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『ナイトライダー コンプリート ブルーレイBOX』発売記念! ささきいさお×野島昭生特別インタビュー

野島昭生、ささきいさお以前、『ナイトライダー』の続編(『ナイトライダー ネクスト』)の収録の際、野島昭生さんと演出の壺井正さんが、「もう二度とK.I.T.T.の声を吹き替えることはないね」「会えなくなるのは寂しいね」と話していらっしゃいましたが...。
なんと! 25年の時を超えて『ナイトライダー コンプリート ブルーレイBOX』の発売が決定しました! 当時、さまざまな事情で吹替がされていなかったエピソードを再度アフレコし、全てのエピソードが日本語版となって甦ったのです。それならば早速と、アフレコに携わったマイケル・ナイト役のささきいさおさんと、K.I.T.T.役の野島昭生さんにお話を伺ってきました。

『ナイトライダー』

【関連記事】『ナイトライダー ネクスト』KITT役・野島昭生さん&壷井正監督 スペシャル対談(前編)


――お二人が久しぶりに再会された時のお気持ちはいかがでしたか?

二人 (笑)

ささき また飲めるなって(笑)

――当時はよく飲みに行っていらしたんですか?

野島 もう中村(正)さんも好きだしねぇ!? ゲスト声優の方も(酒が)好きな人が多くて。壺井さんも好きだし。だから...(笑)

ささき 本当にね!

野島 収録が終ったあとに飲むってのがほとんど習慣のようになっていて、どんな番組に行っても大体呑み助が多かったんですよ。楽しいんですよ。コミュニケーションがどんどん深まって。そうなると、収録時の呼吸とかそういうのも分かるし。

――当時はどこのスタジオで収録されていたんですか?

野島 ここ(グロービジョン)でしょ!?

――昔からここだったんですか!?

野島 そうなんです。他には移動したことないよね。

ささき ずっとグロービジョンに通ってたよね。

野島 このスタジオで映写してたんですよ。16ミリフィルムをバーッて映写して...向かい側の壁にスクリーンがあってね。マイクは全部こっち向きで。スクリーンを見ながら収録してました。

――その頃と比べたら、スタジオや周辺の雰囲気も変わりましたか?

ささき スタジオの機材が変わったからデザインも全部変えたんじゃない? でも何かまだ昔の名残があるって言ってたね。

野島 この部屋も、何となく名残があるのがすごいよね。映写室だった場所の窓ガラスとか。

『ナイトライダー』――では、懐かしい気持ちもありつつで収録されたんですね。

ささき よくあのフィルムで、あれだけのテンポの会話をやってたよね。やっぱり若かったんだろうね(笑)

野島 (笑)。やっぱりフィルムだから、巻き戻すのが大変だったんですよ。巻き戻してアフレコしなおすのがね。

ささき 今回少し演じた箇所にしても、他のエピソードが分からないといけないからって、壺井さんが(資料として)多めに映像をつけてくれた部分があるんです。それを観ると、「よくやったな」って(笑)。こんなフィルムの時代に。今だと運動神経も衰えてきているから、今回そんなにNGを出さずによくやれたなって思うよ。NGを今は出せるからね。「ごめん!」って言ってパッと戻せるじゃない?

野島 昔は大変だったんだよ。フィルムを戻してデルマで印をつけるんですよ。24コマあって、「3、2、1、ポン」って。全部そういうのをやっていかないといけなかった。だからすごい手間がかかって大変だったんですよね、NG出すとね。

※デルマ=デルマトグラフィのこと。通常の筆記用具では書くことが困難なフィルムなどの素材に使用できる色鉛筆。当時はフィルムを見ながら収録していたため、セリフが出るタイミングをフィルムにデルマで印つけていた。

――今回久しぶりの収録となりましたが、何か変わった、とか新しい発見はありますか?

野島 壺井さんが気を利かせてくれてね。普通の台本より『ナイトライダー』の台本のほうが文字サイズが大きいんですよ(笑)

一同 (笑)

野島 これが助かりましたね! 普通のアフレコはね、これの2/3ぐらいのサイズかな。もっと小さいかもしれない。
ナイトライダー台本(一部)
ささき 文字が大きくなって字間も離れてるから読みやすいんだよね。小さくなると字間もくっつくじゃない?

野島 これは画期的だね。壺井さんってすごいなーと思った点ですね。中村さんをはじめ、ささきさんも皆、トシなので、これは助かりましたね。

――壺井さんは他の作品でも台本に一工夫されるという話は耳にしたことがあります。

ささき このサイズに慣れちゃって他の現場に行くと...(笑)

野島 小さい! 小さい!

ささき 台本は、全部同じにしてくれよって思う。

野島 厚みもそんなに変わらないはずなんだよ。2~3ページ違うぐらいじゃない? こんなに文字を大きくしても。

――この辺の心遣いが素晴らしいですね。

野島 うん。素晴らしいディレクターだね、壺井さんは!

――元々、収録スタジオってそんなに明るくはないですしね。

ささき どちらかと言えば暗いんですよ。昔はもっと暗かった。

野島 そうです。

ささき だってスクリーンに映写して、それを観ながら吹き替えなければならなかったから。

野島 それでNGを出すとパンパンパンパンって部屋全体の蛍光灯がついてね。皆がアラアラ~ッてなって、嫌な感じでしたよ、昔は(笑)

ささき 僕は『ナイトライダー』の4シーズン目ぐらいで老眼になってきたから、スクリーンからパッと台本に目を戻すと焦点が合わないんだよ。それが原因のNGが多くなってきてね。もう目が見えないって(笑)

野島 あの頃、タイム表示なんかない時代ですからね。今はタイムで出どころを確認できるから、「20何秒で出る」って分かるけど。フィルムの時代は、タイムが出ないから大変でしたよ、あの頃。

ささき そういえば、収録用のビデオテープを各自に配るっていうのも壺井さんがやり出したんですよ。最初はコピーするのに時間がかかって、すごい文句が出たとか(笑)

『ナイトライダー』――『ナイトライダー』では、それぞれの役を4年間演じてこられましたが、演じながらお互いの役が成長した、変わったなどと思うことはありましたか?

