『エージェント・オブ・シールド』クロエ・ベネット直撃インタビュー in LA

マーベルの人気ドラマ『エージェント・オブ・シールド』で、コンピューターの天才でありインヒューマンズ(能力者)としての顔も持つデイジー(スカイ)役のクロエ・ベネットをロサンゼルスで直撃! フィル・コールソン役のクラーク・グレッグがインタビュー中に乱入(?)するなど和気あいあいとした雰囲気の中、彼からもらった最良のアドバイスや、ハマっていることについて語ってもらった。

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――マーベル・ユニバースとあなたの関係を教えてください。

私は男兄弟が6人もいるの。子どもの頃、お姫様のお人形とかの中にコミックのヒーローたちも沢山いたわ。6人の兄弟に囲まれて女の子一人だったから、他の女の子よりもコミックのヒーローやスポーツに接する時間が多かったと思う。でもこのシリーズがスタートしてからコミックのことに詳しくなったのは確かね。マーベル・コミックスや他のコミックベースの映画が好きだし、コミックブックも読むようになったのよ。

――なら、兄弟のみなさんはあなたがこのシリーズに出てることをすごく誇りに思っているのでは?

ぜーんぜんそうじゃないの(笑) 私がこのシリーズに出ていることがバカバカしくて面白いみたいで、誇りになんか思ってないわ(笑) いつもからかわれてるのよ。私のファイトシーンなんか見てられないって思ってるらしいし、私のことを冗談の種にしかしてないわ(笑)

――あなたが末っ子なのですか?

兄が4人、弟が二人よ。

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――あなたの役のデイジーはいろいろ悲しいことや辛いことを経験してきましたよね。

シーズン3を見て。もっといろいろ悲しいことが起こるんだから。

――もっと悲しいことが起こるんですか?

そうなの。タフなことって言った方が良いかな。デイジーにとってすごくタフなシーズンになるの。

――これまでで最も撮影が大変だったのはどんなシーンですか?

シーズン2の終盤はすごくチャレンジングだった。私が演じるデイジーは孤児として育ったんだけど、両親が見つかって会うのね。でも、母親は殺さなければならないし父親も...両親に初めて会うというのに最悪の状況だったの。シーズン3でもデイジーのチャレンジはまだまだ続くのよ。過去に付き合っていたウォードとまた関わるようになるし、とにかく何事もスムーズに進まないの。
他にもチャレンジングなシーンは結構あるわ。特殊効果を使う時は撮影中、実は相手がいないのよね。何もないグリーン・スクリーンの前で一人なのに相手がいるような感じを出して演技する訳だから。

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――特に心に残ってるシーンは?

これからシーズン3を見るのよね? それまでのシーズンで心に残っているのは、父親とのシーンね。父親に別れを言うシーン。ハグして別れを惜しむんだけど、あのシーンには心を動かされたわ。父親との関係が今までより深まったっていう実感があってジーンと来たの。とっても素敵な場面だった。

――デイジーは初め、非常に孤独であまり人付き合いがうまくありませんでしたが、だんだん友達もできて、人と触れ合うことに慣れていきます。寂しい感じが減って明るい方向に変化をしていきますが、あの変化は演じていて楽しいものでしたか? また、彼女の変遷をどんな風に感じていますか?

デイジーの変化は目まぐるしい感じでしょう。シーズン1で初めて現れた時、デイジーは結構行動派だったわ。でも一匹狼でトレーラーに一人で住んでいたし、ハッカーの典型みたいな孤独な生活をしていた。シーズンを通して彼女はどんどんダークな方向に進んでいったと思うの。やりたいことが思ったほど簡単ではないことを自覚したし、いろいろな困難を体験して少しずつ人生というものを分かり始めたのね。多分デイジーの年頃ではこの変化は普通のことじゃないかしら。いろいろ体験して大人になっていくってことなの。

――あなた自身もまだお若いですが、デイジーという役をこなしながらあなたも一緒に成長していく感じがありますか?

