『X-ファイル 2016』戸田恵子さんに直撃インタビュー!

世界中にオカルトブームを巻き起こし、日本でも海外ドラマブームの火付け役となった『X-ファイル』。その新シリーズが『X-ファイル 2016』として登場する。『X-ファイル 2016』でも主役のモルダーとスカリーの声優は、テレビ朝日版と同様に風間杜夫さんと戸田恵子さんと決定し、2016年2月には公開アフレコ・イベントも開催された。そこで公開アフレコ・イベント後に、スカリーの声を担当する戸田恵子さんに直撃インタビュー! 新シリーズや、過去シリーズの思い出などを語ってもらった。

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――新シリーズの映像を初めて観た時は、どう思われましたか?

久しぶりにアフレコをするワクワク感をかなり持っていましたので、家で台本を持って今回の映像をDVDで観て、あのオープニングの音楽が流れた時は、来た!来た!と思いましたね。一気に持っていかれる感じがありました。それと、『X-ファイル 2016』のあるエピソードでモルダーの携帯の着信音がこのテーマ曲になっているんですよ。私がサンプルの映像で観た時なので、変わっていなければいいんですけど(笑)

――それは見所の一つですね(笑) 映像越しですが、久しぶりに会ったモルダーとスカリーについての印象は?

自分が演じている人がどんな顔で出てくるのか、楽しみに観ましたけど、スカリーは私の印象より細面になっていて、モルダーはちょっとポッチャリしたかなと思いました。風間さんはモルダーは老けたとおっしゃられてました(笑)

――最後のテレビ放送から約13年ぶりとなりますが、モルダー&スカリーコンビのアフレコはいかがでしたか?

十数年なんて、あっという間で、私の気持ちとしては、13年も経ってるの?というぐらいなんですよね。そんなに経っているんだという感じで。吹替も何年経ったからじゃなくて、そのシチュエーションのセリフに入っていくことで、もうすんなりというか、一気にやれることが出来たと思います。みなさんは声のことをよくおっしゃるんですけど、本当にそれは二の次の話で、気持ちとしては芝居を演じるということが先なんですよ。あちらも十何年も経っているわけですから、そんなに考えなくてもいいことだなと思って演じました。もう中身がすごく面白かったから、ひたすら楽しめましたね。

――風間さんとは『X-ファイル』関連以外でご共演はあったと思いますが、今回、モルダー役として久しぶりにお会いした時はいかがでしたか?

今回は残念ながら風間さんとは別録りだったんですよね。前のシリーズでは毎週一緒に声をあてていたんですけど。プライベートではお会いしているんですが、『X-ファイル 2016』関連ではこの公開アフレコ・イベントで初めて風間さんとお会いしたんですよ。

――新シリーズの日本語吹替の演出も、テレビ版と同様に福永莞爾さんですね。戸田さんと風間さんだけでなく、スタッフもテレビ放送時の方がいるのは心強いのでは?

もちろん、当時と同じ方がいてもらった方が演じやすいというのは当然あります。作品のことも分かっていらっしゃいますし、風間さんのことも、私のことも分かってくださっているので、何の心配も無いですからね。福永さんもこの世界のベテランですから。やりやすい環境でしたね。こっちも何も変わらず一緒に出来るというのが、すごく良かったです。

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――過去のシリーズは、戸田さんが演じていた時には既に大人気となっていましたが、アフレコ当時はどのような心境でしたか?

当時、テレビで放送する時には、販売・レンタルで大人気だったんですよね。それは他の声優さんが声をあてていらっしゃっていましたけど。テレビで放送しようとなった時、私は『X-ファイル』を知らなかったんですよ。それで、実際に観たところ、これは面白いドラマだなと思いました。日本のドラマ事情を思うと、こういったものを作るというのは、さすがアメリカだなと思いましたね。これにリアリティーを持たすということが特にね。ただ超常現象だけでなくて、政府の陰謀とかいうことにおいても、本当にあるんじゃないかと思えたり。怪物のような人が出てきたり、色々なことがあっても、ぎりぎり紙一重なんですけど、リアリティーを感じられるんですよね。

――新シリーズの見所も、そういう点でしょうか?

