日本時間の11月2日にスタートした新動画配信サービスApple TV+。同日に配信されたオリジナルドラマ4シリーズを分析した24時間後の評価が発表された。競合となるNetflixやAmazon Prime Videoと比べて結果はどうだったのだろうか? 米Varietyが報じている。
米国市場調査の分析によると、Apple TV+のオリジナルドラマとなる『ザ・モーニングショー』、『ディキンスン 若き女性詩人の憂鬱』、『フォー・オール・マンカインド』、『SEE 暗闇の世界』は24時間の視聴者による需要は、かなり控えめな結果だったという。
2019年に配信スタートした新作ドラマで、24時間後にはじき出された視聴者の需要結果を示したデータのトップ20において、Apple TV+の4作品が最下位の1~4位を独占。1シーズン、1億5000万ドル(約162億円)という巨額の製作費が注ぎ込まれ、ジェニファー・アニストン(『フレンズ』)とリース・ウィザースプーン(『ビッグ・リトル・ライズ』)が共演する朝のTV番組を舞台にした『ザ・モーニングショー』が最下位で、4シリーズのうち最も需要が高かったのが、米HBOの『ゲーム・オブ・スローンズ』や、DC映画『アクアマン』で知られるジェイソン・モモアが主演したSFアクションドラマ『SEE』だった。結果は芳しくなかったが、すでに『ザ・モーニングショー』と『SEE』は配信開始前にシーズン2へ更新されている。
このデータで1位に輝いたのは、Netflixのパペットをフィーチャーしたファンタジードラマ『ダーククリスタル:エイジ・オブ・レジスタンス』で、2位は米CBS All Accessのリブート版『トワイライト・ゾーン』、3位にはAmazon Prime Videoの『ザ・ボーイズ』と『グッド・オーメンズ』がランクインしている。
Apple TV+はサービスが開始されたばかりで認知度が低く、加入者数が低いことも分析結果に影響しているのだろうと分析されている。現時点で同サービスのコンテンツは100カ国で利用可能で、40億のデバイスで20億人が利用できるそうだ。
Apple TV+では、『アベンジャーズ』シリーズのクリス・エヴァンスが主演を務めるミステリードラマ『Defending Jacob(原題)』や、映画『モスキート・コースト』のドラマ版、SF小説「ファウンデーション」シリーズをドラマ化する『Foundation(原題)』、映画『シックス・センス』のM・ナイト・シャマランが手掛ける心理サスペンスドラマ『サーヴァント ターナー家の子守(原題:Servant)』などが待機中。
これからApple TV+がどこまで数字を伸ばしていけるのか、視聴できるエピソードが増え、口コミが広まると、需要は増加するだろう。今後の動向に注目していきたい。(海外ドラマNAVI)
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Apple TV+オリジナルドラマ『ザ・モーニングショー』(c) 2019 Apple Inc. All rights reserved.