ささき K.I.T.T.は大成長(笑)

野島 うん。最初は「マイケル、どうしますか?」ってマジメに聞いてたの。そのうち「マイケル、どうしますか?」がちょっと気持ちを含んだ風になって。「もう私には分かっているけど、あなたはここに行くんでしょ?」っていう気持ちが入るようになってね。そういう風に微妙にニュアンスを変えていって。あと、もう少しここで怒っちゃおうかなーとか。ここでちょっと面白いこと言ってあげようかなーとかいう試みもあって。そのうちユーモアも口にするようになってきてね。全然ウケてなかったけどね。マイケルが「面白くない」っていうんです(笑)

ささき (笑)

――マイケル自身の変化はいかがでしたか?

ささき マイケルは最初、探り探りでしたね。K.I.T.T.は機械だから必要なことだけ命令すれば、あとは自分で運転したり、逆にK.I.T.T.が運転したりすればいい、みたいな感じがあって。この間、最初のほうのエピソードを演じてみたんだけど、結構冷たい感じだったんだなーと思いましたね。ケンカっぽかったこともあって。

野島 ケンカになるとK.I.T.T.も口利かなくなっちゃうんだよね。

――回を追うごとに、相棒感のような気持ちが強くなっていったんですね。

ささき それはもう!

野島 それはもう、ね!

ささき 僕は親しい友達が多いほうではないんで、K.I.T.T.のような友達がいればいいなって感じていましたね。決してでしゃばらず、指導のようなこともせず、それでいてちゃんと言いたいことは分かってくれている。弟みたいにふるまっているけど、時々お兄さんみたいな点もあり。K.I.T.T.のほうが何だか落ち着いてるよね。逆にマイケルのほうが慌てているところもありましたから。

『ナイトライダー』――4年間で演じていた頃は、マイケルやK.I.T.T.のキャラが私生活に影響が出るようなことってありましたか?

ささき そんなに大きな影響は出なかったけどね。ただ普段よりはおしゃべりにしようとは思ってた。僕、わりと普段無口で...。飲んだ時はしゃべりますけど、普段家にいるとあまりベラベラしゃべらないほう。でも、この人の台詞をしゃべっている時はなるべく普段もしゃべるように...。この役って結局自分しかできないから、自分があんまり無口だとねぇ? こういう風にペラペラしゃべれないですもんね。そういう意味で、こういう役をやっている間は自分もこういう風にしなきゃな、みたいなのはありました。最近はもうやっていないですけど(笑)

――野島さんはいかがですか?

野島 K.I.T.T.のように「きちっとしゃべる」っていうことは心がけなくちゃいけないって思ってましたね。この役をやっている間はずっとそう感じてました。ちょっと大変でしたね。

ささき 僕は滑舌が良くないんだけど、早口でしゃべらなきゃいけないから。

野島 そうだよね。

ささき 何しろ早いんだよね。

野島 早いよ、マイケルは。ペラペラペラペラ(笑)

ささき そうそう。あと抑揚もすごいしね。

野島 興奮するとすごいんだよね! 興奮しながら早口でいっぱいしゃべるでしょ? だから大変だったよ。

『ナイトライダー』――デビッド・ハッセルホフって吹き替えしやすいタイプの俳優さんですか?

ささき そんなにアフレコしにくくはないですね。ただ微妙な芝居をしているので、それを見落とすとできないんだよね。

――どういう芝居なんですか?

ささき 何て言うのかな...。

野島 口を開いて息を吸っているのか、しゃべってるのか微妙なところがあるんだよね。「何でそこで『ウッ』って言ってるんだ?」っていうところが結構ある。

ささき そういうのが多いシーズンがあるんだよね。彼自身、何か変化をつけようと思って考えたんだろうね。

――あえて、今お伺いしますが、この役をやって良かったと思うことは?

野島 やって良かったですよ!(笑)。他に理屈をつけようもないですよね。だってこうして25年経ってまたこうやって共演者と会えて、楽しく収録して、終ったら飲んで...(笑)。人生の中のすごい部分を占めてるよね。

ささき そうだね。

野島 だから、「野島昭生の"やってよかった!"」(←番組タイトル風)って本当に思ってますよね。ラッキー!って感じです(笑)

ささき 一生の中で大切な一つ、記念の作品ですよね。

――今回で吹き替えてない話数が全部なくなったってことは、本当に本当にこれで最後になってしまいますね...。何かもう一度、お二人で登場する場があるといいのですが(笑)

野島 それはもう、『ナイトライダー』がバーッと売れてね、話題になってくれて...。

ささき また何か新シリーズを作るとかね。「また声はこの二人でいこうよ」ってなれば、やるかもしれないけどね(笑)


『ナイトライダー』コンプリート ブルーレイBOX『ナイトライダー コンプリート ブルーレイBOX』
11月27日(木)発売/58,000(税抜)
発売元・販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント

Photo:
(C) 1982-86 Universal Studios. All Rights Reserved.
(C) 1991 Universal Studios. All Rights Reserved.
(C) 1994 Universal Studios. All Rights Reserved.

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