ともに成長していることは確かよ。彼女を通して私も人生を体験してるって感じがするわ。面白いなって思うのは、私が演じてるキャラクターの成長と私自身の成長が平行して進んでいるのを感じること。一年に22ものエピソードを作ってるから、デイジーと共同生活してるって感じがするの。このシリーズから生まれるプレッシャーとか、実生活とのバランスをどうやって取るのかって部分も含めて、キャラクターとともに大人になってるって感じが強いわね。

――デイジーのどんな部分があなたの成長を助けていますか? 彼女から学ぶところは?

多分、彼女の絶対にへこたれない部分が私にいろいろ教えてくれていると思う。デイジーは本当にいろいろな苦難に遭って、それを乗り越えなければならなかったでしょう? どんな時もとにかくポジティブに希望を捨てないで生きていくのが彼女だから。そんなデイジーから学ぶことが多かったと思う。シーズン3ではもっと悲しいことも起こるんだけどあまり詳しくは言えないわ。彼女の前方にはいばらの道が待ってるって感じね。でもいつも彼女は頑張るの。決してへこたれずに前進するのよ。

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――シーズン3ではインヒューマンズが多く登場します。彼らについて少し説明してもらえますか?

変な呼び方よね。インヒューマンズ(「非人間」「超人間」の意)と呼んでも彼らはヒューマンだもの。私たちはみなヒューマンなのに、特別なパワー、普通とは違うパワーを持ってることでインヒューマンズとして差別されてしまう。ちょうど今の社会の中でLGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)が差別されるのに似てるわね。他と違うから差別される。インヒューマンズが差別されるのはみんなと違うところがあるからなの。違うことだけに重きを置いて、「なんでみんなと同じようにできないのか?」と思われてるの。でもインヒューマンズは普通と違うパワーがあるからこそすごく面白いのよ。

――このシリーズに出演していることで自由時間はあまりないと思いますが、オフの貴重な時間をどう過ごしていますか?

犬を飼ってるの! 犬に夢中なのよ。ちょっと夢中になり過ぎてるかもしれないけど、犬の虜になのよ(笑) いつもいつも一緒にいるわ。2匹飼ってるんだけどすごく可愛いのよ。写真見せたいわ。本当にキュートで、名前はウォリーとアーサーっていうのよ。犬の話、記事の中に入れてね。日本で有名になってほしいから(笑)
(注:クロエの愛犬が気になる方は、彼女のInstagramをチェック!)
撮影現場にいる時間がすっごく長いの。この役のために身体を鍛えているから、自由時間はエクササイズしてることが多いわね。ファイトシーンとか多いでしょう? あとはテレビを見たりしてるわ。シリーズものをイッキ見してるの。英国王室を描いた『ザ・クラウン』とかリアリティショーの『カーダシアン家のお騒がせセレブライフ』とか。そうなの、カーダシアン・ファミリーを見るのが好きなのよ(笑) ファンには言わないでね(笑)

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――本作の撮影現場にいる時間がすごく長いとおっしゃっていましたが、それだけ長い時を一緒に過ごしていると共演者がファミリーのようになるのでは?

クロエ:イエス! でも、(コールソン役の)クラーク(・グレッグ)は最悪なの。私を虐めるのよ(笑) ...というのは冗談で、良い共演者に囲まれてラッキーだと思う。家族と過ごすよりもずっとずっと長い時間を一緒に過ごしているわね。このキャストは私のファミリーなの。クラークは先輩であり、話を聞いてくれる大切な仲間であり、いろいろなことを教えてくれる師でもあるの。(横で話を聞いていたクラークが近づいてきてクロエにお金を渡す)見て見て、彼のことを褒めるとこうやってお金をくれるのよ(笑) サンキュー(爆笑) ええっ! これ100ドルよ!!

クラーク:もっともっと褒めてよ。

クロエ:彼は素晴らしいアクターなの。本当に良い人よ(爆笑) 私にとって理想の男性よ。最高だわ!!

クラーク:(クロエが返したお金を受け取って)僕は嘘にはお金を払わない(笑)

――劇中でコールソンはデイジーをすごく守りますが、あなた自身もクラークさんに保護されているんですね?

