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海外支局
ライター:TAKO社長

【現地レポート】LAスクリーニングはドラマのワールドカップ!

参加して3年目となるLAスクリーニング。この時期、ワールドカップ開催前で世界中がサッカーで盛り上がっていた中、ふと気が付いた。世界各国から自分の国を代表して短期間でロサンゼルスに集うLAスクリーニングも、ワールドカップに似てるのではないかと。

【関連コラム】【LAスクリーニング2013 タコさんぽ・特別編】アメドラが面白い理由は、お金が掛かっているから。それだけ?

自国のために少しでも良いドラマを良い条件で買付ける場がLAスクリーニングである。そう気が付いて周りを注意して観察すると、確かに聞き慣れない言葉、雰囲気の違う人たちばかりである。もちろん我々「海外ドラマNAVI」班も他の国の人からみれば異色に映るであろうが。

LAスクリーニング2014

国が変われば趣向も異なるに違いない。スクリーニングで同じものを見ても、外国人は何を面白いと思い、どう感じるのだろう?我々が面白いと感じる作品も、国が違えばそうでないこともあるかもしれない。周りのひとにインタビューすることにした。

しかしインタビューすると言っても、LAスクリーニング参加者のメインビジネスは番組の買い付けである。何に興味があるかということは、バイヤーにとってはトップシークレットに該当する。競合に自分の興味が知られれば、戦略にも影響があるし、最悪競合に邪魔されてしまうこともあるわけだ。いくら私が「海外ドラマNAVI」の取材と説明しても、残念ながら世界のテレビマンは我々のことをまだ知らない。興味本位で始めたインタビューはなかなか困難を極めた。何人か話を聞けた中で、掲載許可を出してくれた5人の話をシェアしたいと思う。またその内二人は写真も撮らせてくれた。

まずはお隣のカナダのスティーブ・ジョーンズさん。40代前半で白人金髪のやせ形でサングラスを掛けたまま、ずっとPCで何かをタイプしていたのが目に留まった。スティーブさんに拠ると、カナダでもアメドラは人気ということ。彼のお気に入りのドラマは『ゲーム・オブ・スローンズ』。

引き続いてイギリス紳士のジェイソンさん。イギリスでもアメドラは人気。彼のお気に入りは『ビッグ・バン・セオリー』。

ロシアのオルガさん。大柄の女性で、何故か同じグループと思われる人たちは全て紺色のスプリングコートを着用していた。この辺で気が付いたが、喫煙所では容易に外国人を見つけることが出来た。ロシアではアメドラは人気。でも好きなドラマは答えることが出来ないと言われた。

最後は写真の掲載許可をくれた2人の話を紹介する。

フランスから来たキャロラインさん。彼女は子供用プログラムを放送する局から来ているらしく、そういう目線で買い付けする番組を選んでいるということ。フランスでもアメドラは人気だが、ただアメドラは内容が過激なこともあり、彼女にとっては、なかなか難しいということもあるという。キャロラインさんの好きなドラマは『ビクトリアス』。
LAスクリーニング2014

ポーランドからのローレン・ダブスキーさん。ポーランドではアクションものが人気ということ。ローレンさんの好きなアメドラは『アメリカン・ホラー・ストーリー』。
LAスクリーニング2014

取材をしての感想としては、本当に様々な国の人がいたこと。そしてどの国でもアメドラは人気であった。
予算の大きい国、難しい国。買い付けをする上でも、政治的な内容があって選ぶことが出来ないということもあるという。アメリカとは友好な関係でない国もあったが、国民はアメドラを求めているので買い付けに来たが、選択に迷うという悩みも聞いた。もちろんそのバイヤー自身はアメドラが大好きということ。

世界中に拡がるアメドラの底力を感じた。ここで下された買付けの決断が、その国の1年以内の放映内容を決める。このLAスクリーニングに参加したバイヤー達のアメドラへの思いが、そのままその国のアメドラの人気につながる可能性が高い。そして少なくともTAKO社長が話した各国バイヤー達は、全員アメドラを愛していた。

バイヤー達のアメドラに対する熱い思いを聞くと、今後暫くは世界中でアメドラ人気は続くと感じた。

今回の取材をしているときに、何故ここまで世界中でアメドラが人気があるのかという原因の一端を見つけた。

スタジオは世界各国から来るバイヤーのために、それぞれの国の言語を話す営業マンを用意しているのだ。その営業マンはもちろんバイヤーがロサンゼルスに来る前から連絡を取っているが、一番の営業の機会はドラマを見た直後に顔を会わせて商談が出来るLAスクリーニングの場だ。

どこのスタジオでも営業マンは、常に顧客(バイヤー)の近くにいて、フォローを欠かしていなかったように見えた。TAKO社長が取材のために、何かドラマについて質問しても、その背景なども含めて懇切に回答してくれるし、ビジネスだけでなく作品の知識も豊富だと感じた。同時に自社の作品へ対する愛情も感じた。

LAスクリーニング2014

スタジオは色々な趣向をしてバイヤーを迎える。最高のシアターと座席で新作ドラマを上映することはもちろんのこと。出演した俳優を連れて来たり、参加者に豪華なお土産を渡したりして接待してくれる。今回CBSではモーガン・フリーマンをはじめ、豪華な出演陣がランチのテーブルを回って挨拶をしてくれたし、ワーナーでは参加者全員に無料で最新のiPad miniを配った。

しかし一番のスタジオのもてなしは、営業マンであると思う。彼ら営業マンの努力が世界中でアメドラの人気を支えているのだ。

ディズニーの営業マンの方が、今後のディズニーの展開を話してくれたので最後に紹介したい。ディズニーといえば、『スターウォーズ』の権利を買い取って、2015年に『スターウォーズ』最新エピソードを世界中で配給することが決定している。また昨年は世界中で『アベンジャーズ』人気が世界を席巻した。これら2ビッグタイトルに関連したTVドラマを今後どんどん市場に投下していくということ。
『Agents of S.H.I.E.L.D.』はその先駆けであるし、今回上映された『Agent Carter』もそのひとつである。テレビ/映画からの双方向で市場を刺激して相乗効果のある大きいムーブメントを起こそうとしている。ぜひ、今後のディズニーの展開、動向を期待して欲しいと思う。

Photo:2014LAscreenings
(c)Robert Voets

キャサリンからひとこと

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