Netflixオリジナル映画『ブライト』プロデューサー、エリック・ニューマン&ブライアン・アンケレスを直撃インタビュー!

ウィル・スミス主演の新感覚アクション『ブライト』が、現在、Netflixで独占配信中。人類とさまざまな種族が共存するロサンゼルスを舞台に、異種族警官コンビ、人間ウォード(ウィル)とオーク族の相棒ジャコビー(ジョエル・エドガートン)が、核兵器並みの破壊力を持つ"魔法の杖"をめぐり、最強ヴィラン・レイラ(ノオミ・ラパス)と激突する。

今回、ウィルをはじめとする主要キャスト陣、メガホンを取ったデヴィッド・エアー監督とともに来日を果たしたプロデューサーのエリック・ニューマンブライアン・アンケレスを直撃インタビュー! 本作の見どころや動画配信の今後の可能性などについて話を伺った。

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――ウィル・スミス主演のアクション大作をNetflixで製作することになった経緯を教えていただきますか?

ブライアン:Netflixを選んだのは、この映画を一番大規模なカタチで作ることができると思ったからなんですね。というのも、彼らには非常に潤沢な資金・資源がありますし、ネット配信ということで多くのユーザーの方がどんどん映画を観てくれる。そういった意味では、エキサイティングな時代の最前線にいる感じがします。これこそ"未来"だと。

エリック:ブライアンとほぼ同じですね。微妙な違いしかないから、特に補足することはないです。まさに最前線のスタイルだと思います。

――娯楽性の高いバディムービーではありますが、"共存"というテーマを持ったマックス・ランディスさんの脚本が素晴らしかったですね。

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エリック:マックスは本当に才能豊かな脚本家で、本作の世界観をデザインしたのも、実は彼なんです。私たちがよく知るロサンゼルスに、神話的な生き物を共存させるとどうなるのか? 人間の警官と、差別を受けているオーク族の警官が、種族の壁を越えて、ともに力を合わせながら犯罪やヴィランに立ち向かうわけですが、キャラクターも設定も、とてもユニークなので、俳優たちも「演じたい!」という意欲を掻き立てられるようです。独特のスタイルと主張を持った素晴らしい作家だと思いますね。

――ウィルとデヴィッド・エアー監督という『スーサイド・スクワッド』コンビを復活させたのは、この脚本に最もふさわしいという判断からですか?

ブライアン:非常にラッキーだったのは、凄くタイミングがよかったこと。この話が持ち上がったとき、ウィルとデヴィッドがちょうど『スーサイド・スクワッド』で一緒に仕事をしたあとだったので、とてもいい関係が出来上がっていたんです。ウィルを主演に迎えることは、通常ならなかなか実現しないのですが、友人であるデヴィッドが仲介を買って出てくれたので、脚本を渡し、承諾を得ることができた。これは私にとっても、エリックにとっても、夢が叶ったという感じでした。もちろん、ウィルはウォード役にピッタリですし、デヴィッドとのコラボこそ、この脚本にふさわしいと思いますが、まさか実現するとは...! というのが本音ですね(笑)

――もう一つのコラボ、ウィルとオーク族の警官を演じたジョエル・エドガートンのバディぶりはいかがでしたか?

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エリック:通常、撮影前から二人の俳優が理想的な相棒関係を築けるかどうかを予測することは不可能なんですが、ウィルとジョエルに関しては、かなり早い段階で「素晴らしいバディムービーになる」と確信しましたね。ジョエルの特殊メイクをテストしている段階だったでしょうか。彼を見ていて、なぜかしっくりきたんです。

ブライアン:現場で驚いたのは、二人のアドリブの多さ。デヴィッドが何か言うと、ウィルとジョエルがキャラクターに成り切って喋り始めるんですが、その映像がファイナルのカットまで残っていたりするんです。