ええ、彼はいつも応援してくれるの。作品の中でも、普段も守ってくれているわ。本当にラッキーだと思う。私にとってこれは初めての大役で、経験が浅いから戸惑うことが多いけど、彼が守ってくれることで随分助かっているの。彼を見てて学ぶことばかりよ。こういう大規模なシリーズの中で、日々の出来事にどんな風に対処していくか? 周りの人とどう接していくか?というような、撮影現場で一緒に仕事をする人たちと上手くやっていくコツを彼から学んでいるの。人に優しくすることの大切さを教えてくれたわ。撮影現場では、主役の彼はリーダーだしね。彼の人との接し方を見てて随分学ぶことが多かったわ。

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――クラークさんがくれた最良のアドバイスは?

彼からは数え切れないほどのアドバイスをもらったわ。その中でも最良なのは、「自分を大切にしなさい」かな。こんな大がかりなシリーズに関わるのが初めての私は、時々自分を見失いそうになってたの。役が求める私、ファンが求める私、このシリーズが求める私、それがごちゃまぜになって襲ってきて、自分を見失ってしまいそうになったり、周りに吸い込まれそうになったり、自分自身が消えてしまいそうになったりした時に、クラークが自分を見失わないようにねっていう感じで言ってくれた言葉が「自分を大事にしなさい」だったわ。

――シーズン3にはさらに個性的なキャラクターが登場します。過去2シーズンと比べて、あなた自身が慣れてきたということも含めて、撮影現場の変化や印象を教えてください。

シーズン3の撮影現場はそれまでとは全く違うと言っていいくらい、いろいろなことが変化したの。シールドの一つのチャプターが終わるって感じね。今までで一番凄いことが起こっているの。シールドのチームが以前の状態に戻ることはないくらい、それほど出来事が満載なの。今のシールドを十分楽しんでおいた方がいいわよ。シーズン4ではかなり違うものになっているから。

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――人気シリーズのレギュラーをやっていて困ることは?

そうね、撮影時間が長いことかな。時々「大変だなあ」ってため息が出るくらい。でも大変な分だけ、喜びも大きいのよ。慣れるのに時間がかかったのは、(特殊効果を用いるシーンで)相手なしで演技しなければならないこと。自分だけなのに相手がいるように装って大袈裟に反応したり、地面が揺れてる想定で立っていられない振りをしたり(笑)
(ここでクラークが現れて、「なんたってクラークが一番なのよ!」と聞こえよがしに叫ぶ)
それから、ヒールが辛いわ。長時間ヒールの高い靴で立ってると、脚が疲れて死にそうになるの。家に帰って脚を投げ出すまでが本当に辛い。日本に行きたいの。行くチャンスがあったのに今回は行けなくて諦めたのよ。美味しい日本食を食べたかったのに。日本食が大好きなのよ。

――アメコミを元にした映画やドラマシリーズなどの人気が上がる一方ですが、どうしてだと思われますか?

まずは、ヒーローと呼ばれる人たちにも弱いところや完璧じゃないところがあるという部分が人を惹きつける理由の一つだと思う。特にマーベル・シネマティック・ユニバースのヒーローには、いろいろな形、タイプ、力があって、必ずしもスーパーヒーローと呼ばれているキャラクターだけがヒーローではないでしょう? そんなところに見る人は惹かれるんだと思うの。そしてスーパーヒーローだとしても常に完璧じゃなくて、弱いところも苦手なことももろいところもあるってことね。それがマーベル・ユニバースに惹かれる部分じゃないかしら? スーパーなんだけど完璧じゃないってところがアメコミの面白さだと思う。スーパーパワーはいいことばかりをもたらすわけじゃないっていうこと。オーディションで使ったんだけど、私がとっても好きな言葉は「スーパーパワーは予期しないゴタゴタも一緒に連れてくる」って台詞なの。スーパーパワーがなければ起こらない余計なゴタゴタ。それを山程持ってくるのがスーパーパワーっていうことね。そんなところが見る人を惹きつけるのだと思うわ。

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――この役を得るまでの経過を教えてください。抜擢された時はほとんど無名でしたよね?

