特集『英国スキャンダル』
ヒュー・グラント主演 英国スキャンダル -セックスと陰謀のソープ事件-
英国で実際に起きた衝撃的なスキャンダル ヒュー・グラント ✕ ベン・ウィショー共演! ~実在した政治家の禁じられた愛と秘密~
第1話を期間限定 無料配信! (10月15日~21日 午前11:59)
あらすじ
舞台は1960年代、同性愛がまだ違法だったころのロンドン。自由党の下院議員ジェレミー・ソープは、ある厩舎で働く美青年ノーマン・スコット(ジョシフ)と親密になり愛し合う仲に。しかしジェレミーとすれ違う日々が続くとノーマンは警察に向かい、自分とジェレミーの関係を告白するが、英国情報局保安部はそれを闇に葬る。国民保険カードが無いため生活費に困ったノーマンは、ジェレミーの母親に自分たちの関係を暴露した手紙を送り、金銭を要求するが、ジェレミーの盟友で自由党議員のピーター・ベッセルが仲介し事態は落ち着く。
1967年、自由党党首の座に就いたジェレミーは、政治的な目的からキャロラインを妻に迎え息子も生まれる。一方、ダブリンでモデルとして活躍していたノーマンだが、酒や薬への依存、精神の不安定さから職を失い、ジェレミーに再接近。彼がいる限り政治生命が脅かされるジェレミーの中で、ノーマンに対する殺意が芽生えていき…。


作品情報
英国で実際に起きた衝撃的なスキャンダルをドラマ化し、今年5月から6月にかけて英BBCで放送、大きな反響を呼んだ話題作。3話すべてで、『グリフターズ/詐欺師たち』と『クィーン』でアカデミー賞に2度ノミネートされたスティーヴン・フリアーズが監督を、『ドクター・フー』などでBAFTA(英国アカデミー賞)を獲得したラッセル・T・デイヴィースが脚本を担当。

- 放送情報 WOWOWプライム
- 第1話 情愛 10/21(日)午後3:30
- 第2話 殺意 10/21(日)午後4:35
- 第3話 対決 10/21(日)午後5:40
海外ドラマNAVI的 見どころ3POINT!
POINT 1 悲劇&喜劇?実在の事件が題材に
2014年にソープ本人が亡くなりようやく原作本が出版可能に。イートン校、オックスフォード大、自由党党首へとエリートコースを進んだ彼が抱えていた秘密と英国に潜在する差別とは…
英ジャーナリストのジョン・プレストンによるベストセラーとなった同名のノンフィクション小説を元に、英国で実際に起きたソープ事件を描いたのがこのドラマ。ソープ事件とは1960年代から1970年代にかけて、政治家のジェレミー・ソープが、元恋人ノーマン・スコットの殺害計画を企てたとされているもの。ジェレミーは2代続く国会議員の息子として生まれ、パブリック・スクールのイートン校からオックスフォード大学に進み、政界に進出。38歳にして自由党の党首となり、次期英首相と期待された超エリートだ。そのジェレミーが過去を暴露すると脅迫してきたノーマンの殺害を計画し、殺し屋を雇ったとして裁判にかけられたのだ。ジェレミーがノーマンの口封じにこだわったのはなぜか?
今でこそ、LGBTQに理解が深い英国だが、男性間の性行為が合法になったのは1967年のこと。それ以前、同性愛は違法だった。つまり、同性愛関係を持ったことが明らかになるのはジェレミーにとって政治生命の終わりを意味していたのだ。2014年にジェレミーが亡くなったことで原作本が出版されたが、世界中でさまざまな差別問題が取り上げられた2018年にこのドラマが放送されたのも感慨深い。

POINT 2 ずる賢くて憎らしいジェレミー&エキセントリックなノーマン
なのに憎めない! 本国で高い評価&新境地を開いた演技に注目!
ジェレミー・ソープに扮するのは、英TVシリーズへのレギュラー出演は25年ぶりというヒュー・グラント。ジェレミーは政治家としてのカリスマ性がある反面、目的を果たすためには手段を選ばない狡猾さを持つ。これまでのヒュー定番のチャーミングな独身男性とは異なる、クセのあるキャラだ。実在の人物なだけに、役作りのために本人像を研究し尽くしたようで、頬のこけ具合や口元の表情まで本人とソックリ。また、ヒュー自身もオックスフォード大学で英文学を専攻していただけあって、上流階級の美しい英語のアクセントに聞き惚れてしまう。
一方、ベン・ウィショーが演じるノーマン・スコットは、精神不安定で、中性的な雰囲気を持つ青年。ソープとの最初の出会いのシーンで、厩舎で上半身裸になって水浴びをしているノーマン=ベンの艶やかさと色気にドキリとする。守ってあげたくなるようなキュートさと、ジェレミー憎しと暴走するエキセントリックさが共存するノーマンだが、マスコミに注目されるにつれ開き直ったように自信を取り戻していく。その変化を演技派のベンがしっかりと演じきっている。

