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プレスツアーで感じたアメリカ地上波局の危機

TCA(Television Critics Association=テレビ評論家協会)プレスツアーに参加するようになって、早6年。今夏は例年より3週間ほど遅く、7月28日から4日間をケーブル局が担当、公共放送のPBSの2日を挟んで、8月3日から8日までが地上波局の計12日間だった。
秋の新番組は春にパイロットを撮影した後、シリーズ化が決まると、通常8月辺りから2話以降の撮影が開始される。従って、これまで地上波局は全米あるいは全世界に散らばって休暇あるいは映画撮影中の俳優や制作陣をプレスツアーのためにLAにかき集めていた。番組の宣伝費で落とせるにしても、経費は莫大だったはず。ツアー開催時期をずらせば、セットで撮影の合間にパネルインタビューが実施でき、時間も経費も削減でき、一石二鳥なのだ。地上波局のたっての望みが、今年叶ったワケだ。
しかし、開催時期の変更や出版業界の低迷から、今夏、全米から集まったTCA会員は120名余り。毎夏、2週間近くホテルに缶詰状態で、朝から晩まで顔を突き合わせていた「ツアー仲間」に会えず、紙媒体の前途を示唆していた。その分、オンラインのみのブロガーが、幅を利かせ始めたのも時代の流れだ。

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