――とくにウィルは、『バッドボーイズ』や『メン・イン・ブラック』など、バディムービーが上手な俳優ですよね。人を輝かせ、自分も輝いているところが凄いです。

エリック:彼はいろんな人々を結びつけて、その人たちの一番いいところを引き出す力があるんですよね。キャストにしても、スタッフにしても、彼らのベストの部分を導き出してくれるので、そういった意味では超常能力が備わっているのかもしれません。ここ30年来、世界的な大スターとして活躍していますが、ひと目見ただけで、誰もが彼のことを好きになり、「ウィルみたいになりたい」と思わせる"何か"がある。そういうカリスマ性を持っている俳優って、本当にひと握りしかいないですからね。

ブライアン:確かに彼は大スターですが、ほかの俳優さんといるときは、凄く寛容で、気前がいい人。同じ目線でいることができる人なんですね。もちろん、彼が部屋に入ってくると、凄いオーラがあるし、みんなが「わぁー」ってなってしまうんですが、それは、周りから何かを吸い取ってしまうのではなくて、彼がそこにいることによって、みんなが楽しくなるわけです。横柄なところが全くない、珍しい大スターですよね。

――もう一人忘れてならないのが、レイラを演じたノオミ・ラパス。彼女のヴィランぶりは震えがくるくらい怖くて、強くて、美しかったですね。

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ブライアン:デヴィッドは、ノオミのことを昔からよく知っていて、この役にピッタリだということで起用が決まりました。彼女は非常に身体能力が高く、緊張感があって、肉体で訴えかけてくるところがあるんですが、レイラという役は、まさにそういう役。言葉は少ないんですが、彼女を見ているだけで、怖さや情熱など、いろんなものを感じさせてくれるんですよね。

――ある意味、ノオミ演じるヴィランの存在が、この映画を成功に導いているような気がしました。

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エリック:私たちがよく使う言葉があるんですが、「いい悪役がいれば、映画は半分以上完成したも同然だ」と。そう言った意味で、ノオミ演じるレイラは、とても危険で、予測不可能で、それでいて美しいという、なかなかこれだけのことを体現してみせる女優さんはいないですよね。本当にパーフェクトでした。

――最後に、今回、動画配信サービスという新しいスタイルでの公開となりましたが、プロデューサーの立場から、映画上映の未来の可能性についてどう思いますか?

ブライアン:配信して映画を観るということと、劇場で映画を観るということが「対立しなくてもいい」と私は考えています。Netflixというのは、ほかではこの規模で製作できないような映画を観る機会を与えてくれるコンテンツの一つなんですよね。私も映画は劇場で観るのが大好きですし、ある種の映画は劇場でこそ観た方がいい場合もありますが、それ以外の選択肢があってもいいと私は考えています。

エリック:競争があればあるほど、つまり、コンテンツがあればあるほどいいと思うんですよね。つまり、競争相手がたくさんいれば、お互いに切磋琢磨して作品を高め合っていくことになると思うんです。Netflixというのは、映画製作者にとって、普通の劇場版ではなかなか作ることができないものでも、オプションを与えてくれるチャンスの場でもあるんですね。また、自宅で映画を観ることは、劇場で観るということよりも「映画経験が少なくなる」とは考えていません。なぜなら、『ゴッドファーザー』や『タクシードライバー』『七人の侍』『千と千尋の神隠し』など、自分のお気に入りの作品は、実は劇場で観たことがないんです。それでも映画の良さは半減していないし、良いものは良いとわかり」ますし。みなさんの中にも、きっとそういう作品がたくさんあると思いますよ。

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『ブライト』はNetflixにて配信中。

(取材・文・撮影:坂田正樹)

Photo:Netflixオリジナル映画『ブライト』

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ライタープロフィール

坂田正樹/Sakata Masaki
坂田正樹/Sakata Masaki

『スパイ大作戦』で海外ドラマに目覚め、『ツイン・ピークス』で病みつきに。座右の銘は、松岡修造の「心はいつも40-0(フォーティーラブ)」横浜F・マリノス、ジョン・レノン、愛犬チャコ(雑種)をこよなく愛するナイスガイ(笑)

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