ラミ・マレック主演『MR. ROBOT』が最終シーズンに突入 凄腕ハッカーが迎える結末とは?

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米USA Networkで放送中の『MR. ROBOT/ミスター・ロボット』は、IT知識豊かな監督が描くハッキング・スリラー。アメリカを変革したいという思想に感化された凄腕ハッカーが、一大企業へのサイバー攻撃を試みる。

ハッカーたちが目指す正義

ITエンジニアのエリオット(ラミ・マレック)は、昼間はセキュリティ会社「オールセーフ」でセキュリティエンジニアとして働き、夜はハッキングで他人のプライベートを覗いて過ごしている天才的なハッカー。ある日会社から緊急の呼び出しを受けた彼が目にしたのは、オールセーフに対する猛烈なサイバー攻撃だった。持ち前のスキルで辛くも事態を収拾するが、これをきっかけにエリオットは謎のハッカー組織に接近することになる。ミスター・ロボット(クリスチャン・スレイター)と呼ばれる男が率いるその組織の目的は、あらゆる個人情報を保有するオールセーフに攻撃を仕掛けることにあった。

最新作であり最終章ともなるシーズン4 は、クリスマスシーズンに華やぐ2015年が舞台。ミスター・ロボットの思考に感化されたエリオットは仲間とともに、サイバー攻撃を通じてアメリカ社会の仕組みを根底から変革する機会を伺う。

カオスな世相を反映

2015年から本国で放送が始まった『MR. ROBOT』は、今期でいよいよ最終章となる。放送開始当時の年代に時間軸を戻したことで、より生き生きとした物語が紡がれる、と米Varietyは期待している。当時はトランプ氏の大統領就任前年にあたり、このときスタートしたシーズン1は、作中の社会の混乱が世相とマッチしていた。シーズン2以降はエリオットに関する物語という側面が強くなり、惜しくもやや評価を落としている。最終シーズンでは当初の年代設定に立ち返り、キャラクターがより活き活きとした動きを見せるようになった。

主人公・エリオットの精神状態も特筆すべき点のひとつだ。ITスキルに恵まれたエリオットだが、そのメンタルは不安定そのもの。いわゆる「信頼できない語り手」だと米Hollywood Reporterは述べている。ドラマは主人公の視点で描かれるが、必ずしも彼の主観が作品世界の真相を反映しているとは限らない。ドラッグ中毒者であり人格障害を患う彼の視点をどこまで信じるか、視聴者の慧眼が試されるところだ。

見識豊かな監督が描くハッキング・スリラー

本作は サム・エスメイル監督作品。近年の代表作としてVariety誌は、『ホームカミング』を挙げている。ジュリア・ロバーツ主演のこの心理スリラーは、過去と現在の二つの時間を行き来する巧みな構成で人気を博した。本作『MR. ROBOT』も、サイバーセキュリティを題材にしている点こそ異なるものの、監督が得意とするスリラーのジャンルだ。エリオットと協力者たちとの間で紡がれる人間ドラマも興味深い。

エスメイル監督は元々プログラミングの世界に明るい人物だ、とHollywood Reporterは紹介している。だからこそ見応えがあり破綻のないハッキングのシーンが生まれたのだろう。コンピュータに向かって黙々とキーボードを叩くシーンが多い関係で、ナレーションが多くなっているのも本作の特徴だ。本来であればこうした構成はドラマの魅力を削いでしまうものだが、この分野に精通した監督とあって、迫力あるシーンに仕上がっている。

リアリティある描写が没入感を生む『MR. ROBOT/ミスター・ロボット』シーズン4は、USA Networkで放送中。日本では、WOWOWプライムにてシーズン1全10話を11月19日(火)から21日(木)まで深夜に一挙放送予定。(海外ドラマNAVI)

Photo:『MR. ROBOT/ミスター・ロボット』(c) 2015 Universal Network Television LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

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このページは、Hayamizu Emiが2019年11月 5日 21:20に書いたブログ記事です。

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