ただ、今回のシリーズはより家族がテーマになっているんですよ。モルダーとスカリーの子どものこととか、スカリーの家族のこととか、そういったことも沢山出てくるので、より今の世界に近い感じはすごくしますね。モルダーとスカリーの間の子どもは、大きなキーワードになっています。そこも含めて、子どもだけでなくスカリーの親など家族全体もなんですけどね。だから、よりリアルな世界観に対して、超常現象的なことが色々と起きるという、連続ドラマとしては考えられないような作品ですね。

――日本だと、ドラマはどうしても恋愛ドラマやホームドラマが中心になってしまいますからね。

仮に日本でこういう作品を作ったとして、リアリティーを持って撮ってもらえるかということがありますからね。作るのも大変で、作ったとしても嘘っぽ~いということになると思いますよ(笑)

――こういうSF作品のドラマにお金をかけられるというアメリカテレビドラマ界の土壌の良さもありますね。

実際問題、この新シリーズが地上波で放送できるかというと、できないぐらいの残忍なシーンとかがあるんですよ。今、地上波は規制が厳しいですからね。『X-ファイル』をテレビ放送していた当時も、過激すぎると放送できないかもというお話もあったみたいなんですよ。

――最近はネット配信などの影響もあって、海外ドラマのブームがまた来ているようです。最近の海外ドラマは話数が少なめで観やすい作品が多いのですが、この新シリーズも全6話で観やすいボリュームですね。

そうですね。これがお好きな世界という人と、そうではないという人がいるかもしれませんけど。久しぶりに観る者としては手ごたえがありますし、今まで楽しんで観てもらった人にも、さらにその先のお話ということですから、楽しんで頂けると思います。私の周りにもX-ファイル・ファンが沢山いるんですよ。初めてお会いした方でも、まずは『X-ファイル』のお話をする方もいるんです(笑) まだ私が新シリーズの話を知らない時でも、お芝居の後輩や公演が一緒になった方から、「『X-ファイル』の新シリーズが出るんですか?」って聞かれるんですよ(笑) 子どもの時に観てましたとか、テレビで観てましたという人が多いんですよね。

――あの時間帯に地上波で放送されていたので、多くの人が観てるんですよね。

それが大きかったですね。吹替える側としても、面白い作品だと思っていましたから。今回の新しいシリーズをさらに作るだけの意欲が日本側にもあったというのもスゴイですよね。

――『X-ファイル』のクリエイターのクリス・カーターも新シリーズの続編に意欲があるようです。そうなると、今後も風間さんと戸田さんコンビの声が聴けるかもしれませんね。

私自身も、いつでも声をあてさせて頂けることが嬉しいんですよ。声のお仕事の形態として、誰もがこういうチャンスがあるわけではないですからね。すごくありがたいことですし、稀なチャンスだと思っているので、今回も十何年も経ってから、もう一度できるということは、風間さんも私も嬉しくて。新シリーズということで、声優を誰か別の人に替えてもいいわけですからね。そこをもう一回、私たちにやらせてもらって、また同じ人たちに会えるというのはなかなかないことですから。

――それでは最後に、本作の見所などファンの方へメッセージをお願いします。

ネタバレになってしまうので、言えないことが沢山あるんですが(笑)『X-ファイル』シリーズは、今の日本の中では観ることができないドラマだと思うんです。もちろんネットなどで色々な作品が観れる時代にはなりましたけど、逆に昔の人気シリーズがまた復活して、なおかつ吹替版もあるということは。そこに、何か懐かしいものを感じているんです。そこを含めて、みなさんに楽しんでもらいたいなと思います。前のシリーズを観ていた人も、観てない人も、このとても摩訶不思議な内容のドラマシリーズは絶対に楽しめると思います。ぜひ、吹替版で楽しんで頂ければと思います。

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『X-ファイル 2016』は、20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパンより、6月1日(水)にデジタル配信開始、7月2日(土)にブルーレイ&DVDが発売・レンタル予定。

Photo:
戸田恵子
戸田恵子と風間杜夫(『X-ファイル 2016』公開アフレコイベント)
『X-ファイル 2016』 (C)2016 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

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ライタープロフィール

豹坂
豹坂

海外ドラマが好きすぎてIT業界から海外ドラマのライターに。海外映像作品の日本語制作で用語監修も手がけています。

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