
旧約・新約聖書に記された重要なエピソードを映像化し、米History Channelで今年3月に放送されたミニシリーズ『The Bible』。アメリカで大きな反響を呼んだ本作の続編が、今度は米NBCで作られることが決まった。
『The Bible』は、『アプレンティス/セレブたちのビジネスバトル』『The Voice』『Survivor』など、リアリティ番組の敏腕プロデューサーとして知られるマーク・バーネットと、彼の妻で女優のローマ・ダウニーが製作総指揮を務めた作品。旧約聖書の創世記から始まり、新約聖書のキリスト復活にいたるまでのエピソードを10話構成で描いた。
History Channelにおける第1話初放送は、視聴者数1310万人を獲得。ブルーレイ/DVD/デジタルHD配信も、あわせて100万の大台にのり、ミニシリーズとしては過去5年間で最大のヒットになった。一方、作中に登場する"サタン"の容姿が、オバマ大統領に似ていると保守派論客に指摘され物議をかもしたこともある。
今回新しく作られることになった続編は『A.D.: Beyond the Bible』という仮題がつけられ、キリストの死後に起きた出来事を扱うことになるようだ。米NBC Entertainmentのボブ・グリーンブラットは次のように言っている。「『The Bible』の立ち上げプロセスを見ていて、キリストが十字架刑となったあとも、お話はまだまだ続くと確信していました。キリスト教の発生時期にあたるその後の出来事もたいへんに魅力的なものです。『The Bible』が初放送された日、私はマークに、続編を作る気は満々だと話しました。あらゆる意味で注目を集めるプロジェクトであり、マークとの協力関係が『The Voice』以後も続くことを誇らしく思っています」
ケーブル局での大ヒットにより、ネットワーク局で続編が作られることになった『The Bible』。聖書やキリストという題材は、やはりアメリカ人の心の琴線に触れるようだ。(海外ドラマNAVI)
Photo:マーク・バーネット、ローマ・ダウニー夫妻
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