あの『ER』を超える! 超リアルな医療ドラマ『シカゴ・メッド』がついに日本初上陸

ディック・ウルフといえば、テレビ業界でその名を知らない人はまずいない。80年代に『特捜刑事マイアミ・バイス』をヒットさせ、また米国テレビドラマ史上最長記録である『LAW & ORDER ロー&オーダー』を20年にもわたって手掛け、そのスピンオフシリーズも長年ヒットさせているレジェンド・クリエイターだ。高校ではジョージ・W・ブッシュ元大統領とクラスメイトだったというトリビアもある。そんなウルフによる新たな医療ドラマ『シカゴ・メッド』が、いよいよ日本で放送開始!

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舞台はその名のとおりアメリカの大都市シカゴ。同じくウルフ製作の大ヒットドラマ『シカゴ・ファイア』と『シカゴ P.D.』に続くシカゴ・シリーズで、キャラクターがクロスオーバーすることもある。シカゴで医療ドラマというと、1994年から15シーズン続いた『ER 緊急救命室』が有名だが、『シカゴ・メッド』も総合病院の救急部門を舞台に、緊迫した中で命と向き合う医師や看護師たちの日々と人間関係を描くヒューマン・ドラマだ。

そんな『シカゴ・メッド』は、『ER』を大ヒットさせた米NBCが放つ 新たな医療ドラマで、さらにウルフが製作総指揮ということもあり、その期待値は並外れたものだった。そして実際、放送開始直後から大ヒットとなり、現在米国ではシーズン2が放送中である。それでは、メガヒット医療ドラマ『シカゴ・メッド』の魅力に迫ってみよう。

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●医療シーンにおけるリアルな映像

20年以上前にスタートした『ER』でさえも、放送当時は手術シーンなどの映像がリアルなことが話題になったが、『シカゴ・メッド』は、現実と区別がつかないほどの高いクオリティで描かれている。2015年からスタートしているので、当然最先端の造形、テクノロジーを駆使しているのだが、そんな"本物"感が、見ている私たちに、"こんな風に自分たちも手術されるのか、治療されるのか"という現実感をもたらす。時には目を覆いたくなるようなシーンでも、"実際にこのような場面に日々直面し、目を背けることなく命を救っている医療従事者がいるのだ"と考えされられるほどだ。

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●絶妙に表現されている医師と患者の人間関係

それぞれの医師が自分の患者を救いたいと日々奮闘する。あまりに感情移入しすぎて他のスタッフたちともめてしまうことも。そんな人間らしい医師たちが、時には激突し、また時には支え合い、そして慰めあうという人間関係の描出が見事だ。また、医師と患者、その家族との関わりはもちろんのこと、見知らぬ患者同士の接点や関係、怒り、そして慈しみが、繊細に描かれているところも見どころだ。瀕死の状態の家族がいる中で、病棟にいる同じ状態の他人に抱く感情、嫉妬、葛藤も、緻密に表現されている。

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●もっと知りたくなる奥の深いキャラクターたち

一人のキャラクターだけが正義で、その人が常に正しいということはない。人間誰もが、普段とは全く異なる一面を持っており、突飛な行動に出ることもある。完璧な時もあれば、失敗もする。そんな、ウルフの得意とする真の人間描写が、全話を通じて細かく描かれている。それぞれのキャラクターの内面、バックグラウンドが1話1話を通して、少しずつ掘り下げられ明らかになっていく。私生活でも悩みを抱える医師や看護師たちの姿に、応援したくなったり、自分に当てはめたりして自身の人生を考える視聴者も多いだろう。それを演じている俳優たちの演技力も見ものだ。それでは、そんな魅力あふれるキャラクターたちを紹介しよう。

●主要キャラクター

・コナー・ローズ(コリン・ドネル『ARROW/アロー』『パーソン・オブ・インタレスト』

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優秀な外科医。シカゴの裕福なエリアで育つ。体にタトゥーがあり、メキシコの大学を卒業している。シカゴ・メッドに着任した時からその技量を発揮する。

・ナタリー・マニング(トーリー・デヴィート『プリティ・リトル・ライアーズ』『ヴァンパイア・ダイアリーズ』)

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優秀で心優しい小児科医。妊娠中で、今後はシングルマザーになる予定。

・ウィル・ハルステッド(ニック・ゲルファス『コンスタンティン』『ニュースルーム2』)

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シカゴ出身の内科医。兄はシカゴ警察の捜査官。患者のことを考えるがゆえに、問題を起こすことも。ナタリーのことが気になっている?

・サラ・リース(レイチェル・ディピッロ『MAD MENマッドメン』『NCIS 〜ネイビー犯罪捜査班〜』)

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医学部の4年生。救急救命室でのプレッシャーに耐えられず、病理学の方へ進もうと考えているが、周りの助けもあり、徐々に成長していく。

・イーサン・チョイ(ブライアン・ティー『ジュラシック・ワールド』『ウルヴァリン:SAMURAI』)

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感染症の専門医。海軍で医師としての任務を終え、アメリカに戻ってきたばかり。野戦病院での壮絶な日々がトラウマになっている。

・エイプリル・セクストン(ヤヤ・ダコスタ『ナイスガイズ!』『大統領の執事の涙』)

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ブラジル出身の看護師。医学部で学んでいる弟のために、医師へなる夢を諦めた。

・マギー・ロックウッド(マーリーン・バレット『アメリカン・クライム』『ゴシップガール』)

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主任看護師。的確な指示を出し、次々と運ばれてくる患者の対応をこなす。思ったことは率直に言うタイプ。

・ダニエル・チャールズ(オリヴァー・プラット『グッド・ワイフ』『キャシーのbig C いま私にできること』)

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精神科部長。患者だけでなく、時には悩めるスタッフの心にも手を差し伸べる医師。

・シャロン・グッドウィン(S.エパサ・マーカーソン『リンカーン』『LAW & ORDER』)

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病院の責任者。院内で起こる様々な問題に冷静に対応する。

ヒューマン・ドラマは見ていくうちに、それぞれのキャラクターの人間性や関係が見えてくるものだ。そして私たちもドラマの中の人々とともに悩んだり、憤ったり、涙したり、喜んだりする。日常で同作の医師たちほど緊迫した日々を過ごしている人は多くはないかもしれないが、少なくとも、そのような人たちが実際におり、今日もまた誰かの命を救っていることを改めて痛感させられる作品だ。

スピード感あふれるストーリー展開に、リアルすぎる映像、もっと知りたいと思わせる人間味あふれるキャラクターたちと移りゆく人間関係。見れば見るほどその世界にハマっていくこの作品。第1話で起きる衝撃シーンの後には、あなたももう『シカゴ・メッド』の虜になっていることだろう。

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『シカゴ・メッド』は4月4日(火)午後11:45よりNHK BSプレミアムにて放送スタート。

Photo:『シカゴ・メッド』 ©2015 Universal Television LLC. All Rights Reserved.

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ライタープロフィール

Erina Austen
Erina Austen

数カ国数都市に在住後、現在は、Austin在住。幼少期にファイミリータイズにハマって以来、アメリカドラマ歴は30年以上。SF、裁判モノ、ファミリー系シットコム、ミステリーなどが好み。ブロードウェイオタクでもある。

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