イヴォンヌ・ストラホフスキー(Yvonne Strahovski)

イヴォンヌ・ストラホフスキー華やかで完璧なルックスとはいささかギャップのある人懐っこいチャーミングな笑顔。しかし演じる役柄にはどこかミステリアスで影がある。「この人をもっと知りたい」――見る者がそんな思いに駆られる女優がイヴォンヌ・ストラホフスキーだ。

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アメリカのTV界にすい星のごとく現れたイヴォンヌは、人気アクションドラマ『CHUCK/チャック』で主人公と恋に落ちる美人スパイのサラ・ウォーカーを演じ、瞬く間にハリウッドスターの仲間入りを果たした。ドラマでは、アメリカ人も褒めるほど完璧なアクセントでアメリカ英語を話す彼女だが、実は生まれも育ちもオーストラリア。ニューサウスウェールズ州でポーランド人移民の両親のもとに生まれたイヴォンヌは、音楽に造詣が深い父と絵画や写真が好きな母の影響で芸術への愛を育んだ。

幼い頃から女優になると決めていた彼女が初めて舞台に立ったのは中学の学校劇。シェークスピアの『十二夜』で主人公ヴァイオラを演じた。高校を卒業するとすぐに、ウェスタンシドニー大学に併設された俳優養成施設である名門シアター・ネピアンで演劇を学ぶ。その美貌とスタイルから、モデル上がりの女優のようにも誤解されがちだが、在学中の3年間は舞台を中心としたトレーニングに明け暮れ、プロとして通じる実践力を身につけた。

舞台への情熱をさらに深めたイヴォンヌは、シアター・ネピアンを2003年に修了後、友人とともにシドニーで劇団を設立。舞台の共同製作と主演をこなす一方で、TVの世界にも足を踏み入れる。2004年にコメディシリーズ『Double the Fist』でデビューを果たし、2005年~2006年にはオーストラリアの長寿メロドラマ『Home and Away』のスピンオフ『Headland』に登場するなど、TVへの出演は続いた。カメラの前での演技は現場で学んでいった。

転機となったのは2007年。シドニーから送ったオーディション・テープがきっかけで、アメリカで『CHUCK』製作陣とのミーティングの機会を得た。しかもそのミーティングの翌日には、すでにサラ役をもらってしまったのだ。3か月有効の往復航空券でアメリカを訪問していた彼女にとっては驚くべき展開だった。本人は突然決まったハリウッド進出を「おとぎ話みたい」だと話す。しかし、これまで努力して得た実力がなければ、このサクセスストーリーはあり得なかったはずだ。「すばらしいタイミングだった」と本人が語るように、イヴォンヌは巡ってきたチャンスを見事につかんだのだ。

帰りの航空券は使わず、そのままロサンゼルスに住むことになった。状況の変化を「笑顔で受け入れる」と心に決めたものの、近くに頼れる友人や家族もおらず、両親が一人娘のためにアメリカに移り住むほど心細い思いもしたようだ。『CHUCK』出演中はプライベートの時間もないほど多忙を極めたが、仕事には前向きに取り組んだ。無敵のスパイ、恋する乙女、ホットドッグ店の売り子...とさまざまな顔を持つサラを楽しんで演じた。ほとんど毎エピソード、自ら演じたという戦いのスタントは、長年のダンスの経験が立ち回りに役立ったほか、学生時代に舞台アクションを学んだおかげでお手の物だ。また、毎回違った衣装で視聴者の目を楽しませてくれたイヴォンヌ自身が最も気に入ったというコスプレは、ベリーダンスの衣装。ホットドッグ店のフリフリの制服とフラットシューズは、アクションを演じる上で一番動きやすかったそうだ。

『CHUCK』で演じたサラには孤独で暗い過去を抱えた一面もあったが、同作が終了した後にゲスト出演した人気ドラマ『デクスター ~警察官は殺人鬼』では、さらにずっとダークなハンナ・マッケイを演じた。主人公と恋に落ちるミステリアスで危険なハンナが人気を呼び、最終シーズンにも再出演。重要な役どころを担った。

ドラマや映画、ブロードウェイで着実にキャリアを積み上げ、正統派女優として躍進するイヴォンヌ。2014年は、かつて大旋風を巻き起こした人気ドラマ『24 -TWENTY FOUR-』の続編『24: Live Another Day』に出演することでも話題だ。キーファー・サザーランド扮するジャック・バウアーを追うCIA捜査官ケイト・モーガンとして、どんな新たな顔を見せてくれるのか。今後もますますイヴォンヌから目が離せない。

■プロフィール
1982年7月30日、オーストラリアはニューサウスウェールズ州生まれの31歳。

■役柄イメージ
ミステリアスで秘められた過去のある女性

■主な作品
ドラマ:
『デクスター ~警察官は殺人鬼』 (2012~2013)
『CHUCK/チャック』 (2007~2012)
『Sea Patrol』 (2007)
『BlackJack: Dead Memory』 (2006)
『Headland』 (2005~2006)
『Double the Fist』 (2004)

映画:
『I, Frankenstein』 (2014)
『人生はノー・リターン ~僕とオカン、涙の3000マイル~』 (2012)
『The Outback』 (2012) 声の出演
『キラー・エリート』 (2011)
『Matching Jack』 (2010)
『Lego: The Adventures of Clutch Powers』 (2010) 声の出演
『I Love You Too』 (2010)
『The Canyon』 (2009)
『The Plex』 (2008)
『Gone』 (2006)

■私生活
ホラーやSF映画の大ファン。好きな映画は『キル・ビル』。好みのタイプはユーモアのセンスがあって、頭が良く、社交的な人。両親がポーランド人移民のため、ポーランド語が流暢。趣味はロッククライミング、ハイキング、洞くつ探検、キャンプなど。体を動かすことが好きで活発な性格。

Photo:イヴォンヌ・ストラホフスキー
(c)Izumi Hasegawa/www.HollywoodNewsWire.net

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