スターリング・K・ブラウン(Sterling K. Brown)

日本にもこの秋上陸し、大きな話題となっている感動のヒューマンドラマ『THIS IS US 36歳、これから』。巧妙なストーリーと随所に散りばめられたサプライズで、笑いと涙なくしては見られない展開に、いつの間にかとりこになっている秀作ドラマである。本作で、生まれた直後の自分を捨てた親に思いを馳せながら成長し、ルーツを探し続けてきたエリートビジネスマン、ランダルを演じるのがスターリング・K・ブラウンだ。

20171126_sterlingbrown.jpg【関連特集】全米が夢中になった、私たちみんなの物語 『THIS IS US 36歳、これから』

2002年にテイ・ディグス主演映画『ブラウン・シュガー』の端役でスクリーンデビューした彼は、人気ドラマ『ER 緊急救命室』や『NYPD BLUE ~ニューヨーク市警15分署』にゲストとして登場したのち、ニューヨーク消防署を舞台にしたドラマ『サード・ウォッチ/NY事件ファイル』にデイド役で2シーズンにわたって出演。その後も人気ドラマへのゲスト出演を重ね、初のレギュラーを獲得したのが2007年から始まった『アーミー・ワイフ』だ。軍人を妻に持つ5人の女性を描くシリーズの全7シーズンでローランド・バートンを演じたスターリングは、ドラマ界でおなじみの存在に。

そんな彼の名をさらに広く知らしめる作品となったのが、実際に起きた事件を取り上げるアンソロジーシリーズ『アメリカン・クライム・ストーリー』。O・J・シンプソン事件を扱った第1弾でクリス・ダーデン検察官を熱演したスターリングは、2016年に発表された第68回エミー賞のミニシリーズ/テレビ映画部門で助演男優賞を受賞。その翌年には『THIS IS US』の演技で同賞ドラマシリーズ部門主演男優賞を獲得し、2年連続でエミー賞に輝く快挙を果たした。

すっかり演技派のイメージが定着した彼は、実は大の劇場ファンで、積極的に舞台作品にも出演している。ニューヨークとロサンゼルスで上演された三幕構成の舞台『Father Comes Home From The Wars』では2016年のオべーション賞にノミネート。ほかにも、リーヴ・シュレイバー(『レイ・ドノヴァン ザ・フィクサー』)主演の『マクベス』や『The Brother / Sister Plays』に登板し、ベルトルト・ブレヒトの戯曲『アルトゥロ・ウイの興隆』では名優アル・パチーノと共演した。

ドラマスターとしての地位を築いた感のあるスターリングは、今後は本格的に映画界へ進出する模様。すでに大きな話題を集めているマーベルコミックのスーパーヒーロー映画『ブラックパンサー』、ジョディ・フォスター(『羊たちの沈黙』)と共演する『Hotel Artemis(原題)』、『プレデター』の続編が待機中で、これからも快進撃は続きそうだ。


スターリング・K・ブラウンのプロフィール
1976年4月5日 ミズーリ州セントルイス生まれ

役柄イメージ
軍人や弁護士などのエリート
ビジネスマン

主な出演作
テレビ:
『サード・ウォッチ/NY事件ファイル』(2002年~2004年)
『SUPERNATURAL/スーパーナチュラル』(2006年~2007年)
『アーミー・ワイフ』(2007年~2013年)
『パーソン・オブ・インタレスト』(2012年~2013年)
『メンタリスト』(2014年)
『キャッスル ~ミステリー作家は事件がお好き』(2015年)
『アメリカン・クライム・ストーリー/O・J・シンプソン事件』(2016年)
『THIS IS US 36歳、これから』(2016年~)

映画:
『ステイ』(2005年)
『ボーダー』(2008年)
『アメリカン・レポーター』(2016年)
『Hotel Artemis(原題)』(2018年)
『ブラックパンサー』(2018年)
『The Predator(原題)』(2018年)

プライベート
・2007年、大学時代からの恋人である女優のライアン・ミシェル・ベイズと結婚。人気ドラマ『BONES』や『プライベート・プラクティス』に出演する彼女は、『アーミー・ワイフ』でスターリングと共演、『THIS IS US』では過去のシーンに登場するイヴェットを演じている

・妻ライアンとの間に二人の子どもが誕生

トリビア
・ミドルネームの「K」は「カービー(Kelby)」の略

・名門スタンフォード大学で演劇部門の学位を取得した後、ニューヨーク大学の芸術学部に入学

・2016年の映画『アメリカン・レポーター』で知り合ったスタッフから『THIS IS US』のクリエイター、ダン・フォーゲルマンを紹介され、同作に出演することに

・2017年の全米映画俳優組合賞(SAG賞)に、『アメリカン・クライム・ストーリー』と『THIS IS US』の演技でダブルノミネートされた時は、光栄のあまり涙が出てしまったそう

・1993年にスタートした『NYPD BLUE』を見て俳優を志すように。2004年、そんな憧れの番組に1話のみだが出演している

Photo:スターリング・K・ブラウン
(C) NYPW/FAMOUS

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ライタープロフィール

NAMI
NAMI
元ロサンゼルス在住の翻訳ライター。「三度の飯より海外ドラマが好き!」というほどの海外ドラマ好き

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