインド・ザ・カメラみたいなこともやります。僕は欲深いんですね、いっぱいありますよ。本当にいっぱいありますんで、絶対生まれ変われますよ、僕。今の人生で全部消化できると思えないですもん」。

(文中敬称略)

取材・文/橋本裕美子
構成/海外ドラマNAVI編集部

竹内ゆたかプロフィール
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滞米暦8年少し。岐阜県生まれ。父親の影響で野球を始め、プロを志すがケガで断念。たまたまテレビで見たウィル・スミスの言葉に触発され、00年5月、渡米。03年『ラストサムライ』で俳優デビュー。

『硫黄島からの手紙』『グレイズ・アナトミー』(ともに06年)等に出演のかたわら、ハリウッドで出会ったオーストラリア人やブラジル人の仲間とともに製作した、落語『粗忽長屋』が題材のショートフィルム『Mu』(07)の原案・主演をした。

現在は、アメリカのアミューズメントパーク、シックス・フラッグスのTVコマーシャルにも出演、そのウェブサイトでは竹内の顔を超ドアップで見ることもできる。



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