Netflixオリジナル映画『ブライト』レイラ役のノオミ・ラパスを直撃インタビュー!

Netflixで独占配信中のウィル・スミス最新主演作『ブライト』で最強ヴィランを演じたノオミ・ラパスが初来日を果たし、単独インタビューに応じた。

本作の舞台は、人類とさまざまな種族が共存するロサンゼルス。異種族警官コンビ、人間ウォード(ウィル)とオーク族の相棒ジャコビー(ジョエル・エドガートン)は、巡回中に謎の少女と出会い、"魔法の杖"の存在を知る。悪の手に渡れば核兵器にもなりかねない危険な代物、2人は力を合わせ、少女と杖を守ろうとするが、彼らの前に超人的な能力を持つエルフ族の邪悪な女性リーダー、レイラ(ノオミ)が立ちはだかる!

『ミレニアム』3部作、『プロメテウス』などで強烈な個性を発揮したノオミが、今度はどんなキャラクターを見せてくれるのか。本作の舞台裏、ウィルとの共演、さらにはハードなアクションシーンについて話を伺った。

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――本作のメガホンを取ったデヴィッド・エアー監督の大ファンだったそうですが、オファーを受けたとき、どんなお気持ちでしたか?

デヴィッド監督から直にお話をいただいたときは嬉しかったですね。『バッドタイム』や『トレーニング・デイ』『フューリー』など、長年、彼の映画の大ファンだったので、ぜひ一緒にお仕事したいと思っていたので。後日、脚本を読んで、「すごく面白かったですよ」と伝えたら、ちょっと斜に構えながら、「やる? やりたい?」って聞いてくるので、「やります!」って答えたら、「あっそ、じゃあやって」と、軽く言われて(笑)冗談だったのか、照れ隠しだったのか、よくわからないけれど、とにかくそんな感じでしたね。それから、この映画との長い長い旅が始まりました。

――プロデューサーは、あなたを選んだことがこの映画を成功に導いたとおっしゃっていました。

本当ですか? それは嬉しい言葉ですね。やはり、ヴィランが物語を推進していくわけだから、レイラはとても重要な役割を担ってますよね。とくに主演のウィルとジョエルは、かなりパワフルで存在感のある警官コンビなので、予測できない、それこそクリーチャーのような最強のヴィランが必要だったと思います。

――恐ろしくも美しいヴィラン役、どのように演じようと思いましたか?
 
レイラは、確かにヴィランではありますが、心に情熱と痛み、そして葛藤を持ったキャラクターとして表現したいと思いました。敵対する警官コンビとは、お互いのエネルギーをぶつけ合うことでテンションを上げていきますが、彼らがレイラを見つけることは、獣(けもの)を見つけるくらい難しい作業だと思います。彼女は、ほとんど言葉を発することなく、視覚、聴覚、嗅覚など、感覚でいろんなことを察知していく種族なので、演じる私もかなり苦戦しました。

――ハードなアクションシーンもたくさんありましたが、肉体的なキレ、強さを感じました。特別な訓練をされたのでしょうか?

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今回は、8週間かけてトレーニングしました。もともと普段から、自分を律するために体を鍛えているのですが、『ブライト』では、マーシャルアーツと銃、ナイフの扱いを習得し、そのコンビネーションでバトルを繰り広げていくので、かなりの肉体的な準備が必要でしたね。

――アクションが体全体に染み込んでいたように思います。

おっしゃる通りで、殺陣をやることができれば、歩き方、動き方、全てに影響を受けるんですよね。仮にスタントウーマンがアクションをやって、私がそれ以外のシーンで入れ替わっても、私の肉体の中にはバイオレンスがないわけですから、一貫性が失われてしまう。だから、私自身がトレーニングを積んでアクションをやることにとても意義があるんです。

――ウィル・スミス、ジョエル・エドガートンとの共演は刺激になりましたか?

驚いたのは、常に謙虚で、相手を思いやる気持ちを持ち続けていることですね。とくにウィルは、チーム全員に対して気配りのできる人。大スターと呼ばれる人は、その感覚をちょっと忘れがちになるものですが、30年以上、この世界でトップを走り続けているウィルが、いまだに地に足が着いていて、親切で、心優しくて、全ての人にリスペクトする心を持って触れ合っている。その光景は、本当に美しいものでしたね。

――映画を観ても、ウィル・スミスさんを軸に凄く調和した世界観を感じました。あなたは作品全体を観て、どんな感想を持ちましたか?

私は数日前、ロンドンで息子と一緒に観ました。とてもマジカルな映画で、息子はかなり気に入っていたようです。私が凄く感心したのは、パーフェクトなバランスを持っていたこと。ハードなアクションや生々しくリアルな部分もあり、それと同時に愛らしい友情の物語もあるし、ユーモアもあるし、全ての材料が完璧に調和しているところに満足しました。

――『ミレニアム』や『プロメテウス』『ラプチャー 破裂』など、あなたは難役に果敢に挑戦していますが、演じる上で、自身の中に「核」みたいなものがあるのでしょうか?

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作品によってアプローチは違いますが、全てに通じて言えるのは、キャラクターの答えを見つけたいという"問い"が、自分の中になければならない、ということでしょうか。脚本を読んで、いまいちその答えが"わからない"という方が、逆にいいんです。ちょっと謎があれば、もっと深く飛び込みたい、もっとキャラクターを知りたいと、どんどん掘り下げていきますからね。

――あなたのキャリアを見ていると、絶対に折れない気骨みたいなものを感じます。生きていく上で大切にしていることは何ですか?

何があっても、自分を"被害者"として見ないこと。どんな状況においても、自分で自分をコントロールしていく。そして人のせいには絶対にしない。幸せと思うかどうかは、自分の掌中にあるわけですから、どんな状況もいい方向に変えられるんだと信じて生きています。

――最後に、今回、Netflix独占配信というスタイルで公開されましたが、映画上映の未来の可能性についてどう思いますか?

私は、変化していくことを信じていますし、それを受け止めていくべきだと思います。私たちが望もうと、望むまいと、もうすでに起きていることですよね。映画をあっという間に、世界中の皆が同じときに観ることができるということは、とてもパワフルなことだと思いますしね。私の友達は音楽業界の人が多いんですが、何年か前に映画に先んじて、CDからストリーミングへと変化が起こりましたよね。ライブへ行くか、ダウンロードするか、という時代に変化しています。その流れが映画業界にも起きている。ただ、その一方で、携帯電話の電源をオフにして、映画館で映画を観ることも私は大好きなので、そういった文化も守っていくことも大切だと思います。作品によってはNetflixで観たり、劇場とシェアする企画があってもいいと思うし。でも、共通して言えるのは、「みんな映画が好き」ということだから、贅沢な悩みですよね(笑)

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『ブライト』はNetflixにて配信中。

(取材・文・撮影:坂田正樹)

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ライタープロフィール

坂田正樹/Sakata Masaki
坂田正樹/Sakata Masaki

『スパイ大作戦』で海外ドラマに目覚め、『ツイン・ピークス』で病みつきに。座右の銘は、松岡修造の「心はいつも40-0(フォーティーラブ)」横浜F・マリノス、ジョン・レノン、愛犬チャコ(雑種)をこよなく愛するナイスガイ(笑)

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