今見るべき一押しドラマ!
【お先見】シガニー・ウィーバー演じる政治ドラマ『Political Animals』の主人公は、ヒラリー・クリントン!?

アメリカ人はホントに大統領や政治に関する映画やドラマが大好きである。...と言う私も日本人だがホワイト・ハウスを舞台にしたドラマが大好きだ。

古くは、7シーズン続いた人気ドラマ『ザ・ホワイト・ハウス』から、最近では今秋シーズン2を迎える『Scandal』まで、いつの時代も政治ドラマは尽きない。

特に今年は11月に大統領選挙を控えているので、注目度はバツグンなのだ。

この『Political Animals』は全6回のミニ・シリーズ。『エイリアン』シリーズなど映画を中心に活躍しているシガニー・ウィーバーが本格的にTVシリーズの主役に挑戦したことも話題になった。

さてそのシガニーが演じる主人公エレーン・バリッシュは元大統領夫人で、夫の度重なる浮気が理由で離婚。その後自ら立候補した大統領候補者選挙に敗れ、現在は国務長官である...とくれば、ここまで読んでくださった皆さんも"あれ~なんか、あの人に似ていない!?"と思ったことでしょう。そう! まるでヒラリー・クリントン国務長官みたいな女性! 堂々としていて頭脳明晰でパワフルで行動力、統率力もある点も似ているかも。唯一違うのはエレーンは女性にだらしない元大統領の夫と離婚したけど、ヒラリーは今でも元大統領の夫ビル・クリントンと一緒...と言う点かな。

エレーンの夫で元大統領のバド・ハモンド(キーラン・ハインズ)はというと、誰も彼の女性問題の過去なんか気にせず、大統領を退いてからも人々から人気があり、親善大使のような役割で外交面で活躍...こちらもビル・クリントンとソックリ! そんなエレーンとバドが、離婚後も憎み合っているわけでもなく、機会あるごとに仲良く一緒に過ごしているものだから、ドラマを観る度に「ビルとヒラリーもこんな感じなのかな~?」と勘繰りたくなってしまう。

またエレーンは、ポール・ガルセッティ大統領(エイドリアン・パスダー)と意見の相違が多く、副大統領や補佐官たちとは犬猿の仲だったりして「(きっと現実世界でもオバマ大統領と意見が違ったりしたら)ヒラリーならまさにエレーンと同じ政治行動に出るだろうな~。」と観ている私たちも真剣に考えてしまう。フィクションであるはずのドラマが、まるで実話のように感じられておもしろいのだ。出演者のセリフの中に、ブッシュ元大統領やオバマ現大統領の発言を彷彿させるようなセリフが潜んでいるのも楽しめる。まるでホワイト・ハウスの実情を"覗き見"しているような不思議な感覚だ。

気になるのは政治家たちだけではない。エレーンを執拗に追いかけるジャーナリストのスーザン・バーグ(カーラ・クギノ)は、当初エレーンに対して反感を抱いていたが、彼女の家族と関わり合うにつれ、彼女への理解がどんどん深まっていく。そんな様子も描かれていて興味深い。

国務長官としては自信あふれ確固たる信念を持つエレーンだが、二人の息子がいる母としては家族の問題に頭を悩ませている。息子の一人は秘書的役割でエレーンを補佐しているシッカリ者だが、仕事に多忙で婚約者の摂食障害に気が付かない。ゲイを公言しているもう一人の息子は自殺未遂を起こし、ナイト・クラブを経営しようとするがドラッグ中毒で何をしても上手くいかない。このあたり、今後どう描かれていくのか。

ここでもう一人、このドラマに欠かせないキャラクターを紹介したい。エレーンの母マーガレット役のエレン・バースティンだ。いつもグラス片手に少しアルコール中毒気味だが実に"家族"のことをよく観察していて"ここぞ!"と言うときに大事な一言を発言したり行動したりして「よく言った(よくやった)!」と拍手したくなる。エレーンが抱える家族の問題が彼女の発言によって大きく動くこともあるかも!?

国務長官から再び大統領立候補を考えているエレーンが、今後どんな活躍をするのか、是非シーズン2を製作して欲しいドラマである。

Photo:
シガニー・ウィーヴァー
(c)Megumi Torii/www.HollywoodNewsWire.net
エイドリアン・パスダー
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カーラ・クギノ
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エレン・バースティン
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