POINT 3 格式高き英国テイストが存分に!
1960年~1970年代の英国が舞台。クラシカル&エレガントな英国だけでなく、ポップカルチャー革命、「スウィンギング・ロンドン」も見逃せない!
ドラマ作りには定評のある英BBC製作だけあり、時代考証は完璧、随所に英国らしい風景や英国社会の構造を垣間見るシーンが展開される。物語の中心はロンドンだが、ジェレミーの実家はサリー州オクステッド、ノーマンと出会った厩舎はオックスフォードシャーのチッピング・ノートンなど、英国の美しい田舎町も登場する。
ジェレミーは七三に分けた髪に帽子、上質な仕立てのスーツにカシミアのコートを着こなす、典型的な英国ジェントルマン。高級レストランで友人と食事をし、乗馬とヴァイオリンを楽しみ、裁判に勝つためにイートン~オックスフォード時代のコネを駆使する。
対してノーマンは、仕事もお金もステータスも何もないダメ男だが人を引き付ける魅力があり、周囲の親切な人々に助けられながら暮らす自由人。レザーコートやペイズリー柄のシャツ、フレアのジーンズ、長髪といういで立ちは、まさしく1960年代にロンドンで花開いた若者文化=スウィンギング・ロンドンだ。この英国アッパークラス代表ジェレミーvs庶民代表ノーマンの対比も、見どころの一つ。

Pick up! 豪華キャスト


ジェレミー・ソープ(ヒュー・グラント/声・森田順平)
名家出身で、イートン校を経てオックスフォード大学を卒業。30歳で国会議員に初当選し、その8年後には党首に選出されたエリート。同性愛者であることは公然の秘密であった。
1960年9月9日英国ロンドン生まれ。
言わずと知れたラブコメディの帝王。出演作は『9か月』『ブリジット・ジョーンズの日記』『ノッティングヒルの恋人』など。今作の役作りのために茶色のコンタクトレンズを入れ、頬をこけさせるために体重を落として臨んだ。


ノーマン・スコット(ジョシフ)ベン・ウィショー/声・小野友樹)
経済的に苦労し、不安障害を抱え、精神安定剤が手放せない元厩務員。19歳でソープに出会い、愛人となる。紛失した国民保険カードの再発行を幾度も頼むが助けてもらえず、その不安と焦りが彼をさらにエキセントリックにしていく…。
1980年10月14日英国ベッドフォードシャー生まれ。英国王立演劇アカデミーを卒業後、舞台・映画・TVで様々な作品に出演。出演作は『THE HOUR 裏切りのニュース』『ホロウ・クラウン/嘆きの王冠』など。『007 スカイフォール』ではジェームズ・ボンドを支えるQ役に起用された。

複雑な役を演じきる!

ピーター・ベッセル(アレックス・ジェニングス/声・内田 直哉)
ソープと同じ自由党員であり、唯一無二の友人として様々な相談を受ける存在。
1957年5月10日英国エセックス生まれ。舞台で活躍し、英国で最も権威があるとされる演劇賞ローレンス・オリヴィエ賞を3度受賞。TVや映画にも数多く出演し、『クィーン』や『ザ・クラウン』では王室メンバーを演じている。

ウルソラ・ソープ(パトリシア・ホッジ/声・一城みゆ希)
ジェレミー・ソープの母親。教育熱心で、息子にいずれは首相になって欲しいと望んでいる。
1946年9月29日英国リンカンシャー生まれ。約50年の俳優キャリアを誇り、2017年に大英帝国勲章を受章した大ベテラン。『名探偵ポワロ』『ダウントン・アビー』などにも出演している。
英国発信 お先見コラム
- A VERY ENGLISH SCANDAL 英国在住ライターが一足先に観た本作コラムをお届け! 【お先見】ヒュー・グラントとベン・ウィショーの演技は必見!政治家と庶民の禁じられた愛
- 1960年代後半のイギリスで実際に起きた政治家の衝撃的なスキャンダル、ソープ事件....
- つづきを読む ▶
ヒュー・グラント主演 英国スキャンダル -セックスと陰謀のソープ事件- 公式サイトはこちら
©2018 Sony Pictures Television Inc. All Rights Reserved
ヒュー・グラント©AVTA/FAMOUS
ベン・ウィショー©Hubert Boesl/FAMOUS
声優コメント
初のTVドラマシリーズ主演ということもあってか、相当突っ込んだ取り組みをしています。そんな彼の情熱を感じて、僕もいつにもましてじっくりと吹き替えさせて頂きました。非常に面白い作品です。是非ご覧ください。
物語において、彼があらゆる意味でキーマンになっています。是非楽しんで頂けると幸いです。