その通り。この役をゲットするのは決して簡単ではなかったわ。7回オーディションに呼ばれたの。それも2ヵ月の間にね。今考えると、長い長いプロセスだった。役をもらったのはこれまでで最高の幸運だったと思う。確か2回目か3回目のオーディションの時だったと思うけど、遅刻したのでスピードを出して車を運転していたら警官に捕まってしまったの。それで余計に遅れて、ようやく着いた時には汗だくでイライラしていた。だから、次のオーディションに呼ばれた時には「なんで?」と自分でもびっくりしたわ。あの時は決して最高の状態でのオーディションじゃなかったの。

――大勢がオーディションを受けた中でなぜあなたが選ばれたのか、制作側があなたの中に何を見たのか、聞いたことがありますか?

いいえ、何も教えてくれなかった。ただ私がスカイ/デイジーのイメージに一番近かったというようなことを聞いたことがあるわ。おてんば娘みたいだけど実はすごくソフトな部分があって、家族を何よりも大切にしてるところとかが似てると思ってくれたみたい。スカイのイメージに近いというのは、私の中から滲み出すスカイとしての現実味を買ってくれたんだと思う。

――アクションシーンもできることを証明する必要はありましたか?

いいえ、それはなかったわ。彼らが私に何を求めていたか、私に何を期待していたのか、全く分からないの。ただ、ファイトシーンが沢山あるとは言われていた。だから自分でトレーニングのブートキャンプをスタートしたの。2ヵ月間毎日やったわ。何でもできるスカイになろうと、キックボクシング、ボクシング、テコンドー、空手、全部やった。あのおかげで走ったり登ったり、何でも比較的楽にできるようになったの。

――スカイ役をもらえた時のリアクションは?

大声で叫んだわ。隣人が何かあったと思って「どうしたの! 大丈夫!?」ってチェックしに来てくれたくらい。「やっと役がもらえたの!」って言った後、涙が流れ出したの。2ヵ月もかかったから、ちょっと気が張り詰めてたんだと思う。オーディションが終わってから、連絡すると言われた日がだんだん近づいた時、「ダメだったに違いないわ。もう考えるのは止めよう」とか「諦めた方がいい」とか、いろいろ自分の中で繰り返していたの。今思い出してみると不思議な感じがするわ。

――ファンに声をかけられますか?

話しかけてくる人はいるわね。シーズンが進むにつれてスカイの髪の毛がどんどん短くなっているから、「あなた、『エージェント・オブ・シールド』のスカイが髪の毛を短くしたって感じね」なんて言われるの。そんな時は「シーズン3を見てないわね!?」って思うの。シーズン3では髪の毛が短いから(笑)

――シーズン3をこれから見る日本のファンにメッセージをお願いします。

日本のファンのみなさん、シーズン3はとんでもないほどいろんなことが起こる、非常にワイルドなシーズンよ。ティッシュの箱を抱えてテレビの前に座ってね。悲しいことが沢山起きるけど、見ごたえのあるシーズンなの。みんなのことが大好きよ。

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■『エージェント・オブ・シールド』シーズン3 商品情報
・2月3日(金)
 ブルーレイCOMPLETE BOX(20,000円+税)、DVD-BOX Part 1(4,700円+税)発売
 DVD Vol.1~6 レンタル開始
 デジタル配信開始
・2月17日(金)
 DVD-BOX Part2、DVD-BOX Part 3(各4,700円+税)発売
 DVD Vol.7~11 レンタル開始
発売:ウォルト・ディズニー・ジャパン

■『マーベル エージェント・オブ・シールド 3』放送情報
全国無料のBSテレビ局Dlife(ディーライフ/BS258)にて1月21日(土)放送スタート!
[二]毎週土曜 21:00~
[字]毎週金曜 27:00~

Photo:
クロエ・ベネット
クラーク・グレッグ
『エージェント・オブ・シールド』
© 2016 MARVEL & ABC Studios

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