米TV界で各賞受賞の傑作ドラマ「ブレイキング・バッド」の人気キャラクター、ソウル・グッドマンを主人公にした「ブレイキング・バッド」の前日譚ドラマ

思わず読みたくなる!情報満載 海外ドラマNAVI編集部 アメリカ支局なう!! 辛口ゴシップ情報から、先取りの番組情報、限定お宝グッズ情報など、LA&NYを中心に、アメリカ在住の特派員が生な情報を直送でお届けします。ここでしか読めない最新情報満載!お楽しみに。

【お先見】『The Last Man on Earth』人類滅亡の危機という状況を笑いにしてしまった異色コメディ

映画はもちろん、ドラマでも人気のテーマである「人類滅亡」。これまでにもたくさんの作品が作られたが、お決まりといってもいいほど、エイリアンやゾンビ、自然災害といった人類にとって脅威となる対象が出てくる場合がほとんど。しかし、米FOXで2015年から放送されている『The Last Man on Earth(原題)』は、今までの人類滅亡系作品の常識を覆した異色コメディなのだ。

20161114LastManonEarth01.jpg

もし、あなたが地球上に存在する最後の人間だと知ったらまず何をするだろうか? 泣き崩れるか、諦めて開き直るか...。そもそも、そんなこと考えたくないって? 『The Last Man on Earth』の主人公フィルはどうしたかというと、もしも他に生存者がいたらわかるようにと「Alive in Tuson(アリゾナ州ツーソンで生きているよ)」という落書きを残し、国中を車で走り回ったのだ。しかも、誰にも会わないのをいいことに、好き勝手しまくり。スーパーマーケットに車でそのまま突っ込んだり、大量のトイレットペーパーを燃やして遊んだり、お酒をたっぷり入れたプールにつかったり...。豪邸に住み、美術館で盗んできた有名な絵画を飾っても、家の中はごみだらけで髭は伸ばしっぱなし。だって、誰にも会わないんだから。話し相手はトム・ハンクスの映画『キャスト・アウェイ』をまねて顔を描いたボールたちなのだが、誰もが一度はやってみたかったことを次々と実現し、ある意味一人楽しくサバイバル生活を送っている。人類滅亡の危機だとは全くもって感じさせない100%コメディ。これだけを見ていると、「もしかして地球に一人ってすっごい楽しいんじゃないの? なんかうらやましいかも」という気持ちまで生まれてくるほど。

それでも、長い間そんな生活をしていたら命を絶つことも考えてしまう。やはりボール相手じゃダメなのだ。岩に車ごと突進して自殺を図ろうと思った矢先、夢にまで見た生存者と巡り合うことに! しかも相手は女性! こうなったら彼らが人類のためにすることは一つ。そう、子孫を残すこと。人類滅亡の危機にもかかわらず、結婚しないとそれはできないと言い出すちょっと変わった相手(見た目も決して美人とは言えず)だけれど、贅沢は言ってられない! 彼女の望む通りお店から取ってきた指輪を渡し、結婚をしたのだが、その途端にもう一人の生存者が現れることに。しかも、相手は超綺麗な女性...。さぁ、どうするフィル?

20161114LastManOnEarth02.jpg

主役フィルを演じるのはアカデミー賞作品賞にノミネートされた『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』で知られるウィル・フォーテ。今回の役で2年連続、エミー賞コメディ・シリーズ部門主演男優賞へのノミネートも果たし、全エピソードの製作総指揮も務めている。アメリカでは長寿コメディ番組『サタデー・ナイト・ライブ(SNL)』の元メンバーなので、元SNLつながりということで、ウィル・フェレル(『ズーランダー』)やジェイソン・サダイキス(『モンスター上司』)といった人気コメディアンもゲスト出演している。

20161114TheLastManonEarth03.jpg

フィルと知り合うことになる女性陣の二人は、クリステン・シャールとジャニュアリー・ジョーンズ。日本では知名度の低いクリステンは、一度聞いたら忘れられない特徴的な声の持ち主。そのため、声優としての活躍が目立っており、アメリカでは『シンプソンズ』や『ファミリー・ガイ』と並んで人気のアニメーションシリーズ『Bob's Burgers(原題)』や、Netflixで配信中の『ボージャック・ホースマン』で声優を務めている。一方のジャニュアリーは『MAD MEN マッドメン』のベティ・ドレイパー役といえば思い出す人も多いのでは? そのほかのキャストを書くと生存者の数がネタバレしてしまうので控えよう。

ゾンビが襲ってきたリ、殺し合いをしたり...そういう系統は苦手だなぁという層の視聴者を、今までの人類滅亡系作品とは180度異なるアプローチで取り込んでいる『The Last Man on Earth』。監督のフィル・ロード&クリストファー・ミラーは、レゴの世界をオリジナリティ溢れる視点で描き大ヒットした『LEGO(R)ムービー』の監督と脚本を務めている。来年公開される同作のスピンオフ『レゴバットマン ザ・ムービー』や、2019年に公開予定の続編『The Lego Movie Sequel(原題)』のように、『The Last Man on Earth』も長く続くシリーズになってほしい。

Photo:『The Last Man on Earth』ウィル・フォーテ ©Everett Collection/amanaimages
ウィル・フォーテ ©Kazuki Hirata/ HollywoodNewsWire.net
ジャニュアリー・ジョーンズ ©Izumi Hasegawa / www.HollywoodNewsWire.net
クリステン・シャール ©Izumi Hasegawa / HollywoodNewsWire.co

シェアする このエントリーをはてなブックマークに追加

現地特派員

キャサリン

キャサリン

編集部イチの海外ドラマ通。アメリカ支局で西へ東へ大忙し!

記事を見る

サーシャLK

サーシャLK

カリフォルニア州在住。CIAが活躍するスパイ・サスペンス、警察・FBI・DEA(米国麻薬取締局)が活躍する犯罪捜査系、裏社会に生きる無法者を描いたハードボイルド系ドラマ、辛辣な風刺コメディが特にお気に入り!

記事を見る

明美・トスト/Akemi Tosto

明美・トスト/Akemi Tosto

ロス在住歴20ン年。子供の頃から映像ひとすじのイヌ大好き人間

記事を見る

オー・ソレミヨ

オー・ソレミヨ

笑えて泣ける美味いドラマが大好物です。NY在住。

記事を見る

パエリア・サングリア

パエリア・サングリア

ノードラマ、ノーライフ。北九州産ニューヨーカー。

記事を見る

TAKO社長

TAKO社長

夜が更けて 家族が寝入り ドラマ観る 止め時逸し 明日も寝不足
(LAにて)

記事を見る

Lucky

Lucky

海外ドラマを愛してやまないアメリカ在住のブロガー、LAで修業中。

記事を見る

園芸二

園芸二

陽光降り注ぐサンディエゴで引きこもってるオタクドラマファン。

記事を見る

びねくにこ

びねくにこ

ドラマで人間観察が趣味だが、感情移入しすぎてよく泣く。SF在住。

記事を見る

PAGE UP